迷子のグールド【まいごのぐーるど】

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『半眼訥訥』を読みました。

2009年10月16日 | book
ひさびさの投稿です。
しばらくネット出来なかったので・・・

読み終わってから、けっこう時間がたってしまったのですが、
せっかくなので、読書感想なんぞを書き残しておこうかと思います。


高村薫さんの『半眼訥訥』・・・、読みましたっ!!!
新聞や、雑誌に掲載された、雑文をまとめた一冊。

本の前半は、主に新聞に掲載されたコラム等・・・
高村さんの小説は、敷居が高い(?)ですが、
コラムなんか読んでると、すごく目線が庶民的で、安心します。
新聞に掲載されたものが主なので、掲載当時の時代感覚というか、
あぁ、このころは、そうだったな・・・と思うところがありました。

後半、第六章の自身の小説に関してや、
7章の介護の話、「折々の花」などを読んでいて、
私自身の著者の人物像を知るよい手がかりになりました。

第8章には、高村さんの講演がまとめられていて、
こちらも面白かった。小説の裏話もきけますし、ファンとして、嬉しい。

ちなみにこの8章・・・

最初、高村さんが「わたくし」と話されているのに、
奇妙な感覚を覚えてしまいました・・・。
(もちろん文面でそう記載されているだけなのだが、)
私の身の回りに、話し言葉で「わたくし」と、
自分のことを言う人が、いなかったためでもあります。

ですが、先日の児玉清さんのブックレビューに
高村さんが出演されていた時に、初めて聴いた「わたくし」は、
実に板に付いた「わたくし」で、すんなりと耳に入ってきました。
口から自然に出てくる感じ・・・う~ん、納得。


まったく余談ですが、わたしが、世間知らずの新卒で、会社に入社したてのころ、
社内メールで「小生」、「貴兄」という、単語を使う方が現代にいて(笑)、びっくり!!しました。
(もちろん、高村作品を読んでいたお陰で、意味はわかってました。)

「・・・・・・・・・おおおおおおっ!!、
 高村ワールドの住人が現実にいるっ」
・・・と一人、ニヤついた思ひ出があります。

でも、年代が上の方は、けっこう、使われていますね。
私も使ってみたいけど、その貫禄がないし、使ったら逆に不自然だろうな・・・



 小生、先日からマーク・ブキャナンの新著に手を付け始めた。



・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり、すみません。

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