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高齢者の飲酒の影響を深堀りします

未だメカニズムが解明されていないアルコール性認知症の詳細

2024-05-21 13:21:34 | メカニズム

アルコール性認知症とは、その名前の通りアルコールの摂取が原因で発症したと考えられる認知症のことである。

高齢になると認知症のリスクが高まることはよく知られているが、一方で飲酒の習慣も認知症の原因になると考えられている。それゆえ飲酒量が多い生活を送っている高齢者はこのアルコール性認知症にかかるリスクが非常に高くなっているわけだ。
この認知症の問題だけでなく、アルコールの大量摂取は認知機能の低下を引き起こすこともよく知られている。多量の飲酒が脳の前頭葉の機能を阻害するなどして起こるもので、その状態がさらに続くと認知症の症状が現れてしまう可能性が出てくるのだ。
問題なのは、もともと認知症の傾向が見られる人がうまく飲酒量を調節できなくなってしまったことで、その症状がさらに悪化してしまうケースもあることだ。
しかも厄介なことに、アルコールの大量摂取が実際にどのような仕組みで脳に影響(障害)をもたらすのかはまだ明らかになっていない。先述したように大量摂取によって認知機能が低下するのは知られているが、どれぐらいの量を飲んだらリスクが高まるのかもよくわかっていない。アルコールを多く摂取していた人がほかに理由が考えられない状況で認知症になった場合にアルコール性認知症と診断されるケースが多い。

アルコールが認知症の原因になるのはわかっているが、具体的にメカニズムはまだ十分に解明されていない。それだけに高齢者はリスクを抑えるために適切な飲酒量を心がけるしか対策方法がないというのが現状となっているのだ。
アルコール性認知症の概要や介護する上でのポイントは、こちらの参考サイトも要チェックである。


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