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機関銃

2015年05月16日 | word
machine gun 早い発射速度(単位時間当りの発射弾数)で連発できる口径20mm未満の小火器。歩兵の主要戦闘火器の一つで、重量によって重機関銃、軽機関銃などに区分される。重機関銃は、三脚または専用銃架に取り付け、地上目標のほか低空目標に対して使用される。脚架を含む重量は、約20~40kg程度のものが多く、通常2~3名で運搬操作する。現在、各国で装備しているものでは口径12.7mm級以上がこれに該当する。軽機関銃は、個人で携行操作できる約5~10kg程度のものである。通常、2脚を有し、小銃弾を使用する。今日では構成部品を組みかえ、重機関銃的にも軽機関銃的にも使用できる汎用機関銃もある。いずれも発射速度は毎分500~1300発、初速は毎秒700~1000m程度。短機関銃は、拳銃弾を使用する近距離用の小型自動火器で、3.5kg前後のものが多い。なお、口径20mm以上のものは機関砲といっているが、構造はほぼ機関銃と同じである。機関砲は主として、戦車、装甲車、航空機、艦船に搭載し、対装甲車、対航空機用として用いる。

[歴史] 機関銃のルーツは、15世紀にレオナルド・ダ・ビンチが考案した多銃身砲にみられる。以後、多数の銃身を横に並べたもの、あるいは束ねたものなど種々の多銃身砲が作られた。しかし、一度射撃すると次弾の装てんに時間がかかり、攻撃前進に不便であった。1870年代にR.J.ガトリングは実用的な最初の機関銃を開発した。このガトリング砲は、銃軸をまわりに6本の銃身を配置し、これを手回しで回転させることにより弾薬の装てん、発射、薬莢の排出を連続的に行うものである。この原理は、今日でもバルカン砲に応用されている。87年、H.S.マクシムは、発射反動を利用し、単銃身で連続発射のできる本格的機関銃を発明した。これは、連射機構の作動エネルギーを射手の筋肉によらず、発射薬から引き出した点で画期的であり、以後の兵器工業全般に多大な影響を及ぼした。やがてB.B.ホッチキスは銃身内のガス圧を利用し、遊底を後退させる自動機構を考案した。なお、このほかの作動方式として、薬莢底部にかかるガス圧で直接遊底を後退させる吹戻し式がある。
 機関銃の威力を世界に示したのは日露戦争であり、第1次世界大戦であった。戦場での機関銃の使用は、昼間の部隊移動を困難にし、相互に多くの被害をもたらした。この時代以降、機関銃は著しく発展し、ブローニング機関銃などの傑作銃が生まれた。今日では戦車、航空機に搭載するモーターで駆動するチェーンガン、バルカン砲などの外部動力式機関銃(機関砲)など新機構の小銃が広く使用されている。

[構造] 一般に機関銃は、銃身部、尾筒部、遊底部、引金銃床部および脚などからなる。持続発射速度向上のため、迅速に銃身交換できる構造の銃が多い。弾薬はベルト状リンク、箱型弾倉などで給弾される。



機関銃ガス圧利用方法の構造
 引金を引くと、遊底に付いている撃針が薬莢の背部を打って、撃発される(①)。発射された弾丸が銃身の下側に開けられているガス孔を通過すると(②)、発射時の爆発ガスの一部がガスシリンダー内に激しく吹き込み、その圧力でピストンを押し、作動棹を介してスライドおよび遊底を後退させ、同時に不要になった空薬莢を引き出し排出する(③)、圧縮された復座ばねの力でスライドをもとの位置に戻すときに、新しい弾を送り込み(①)、以下連続発射できる状態になる。