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「ちなみに。。。」

ワイン日記です。

土用の丑の日

2012-07-26 10:15:00 | グルメ
第17回目。

最近では時々コメントなども頂き、ありがとうございます。
書く励みになります。

さて今年の土用の丑の日は、明日7月27日です。

国内はもとより、中国、台湾などでもウナギの稚魚が不漁で、通常1キロあたり80万円のところ、
今年は過去最高水準の1キロ250万円もするそうです。

ワインだとボトル1本が約1.5キロなので、キロ250万円するのはグレート・ヴィンテージのロマネ・コンティ、
アンリ・ジャイエのリッシュブール1978年あたりか。。。

そんな貴重なシラスウナギを、思いっきり食べられるボルドーの名物料理があります。

その料理の名はスペイン風ウナギの稚魚炒め(Les Pibales sautees a l’Espagne)。

ジロンド河で春先に獲れる、天然うなぎの稚魚のペペロンチーノです。

法律で定められた漁獲時期が非常に短く、春先の限られた時期にしか食べられません。
ボルドーでも高価な一品で、一皿4,000円~5,000円はします。

調理法はいたってシンプルで、フライパンでオリーヴ・オイルを熱し、にんにくと赤唐辛子を炒め、
そこに透明な生きたうなぎの稚魚を入れてサッと炒めると、透明な稚魚が白くなり、
塩で味付けしてお皿に盛り、フォークで食します。

写真はボルドーに近い海辺の保養地「アルカション」で、最も美味しい魚料理を食べさせる店として支持される、
「シェ・イヴェット」のピバル。



ざっと見て、皿の中には300-400匹はウナギの稚魚がいそうです。

相性が良いワインはグラーヴの辛口白ワイン。
シェ・イヴェットで飲んだのはシャトー・ド・フューザルのセカンド、「ラベイユ・ド・フューザル」。
ボルドーのレストランで、ワインリストにオン・リストされている率が最も高いワインです。

キリっと冷えたラベイユ・ド・フューザルは、熱々のピバルと合わせると、程良い酸味とミネラル感が、
絶妙の相性を見せてくれました。



何年か前に日本でもその気になれば食べられるかと思って、知り合いのうなぎ屋さんに聞いたところ、
国産の天然うなぎの稚魚を同じ料理で出したら、10倍のお金を出しても食べられないと言われました。

そうすると今年の稚魚の価格が例年の3倍だから、今年は30倍以上ってことになる。

さらにスペイン北部の大西洋側にも同じ料理があって、スペインではボルドーの1/3~半分の価格なので、
日本で食べることを考えたら。。。

ピバルって飛行機代を払って食べに行っても安い気がしてきました。

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