気合い feat.昆布

牛と昆布の素敵な出会い

死と再生

2010年03月05日 | movie☆ music☆ book☆
「ベジャール、そしてバレエはつづく」 見てきました@テアトル

2007年に他界したモーリスベジャール(雰囲気が超かっこいい)のバレエ団を新しく率いるジルロマンを中心に、ロスやジュリアン、バレエ団員達のあたらしいバレエが始まっていくドキュメンタリー。

ベジャールの映像はいくつか見たことがあるが(残念ながら舞台はまだない)、今でこそいろんなダンサーやコレオグラファー、バレエだけじゃなく舞踏全般において見られるような動きや構成でも、当時は本当に尖鋭で、衝撃的だったろうと思う。そしてその世界観を体現するダンサーたち。亡きジョルジュドンや、ショナミルク、そしてジルロマン やはり、振付家がいてそれを体現する踊り手がいての作品なのだなぁと、あたしにとっては振付家とダンサーの関係を、自分で考えるきっかけになった人こそがモーリスベジャールだった。批評家の文章を読んでもいまいち理解できなかったそれらの関係を、彼らをみて自分の中で考えることができるようになった。


20世紀の偉大な振付家の後を継いだジルの肩にかかるもの。不安、覚悟。
でも、重圧だけじゃなく、なんかわくわくする、何ができるだろうという興奮とか期待のようなものも、彼の目には映っていた。きっと、ベジャールのためだけでなく、自らのバレエを求めて。彼の新しい挑戦には団員も一丸となって、同じ方向を向いて歩んでいた。


師と弟子の関係。そして振付家と踊り手の関係。この2つの関係の才能がぶつかって開花したとき、ものすごいエネルギーとなって、ダンスになり舞台になり、まわりや観客を包んでいく。


偉大な振付家に、多彩な、そして純真なダンサーあり。
来日公演 いきたいなーー


ワタシは最高にツイている

2010年03月05日 | movie☆ music☆ book☆
『ワタシは最高にツイている』小林聡美 読了。

女優さんの素顔は、ほんとのほんとのところは(女優さんじゃなくてもだけど)わからないものですが、小林聡美さんはその存在感ももちろん文章の面白さも(三谷さんも褒めていた)話し方も声も好き。日本の女優さんの中でも相当好きなほうかもしれない。

大殺界に園芸に精を出す小林さん、焚き火に熱くなる小林さん、高枝切バサミを振り回す小林さん・・・チャーミングです。