和がたり

「和」を語り、和みの「輪」を広げるお店です。

憧れの白大島

2015年12月13日 | Weblog

今日は一日中シトシトと雨模様

来週から本格的な冬の到来になるとのこと・・・身も心も引き締めないとですね

 

 

さて今日ご紹介するのは、着物の良さを知った方からはよく耳にする「憧れの白大島」です

 

 

 

 

大島紬の代表格は何と言っても「泥大島」や「藍大島」ですが、

この「白大島」は大島紬生総産反数のなかで2~3割程度しか織られてないレアものなんです。

 

 

 

 

写真の柄の部分は藍染めです。

この藍染めも大島特有の藍を使ってるので、京友禅の紺や青とは違った風合いなんですよ。

帯はろうけつ染めの名古屋帯をコーディネイトしました。

このろうけつ染めの職人さん・・・実は高齢のため今年で引退されるそうです

なので、渾身の作品となってます

 

 

ご存知のように大島紬は経糸と緯糸の絣で柄出ししていく反物ですが、

熟練になればなるほど細かい絣の柄(九マルキ)を織りあげていきます。

が・・・

その熟練の方も視力や集中力の衰えによって、やむなく引退という事態がここ数年で多く出てきてしまってるんだとか。

後進の育成とはいっても、そこになり手が居なくてはどうしようもないワケで、

京都の産地(川上)と同じような現象がここにもあるんです

 

 

そんな状況を直に耳にすると、我々現場の者(川下)はより一層の危機感を持ちます。

そして、

作り手の熱をもっとキチッとお客さま方に伝えねばと・・・そうも思います。

 

by ヒデ

 


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