・・・・・・人生たまには現実逃避も必要だ!w (←何かあったのか?)
というワケで、今回のBlog内容はいつもとはガラッと趣を変えて、久々にオタクなネタです。
これまで星の数ほど発表されてきたガンダムの作品世界をモチーフにした二次創作マンガ、通称ガンダムマンガの中から、「イマイチ中途半端なガンオタw」たる私が自信を持ってオススメできるガンダムマンガをご紹介します。
電動バイク、EVネタを期待していた方、今回は諦めて下さいw
さて、ひと昔までは考えられなかったことですが、今や一般マンガ誌にすらガンダムマンガ(太田垣康男氏の『サンダーボルト』)が掲載されるような状況に至り、私は改めて「ガンダムは作品名じゃなく、もはやジャンル!」と化した事を強く実感しておりますw
1988年発刊の『サイバーコミックス』あたりから各種ガンダムの作品世界をモチーフにした(商業ベースの)マンガが増えていったように思うのですが、当時のガンダムマンガは公式設定無視のいわゆる「俺ガン」wや他ジャンル作品とのクロスオーバー、パロディ作品が多かったように記憶してます。 作家もかなり玉石混淆だったし(ソレはソレで味があって良かった部分もありますがw)、内輪ウケ要素が強すぎて、まぁ、あまり一般的読者向けじゃなかった。
で、多分『ガンダム・センチネル』以降に・・・ファンや作家サイドでのオリジナルのガンダム作品世界を尊重した上での二次創作を行おうとする気運の高まり、一方、制作元のサンライズ(=バンダイ)サイドでも商業誌におけるガンダム二次創作作品の検閲の強化(公式設定無視は許さない)・・・といった動きがあって、現在主流になっているガンダムマンガのスタイル(基本的に世界観を尊重・公式設定準拠・それなりに力量のある作家起用)に至る、と。
ざっくり言えば、ガンダム二次創作のアプローチが、昔は伝記モノ的だったのが、近年は歴史モノ的になってきている、といった感じですかね?
というワケで、一口にガンダムマンガといってもピンからキリまであるのですが、今回、ご紹介するガンダムマンガは、私的には傑作・名作「できれば映像化して欲しい」レベルの作品群です。 「ガンダムは1作目しか知らん」あるいは「1作目以外は認めない」という非常に漢らしいあなたにも是非ご一読いただきたいと思いますw
◇『機動戦士クロスボーン・ガンダム』 (原作/富野由悠季 作画/長谷川裕一)
宇宙世紀(UC)0133年。 密かに地球侵攻を目論む木星帝国(ジュピター・エンパイア)の存在を察知したベラ・ロナはクロスボーン・バンガードを再結成。 宇宙海賊として木星帝国の野望に立ち向かう・・・というお話。
なんとなく不遇wな『F91』の続編。 クレジットだけではなくホントに富野氏が原作に携わっているためか、映像化されていないにもかかわらず宇宙世紀年表上では歴史的事実(=ほぼ公式)扱いを受けてますね。 直接的な作劇は『マップス』『クロノアイズ』等SF冒険活劇を得意とする長谷川裕一氏が手掛けているだけあって、ガンダム屈指の熱いストーリーに仕上がってます。 ・・・たぶんガンダムをよく知らない人が読んでも充分面白いのではないかとw 絵柄がちょっと昔の少年マンガっぽい(私ゃ好きですが)ので、その辺に抵抗を感じる人もいるようですが、大丈夫、すぐ慣れますよ・・・てか慣れれ。
コレの続編として『スカルハート』『鋼鉄の7人』 、そして現在連載中の『ゴースト』 (舞台はUC.0153年。なんと 『Vガンダム』 の時代w)があります。
このシリーズ、公式設定に沿わない部分も特に無く(てか、この作品自体がほぼ公式w)、富野氏の了承が取れれば映像化は容易だと思われます。 地上波はムリでもOVAあたりで是非お願いしたいですね。
◇『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』 (Ark Performance)
UC.0090年、『逆襲のシャア(CCA)』より少し前が舞台。 一年戦争末期にジオン突撃機動軍において結成されたエース部隊「キマイラ」の謎とエースパイロット「ジョニー・ライデン」の行方を巡って、複雑に絡み合う諸勢力が暗闘を繰り広げる。 謎の遺産「ミナレット」とは?
