幸いにもこれまでに通算すると30年間で16枚のアルバムを世に問う事が出来ました。それが出来るのも、支えてくれるスタッフや応援して下さる皆さんあってのこと。
その時に世に問うのは、たった一枚のアルバムですが、それが皆さんの生活の中で少しでも日常から離れた時間を過ごすことに繋がれば、これほど嬉しいことはありません。
日々の行き帰りの時間や、一人でリラックスするときのお手伝いが出来れば本望で、僕もそうやって音楽を楽しんで来た一人です。
なので、その時期の空気を、その時の最高のメンバーと、ぎゅっと詰め込んだアルバムを作り続けています。
オムニバスも含めての16枚ですが、平らにするとほぼ二年平均に見えますが、実は90年、91年の次は2000年まで開いているのです。
もちろんその間はモーレツな勢いで演奏に没頭していたのもあって、アルバム作りはある種のんびりと構えていたのもあります。時にはアルバム制作に入ったところで流れたり、決して順風満帆というわけではありませんでしたが、転機となったのは2000年です。
新しい時代の音楽配信との接点が増え始め、そこで現在のレーベル(VEGA)と出会った事が人生設計の上で音楽家としてどう歩むのか、というテーマを明確にしてくれたように思うのです。さらに六本木ピットインの閉店など、ライブ環境の変化を感じながら、制作というものを音楽活動の自分なりの軸として動き始めました。インターネットでの交流も大きな影響と産物を生みました。
2000年からは途中スリー・ブラインド・マイスとも関わりながら、VEGAとトータルするとほぼ年に1枚のペースで2010年まで。多い時は年間にリイシューを含めると3枚という年もありました。
91年からの9年間のブランクを取り返しても余りある勢いで21世紀の最初の10年間を過ごしました。
長年のお付き合いの方はお気づきだと思いますが、2010年から次にアルバムが出るまで4年間というブランクがあります。それ以降は2〜3年のベースでリリースしていますが。
まず、そこで東日本大震災という未曾有の災害が起こったこと。全ての流れが止まりました。(でも、振り返ってみれば、今回のパンデミックの失われた三年間の方がもっと切実なのですが)
そんなことを予想もしていなかった中で、2010年のアルバムと並行して、実はもう一枚のアルバムを同時進行で制作していました。
左:2010年のアルバム『AXIS』右:2014年のアルバム『MAJESTIC COLORS』
2010年のアルバム『AXIS』は当時バークリーやニューヨークから帰国したばかりの若手新人と共に二年間リハーサルのみ行い、年に一度ジャズフェスに登場して世間に真価を問いました。その結果がこのアルバムで、その前年に大阪のミスターケリーズで共演したヴォーカルの森川奈菜美もゲストに。
そしてこの時に、もう一つアルバムを制作中で、その頃僕は全国をヴィブラフォンを積んで走り回り、各地で有能なミュージシャンと親交を深めていて、こちらは名古屋で共演したピアノの後藤浩二とのデュオを。
こういうことはインターネットがなければ出来なかったと思うし、この頃のネットではそういう人達と事前の交流を経た有意義な繋がりが持ちやすかった。多分、僕も含めて次のことを考えながらまだまだ未知の世界だったネットを使っていた人が多かったからじゃないかな。
さらにマリンバの松島美紀とのデュオ、そして自分のピアノとヴァイブによるセルフ・デュオ、ヴィブラフォン・ソロという構成。AXISと同じスタジオで連続した四日間で2枚分の収録。
一つ(AXIS)はもう若さではち切れんばかりのバンドで、もう一つはデュオアルバム。
タイトルもデュオアルバムは『DIORAMA PANORAMA』と決めていた。
AXISと同じ日に音響ハウスでマスタリング済み。
結局いろんな理由が重なって、「DIORAMA PANORAMA」はお蔵入りとなった。
前に機器的な理由からXRCD24のマスタリングで収録制約が出て1曲外したことはあったけど(63分以内という技術的な制約がマスタリングの段階で発覚した為)、丸々1枚分というのは初めて。それとて五年後にリイシュー盤を通常盤で出すこととなり録音時間の制約がなくなったのでめでたく陽の目を見た。
悶々とした気持ちは消えなかった。
東日本大震災の恐怖と影響は徐々に消えつつあった。
そこで2014年にプロデュース制作する二つのアルバムに、「DIORAMA PANORAMA」で制作した音源を改めてマスタリングして挿入することにした。
一つはマリンバ奏者・松島美紀のデビューアルバム『MARIMBA SENSATION』(MSM-001/MSミュージック)、もう一つはハクエイ・キム(p)と市原ひかり(tp)を迎えた今日へと続く新しいユニットを迎えた『MAJESTIC COLORS』(VEGA)。それぞれに二曲ずつ挿入。
現在試聴できるのは『MAJESTIC COLORS』の二曲。
不屈の闘志ではないけれど、制作したものへの情熱はちょっとやそっとでは消せない。それだけ自信のあるもの、という事だけは自分の中で完結している。
昔から、ずーっと何かと闘ってばかり(笑)
心は穏やかなんですけどね。。。
どちらもセルフデュオで赤松敏弘(vib & piano)
聞いてみてください。
アルバム『MAJESTIC COLORS』より 赤松敏弘(vib & piano)
アルバム『MAJESTIC COLORS』より 赤松敏弘(vib & piano)
この一人多重録音。後にいろんな番組の人からこのコンビで出演お願いできますかと言われたのだけど・・・・・・そりゃ無理な話よね(笑)
何事も諦めない気持ちというのが自分を突き動かすのかもしれませんね。
周りの理解者がいるからこそなんですが・・・・
感謝!
