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日々徒然です

カフェにようこそ!

今宵の2人

2016-12-26 15:26:03 | 小説

~クリスマス~

特別な日にしているのは世の中で
2人の世界は毎日濃厚だ
愛し合い共に生活し支え合う
男女も然る事ながら同性同士もまたしかり
永遠に誓、共にベットで確かめ合う
2人を隔てるものはない
同じ朝を迎えた日
見つめ合う瞳
直ぐに照れたように赤くなる頬、そして笑い合う
この幸せを世の中に伝えたい
でも、2人だけが解ればそれで良い
永遠に続く未来に・・・

目覚めた2人

2016-12-26 15:09:54 | 小説
徐々に重い瞼が開く
「ここどこだ?ああ、リュウか」
俺は、あのまま眠ってしまったんだな
リュウと久しぶりに合って店が終わるまで待って・・・
俺も疲れが溜まってたんだな酒呑みながら寝落ちするなんて
起き上がろうとしたがリュウの腕が俺の腰をホールドする形で抱きついていた
何があった?
でも、こいつの寝顔は久しぶりに見たな。前は日が暮れるまで遊んだものだ
お互いの家に泊まりにも行ったな
2、3日は里帰りするからリュウと遊びたいな

そんな事を考えつつボーッとしていると、更に腕の力が増してきた
「おい、おい起きろリュウ」
「あぁ朝か」
「今日は日曜だから店も休みだろう?久しぶりに出かけないか?」
腰に回した腕の温もりが懐かしくて急に出かけたくなった
休日を満喫しないと
リュウと過ごすのも、いつまでか
また、都会の空気に触れて忘れてしまうのだから

「休みは休みだけど、どこに行く?」
「もちろん海だよ」
「あぁ、わかった。ケンジは好きだよな海」

寄り添う2人

2016-12-13 16:50:27 | 小説
気づいた時には、一緒の布団に入っていた
アイツの温もりに触れたくて
酔っ払っていたアイツ・・・少し体が温かい
「ちゅっ」「うっん~」「はぁ~」
舌が絡み合う、されるがままのアイツ
甘い香りがした
離れていた間の思いが溢れ出る
俺はセーブが効かないかもしれない
そんな思いが過る
キスは深く角度を変える、より深く絡み合う
服の上から体のラインをまさぐっていたが服の裾から突起へ
手が動く
「うっ~ん」「はっぁ~」
艶やかな声が耳に触る
自虐心を煽る
一枚、一枚と脱がしていく
ふたつの突起は尖がりを増していく
舌で遊ぶとアイツの反応は面白いように飛び跳ねる
俺の思考は最高潮に達する

旧友に会えて

2016-12-10 01:41:47 | 小説
幼馴染みが帰ってきた。旧友が帰ってきた知らせは直ぐにわかる
もちろんラインで、お互いの近況報告はしているから「久しぶり」では無い
出版社に就職して営業部に移動したらしく毎日が忙しそうだった
俺はアイツの忙しさを心配しつつラインしていた
旧友では終りたくない為に・・・

幼い頃から俺はアイツが好きだった
アイツが転校していく時、住所を交換
もちろん!スマホ時代にはIDも交換していた
今回はアイツの日頃の頑張りで○○賞だかを貰ったようで休暇を取ったとの事

久しぶりに見たアイツは逞しくなっていた
ラインでは、彼女が居ない事は知っている
店に来たアイツの近況報告を聞き、頑張っている事が嬉しくなる
酒は強くはないが弱くもない
つまみを食べつつ徐々に愚痴になっている
酔いもまわり舌っ足らずに話すアイツ
「可愛い」そんな言葉が当て嵌る
口に出した訳ではないが、「俺はぁ可愛くないぞ」
目がトロンとしてきた
2階の部屋に案内する「懐かしいなぁ~何年ぶりかなぁ」
誘っているのかと思う程の目で話す
昔は部屋でよく遊んでた。なんて独り言を話してる
店にはお客さんも居なくて片付けを早々に終わらせて2階に上がる

アイツは・・・「遅いぞぉ~」
なんて話しつつ酒を飲んでいる
酔っ払ったアイツを見てると、なんだか変な気持ちになってきた
肌に触れたい、キスをしたい欲求が抑えられなくなってきた

「チュ」リップ音を立てながら唇に触れる
「あっ・・うん~」誘うような目、トロンとした目
俺の数十年の欲求が抑えられない!!


意外な帰省

2016-11-24 11:22:49 | 小説
「ただいま~」
「おかえりなさい。元気だった?ゆっくりしていけそうなの?」
姉さんが迎えに来てくれて。車に乗り込み早々に話しをする
「はぁ~」
姉さんは転校しても、ここの地元の連中と連絡を取っていた
連絡を取り合いつつ仲の良かった地元の人と結婚した
定年した両親は姉さんの住む近くに引越し、温泉宿を細々と経営している
「義兄さんは元気?母さん達は?」
「元気よ!あんたはどおしたの?いきなり」
「一週間の休暇をもらってね。顔を見に来た」
表立っては聞こえが良いが、アイツの事も気になる
両親の温泉宿に泊まる。はぁ~くつろげる

父さん、母さんは思いのほか元気で安心した
口コミでリピーターが少しずつ増えていっている様子で安心した
やっぱり義兄さんが手助けしてくれるのがありがたい・・・

温泉に浸かりつつ色々な事を思い出す
夕食を食べつつ宿泊客が多い事に驚く!!
母さんに近況を報告し宿泊の手伝いをする
「はぁ~、みんなどうしてっかな」
「ありがとね。父さん喜んどったよ。ゆっくりしていきなね」
久々に体力使った~、家の手伝いなんて何年ぶりかな・・・
布団に入り、明日は地元巡りをしてみようと思い眠りについた

「おはよう!ケンジくん、ゆっくり眠れたかい?」
義兄さんは優しく声をかける
地元の市役所勤務の義兄さんは観光マップを渡してくれて仕事に出かけて行った
宿泊の手伝いを終え、観光マップを見ながら散歩する
意外にも地元の奴らは元気で、俺が帰ってきた事を知っていて声を掛けてくれる
「ケンジ、仲の良かったリュウね。今、酒屋の息子だよ。会いに行ってこいよビックリするぜ!」
地元の友達が話してくれた
会える喜びで、足取りも軽かった
「いらっしゃい」
酒屋ののれんをくぐる
心地よく懐かしく記憶の蘇りが走馬灯の様に出て来た

「あっケンジか?元気だったか?」
「あぁ、休暇で里帰りさっても手伝わされてるけど」
懐かしい、懐かしい
リュウは変わってなかった
酒の話しをしながら、昔の話しになった
お互いの空白だった月日は直ぐに埋まった