この作品・・・もの凄くディープです。 上記『クロスボーン・ガンダム』とは対照的に、『機動戦士ガンダム』~『CCA』あたりまでの映像作品やMSV関連の資料文献(あと、できればArk Performanceによる姉妹作品『ギレン暗殺計画』『光芒のア・バオア・クー』も)が多少なりとも頭に入っていないと、面白さが半減するのは間違いないでしょう。 にわかガンオタお断りwの大変敷居の高い作品ですね。
ただそれだけにハマる人はハマる(私ですw)。 公式設定の隙間を縫うような緻密なストーリーといい、とにかく高レベルの作画といい、最近のガンダムマンガでは一番好きかもw 4巻のゲルググ改(in ユーマ・ライトニング)VSジム・ナイトシーカー(in ヴァースキ・・・という偽名を使ってるヤザンw)の戦闘シーンなんてマンガ読んでて久々に背筋がゾクゾクしましたねぇ。
まー、硬派なガンダムマンガをお求めの方にオススメです。
・・・これは映像化されるとしたら間違いなくOVAだろうなぁw
◇ 『機動戦士ガンダム ムーン・クライシス』 (松浦まさふみ)
UC.0099年。 シャアの反乱後、大きな脅威が無くなり急速に軍縮が進む中、突如ネオジオン残党とテロ組織ヌーベル・エゥーゴが月面シッガルト発電所を占拠。 地球圏の電力を握る発電所を奪還すべく強攻策を採る連邦軍はネオジオン残党と激突、交戦状態に突入する。 一方ヌーベル・エゥーゴ率いるタウ・リンはネオジオン残党の思惑を離れ、地球圏を破滅させるべく「ハインライン計画」を進行させていた。 この危機に対応できるのは寧艦寸前の宇宙空母ベクトラのみ。 新型Ζ系MS「Ζプルトニウス」を駆るタクナはタウ・リンを止めることができるのか?
松浦氏のアウター・ガンダム三部作(『アウター・ガンダム』『ムーン・クライシス』『レオン』)の一つですね。 『アウター』や『レオン』では超俺ガン設定である無人MSシステム(ファントム・システム)がストーリーの根幹を成してましたが、『ムンクラ』ではそれほど突飛な独自設定は前面には登場しません。
とは言え・・・、ひと頃は二次創作ガンダム作品中、最も公式に近いと思われてましたが、今となっては、宇宙空母ベクトラの存在、Z系MSが大量に配備されてる点、DD機関、AFS(アンチ・ファンネル・システム)、連邦政府の政治機構、何よりメイファ・ギルボード様w 等々、UC.0099の公式時代背景に大きく干渉するような設定が多くなってしまい、ある意味『アウター』や『レオン』よりも公式に組み込むのが難しくなってしまいました。 加えて、思いっきり年代や設定がかぶる『機動戦士ガンダム ユニコーン』が映像化(=公式化)された事でなんとなくトドメをさされた感じになってます。
ただ、ストーリー、キャラクター等、このまま黒歴史化させるには惜しい作品なので、なんとか公式と設定を擦り合わせてリファインできないものかなぁ、と思ったり。 イヤ、ほら、モーターレースなんかでも万全の体制が整ってるワークス・チームよりプライベーターをなんとなく応援したくなるじゃないですか?w
ベクトラ→ラー・カイラム級戦艦に変更。 Ζプラス系MS→リゼルに変更。 Ζプルトニウス→ΖⅡ系の試作実験機(くっ、苦しいw・・・けど『ユニコーン』のデルタ・プラスの出自も大概だと思う)。 その他、無人MSシステム、DD機関、AFSに関しては現時点ではまだ実用に至ってない、という事で出さないw ・・・あっ、最大の難問メイファ様はどうしたものだろう? コリャ難しいなぁ。
ん~映像化は・・・やっぱムリに考えない方がいいかなw 何か別の作品になってしまいそうなので。
絵柄に少々クセがありますが、異能の作家、松浦まさふみ氏のSF的センスが光る逸品です。
・・・何だかだいぶ長くなってしまったので、今回はこの辺で。
あと、できれば『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』(おい)とか、『Gの影忍』(おいおい)とか、『魔法の少尉 ブラスター・マリ』とか(おいおいおいw)にも触れたかったんですが、いや~残念w
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