あとの四曲はいつかきっときっと陽の目をみると思いますよ。
しかし、今日は「ちょこっと」どころかかなり気合が入ってしまいました。やはりまだまだ熱いようです。
Coming soon!
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■ハクエイキム(p)赤松敏弘(vib)Duo
2022年10月5日(水)=千葉・柏 Nardis
20:30 & 21:30 (19:30 open)
MC:3.630円 (別途要オーダー)
問い・予約04-7164-9469
〒277-0005 千葉県柏市柏 3-2-6 Ksビル1F
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秋のお出かけにいかがでしょう!
信州・安曇野のベーシスト中島仁氏のアルバムPioggiaから広がる新しいConnectionが秋の安曇野に大集結。
さらにライブの翌日には「お楽しみ」の企画も。今年の秋は信州で大いに弾けましょう!
2022年10月15日(土)信州・安曇野
蔵のカフェレストラン 清雅
開場 18:30 開演 19:00
料金:3,500円 + ドリンク代 500円
(出演)
中島仁(b)
望月慎一郎(pf)
赤松敏弘(vib)
酒井麻生代(fl)
長野県安曇野市豊科3550-1 tel 0263-72-3982
ご予約・お問合せ: 電話 0263-50-5541 (営業時間 11:30〜16:00,18:00〜22:00、月曜定休)
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2022年10月16日(日) 13:00〜 (14:30終了予定) トークライブのお知らせ。
【タイムスケジュール】
2022年10月16日(日) @いさつ歯科医院
12:30 開場/ 13:00 スタート / 14:30頃終了予定
出演 : 中島仁、望月慎一郎、赤松敏弘、酒井麻生代
司会・進行 伊佐津和朗
メインテーマ : ECM 私の一枚
出演者それぞれが推しの1枚を挙げて解説し、皆でリスニング
質問コーナーなど盛り沢山。
【料金】
1,500円(飲み物付き)
お問い合わせは中島仁(facebook、メッセンジャー等)まで
会場 : いさつ歯科医院 長野県安曇野市豊科南穂高シダーウォルトン通り4742
参加お申し込みは以下メール又はSNSまで
(メールでのお問い合わせ/中島仁) bluecloud1945@gmail.com
(Twitter)https://twitter.com/gnu_high
(Instagram)gnu_high
(Facebook)https://www.facebook.com/fluidrustle3
どうぞお楽しみに!
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発売中のCD、ライブ情報、電子書籍やインタビュー掲載誌等、ジャズ、ヴィブラフォン、演奏法、ジャズセオリーと、ジャズやビブラフォンの周りにある様々な疑問も解決するお役立ち情報も満載。
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それでは今日も楽しい一日を!
【放送】
今週のオンエア (10月2日~10月9日)
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【テレビ】
東京MX2 (地デジ9ch + ▲up)番組名『ヒーリングタイム&ヘッドライン・ニュース』癒しの映像+最新のニュース+最良の音楽。
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月〜木曜 放送時間 26:00〜27:00
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“ねこの足跡”21年6月、7月、8月、10月ヴィブラフォン部門【Amazon's Choice】選出作品『NEXT DOOR - birth of the swift jazz/赤松敏弘』(2000年作)
演奏:赤松敏弘(vib)ユキ・アリマサ(p)養父貴(g)新澤健一郎(kb)平石カツミ(b)斉藤純(ds)相内勝雪(mnp)他。
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金曜 25:35 都知事定例会見終了後 〜27:00
日曜 12:00〜12:30
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“路面電車のある風景 - 1”『NEXT DOOR - NEW LIFE/赤松敏弘』(2020年作)
演奏:赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p)市原ひかり(tp,flh)酒井麻生代(fl)須川崇志(b)小山太郎(ds)佐々木優樹(g)
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土曜 6:00〜7:00 / 13:55〜 / 26:30〜27:00
日曜 6:00〜7:00 / 26:05~26:35 / 26:35〜27:35
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“猫の足跡 看板猫”22年1月、ビブラフォン ジャズ部門【Amazon's Choice】選出作品
『TIDE GPAPH/赤松敏弘』(2007年作)
演奏:赤松敏弘(vib, mar)ユキ・アリマサ(p)松島美紀(mar)
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月曜〜金曜 17:00〜 (東京シティ競馬中継の時はお休み)
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“東京点描 城南1”『SPARKLING EYES/YUKARI』(2021年プロデュース作)
演奏:YUKARI(vib,mar)飯島瑠衣(p)中林董平(b)森永哲則(ds)guest:赤松敏弘(vib)
首都圏以外の方はこちらの「エムキャス」で全国からスマホやパソコンでリアルタイムにお楽しみいただけます。
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変わらずのんびりとやっております。