徐々に重い瞼が開く
「ここどこだ?ああ、リュウか」
俺は、あのまま眠ってしまったんだな
リュウと久しぶりに合って店が終わるまで待って・・・
俺も疲れが溜まってたんだな酒呑みながら寝落ちするなんて
起き上がろうとしたがリュウの腕が俺の腰をホールドする形で抱きついていた
何があった?
でも、こいつの寝顔は久しぶりに見たな。前は日が暮れるまで遊んだものだ
お互いの家に泊まりにも行ったな
2、3日は里帰りするからリュウと遊びたいな
そんな事を考えつつボーッとしていると、更に腕の力が増してきた
「おい、おい起きろリュウ」
「あぁ朝か」
「今日は日曜だから店も休みだろう?久しぶりに出かけないか?」
腰に回した腕の温もりが懐かしくて急に出かけたくなった
休日を満喫しないと
リュウと過ごすのも、いつまでか
また、都会の空気に触れて忘れてしまうのだから
「休みは休みだけど、どこに行く?」
「もちろん海だよ」
「あぁ、わかった。ケンジは好きだよな海」