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マンガや小説の感想が中心。BL系含。※アニメ感想始めました。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 / 押井守監督

2005年04月25日 | 映画感想
ようやく攻殻シリーズの元祖ともいえる、映画版GHOST IN THE SHELLを見ました。
結構昔の作品だと思ってたのですが、OPからクオリティの高さにびっくり。
1995年公開作品だということで、10年前なんですね。
10年前って言うと丁度エヴァンゲリオンとかそこらへんか?
とにかくもっと昔の作品だと思ってたのでそこにも驚いた。
当時はあんまりアニメとか見てなかったんで…
CMにあった「彼女はネットの海にダイヴする」というフレーズには聞き覚えあります。

押井守作品をまともに見るのはこれが初めてなんですが、カッコイイですね。
ただひたすら、単純にカッコよい。
以前「アップルシード」を見たときもカッコイイと思ったんですが、そんな感じ。
ストーリーはメインの事件と、登場人物の葛藤みたいなのがあるんですが、
前者はとてもシンプルなつくりで、ボーっとみてても何となく分かる。
後者は「自分とは何か」というテーマで、当時とっても旬だったものです。

それにしても主人公の少佐(草薙素子)はかっこいいなぁ。
女が惚れる女とは、こういうものです。
攻殻は「義体」とかそういうモチーフは知ってたんですが、
ようやく「ゴースト」とかとのつながりが分かった。そういうことか。
しかし劇中で「これだ」と断言するように語られることはなく、
観客に「察しろ」と言ってるようだ。

お気に入りのシーンは、中華街めいた町の風景が映るシーン。
アジア圏特有の、あの雑多な風景が好きなんですが、絵になるとまた圧巻。
この頃はまだアナログ作業中心だったのでさらにたまらない。
私はアニメはデジタルよりもアナログのほうが味があって好きなんですが、
(CD全盛のこの時代にレコードを愛する人々と多分一緒ですよ)
映像特典に「攻殻機動隊が出来るまで」みたいなメイキングが入ってて、
それを見て「アナログにしろとか言ってごめんよ…」と謝りたくなりました。
この作品ではアナログとデジタルの融合が試みられてるんですが、
またこれがクソ面倒くさそう。
「作品」をつくるんですから面倒だとかそいういうことはいえませんが…。
そこで押井監督も言ってましたけど、
アニメ表現方法の可能性という意味でデジタルがあるんであって、
デジタルのためのアニメじゃない
みたいな趣旨(多分)を見て、いいこと言ってるというか、まぁ当たり前なんですけど。

現在のアニメはデジタルが主流、というか
こちらの解説を見る限りではサザエさん以外はデジタルなんですが、
アナログの可能性という点で、セル画を使ってもいいと思うんですよね。
話がズレズレてきたのでアニメに関する話はここまで。

音楽は川井憲次(パトレイバーやガンパレードマーチ)が手がけていて、これもすごい。
繰り返し使われるアジア(民族音楽)っぽい曲があるんですが、これが味があります。
始まり方(素子の義体ができてゆくところ?)も印象的。
とにかく褒めまくりだ、私。

ただこの話だけだととっても登場人物同士の関係が分かりにくい、
というか「その後」が気になるので「イノセンス」も今度見ようと思います。
前に知人に「イノセンス」ってどんな話なんですか?って聞いたら
「××がいなくなって淋しいよ~犬。って感じ」と言われたような気がします。
そうか…犬。

最近

2005年04月18日 | 雑記
最近は全然本を読まない。
活字を積読するようになったのは高校卒業時あたりなので慣れっこなんですが、
最近はマンガですら手をつけてないものが多数ある。
そういえば時間の流れがすごく速い。
このまま年齢と共に一日の感覚がどんどん短くなっていくんだろうか。
睡眠時間が9時間というのが最大の問題だとは思うんですが…。

近頃はマンガよりも活字読んでるかもしれません。
前は全然興味なかったノンフィクション系とか読んでますね。
そうは言っても中学、高校時代と比較するとぜんぜん読めてませんが。
アニメもテレビもそんなに見てないのに…本当に不思議だ。
あ、そうだ、ネットしてるからだ。

花色バージンソイル / みなみ遥

2005年04月16日 | BL感想
大学生の凪紗がOBの先輩に頼まれてデザイナー・久我のモデルをすることに。
モデルの雰囲気を出すため&家庭の事情で久我と1ヶ月半同居することになり…。

いつもどおりエチィです。エチの間に話が進んでいる…。
今回はあんまり受けが「やる気マンマン!」って感じではなかったかな。
書き下ろしはやる気マンマンでしたけど。
どっちかっていうと同時収録の「キミで一杯に満たしたい。」の方がそんな感じ。
こっちはやってるだけの話ですごく潔い。
私は「モデル」とか「俳優」とかいう設定にすごく弱いので、
もっとモデルに関する話もやって欲しかったです。
短期連載だったのでそこまで話詰め込めないとは思いますが。
ラブでエチが好きな人におすすめ。

私はどっちかっていうと「Indecent Encounter」みたいな突き抜けてる話が好きです。
こっちは乳首フェチの話。乳首フェチて…!
それにしても「乳首」って言うのも書くのもすごく恥ずかしい。
他の単語はそんなことあんまりないんだけどな。

tactics 第1話「黒天狗覚醒」

2005年04月11日 | コミック感想
TVQ公式サイト
木下さくらと東山和子原作の同名マンガのアニメ化作品。
旧ガンガン系の作品は一部を除いてあまり見ないほうなのですが、
これはどこかで見かけたキャプの、春華(はるか)ちゃんのエロさにレンタル。
原作も1、2巻を見たんですが、アニメはオリジナルストーリースタートみたいです。
(原作を全部読んでないので、ただ単に順番を入れ替えただけかもしれません)

時代設定はよくわかりませんが、民俗学者の勘太郎の裏家業は妖怪退治屋。
そんな彼が幼い頃から会いたいと強く願っているのが、「鬼食い天狗」と呼ばれる妖怪。
勘太郎は「鬼よりはるかに強い」その天狗に「春華」ちゃんという名前を用意して、
いつか出会える日を待ち続けていた。
そしてその二人(?)の出会いから物語は始まる。

コミックのほうは結構コメディ分が多いなと思ったんですが、
アニメ第一話の雰囲気だとシリアスメイン展開になるんでしょうか。
主人公の勘ちゃんは原作だとデフォルメが多いのでもう少し幼い声だと思ってたんですが、
あれくらい等身が高いままストーリーが進むなら声も違和感なし。
そのほかの声優さんも合ってると思いました。というか川上とも子ラブ。

しかし第一回目にしては展開が地味というかなんというか…
作画は綺麗だと思うんですが、OPもいまいちインパクトがない。
どうせなら春華との出会いは2、3話目に回して、
第一話はインパクト勝負でもうちょっとガンガン動かせばよかったんじゃないかと思います。

今後コメディ展開の話もあるのかなぁとか思いながら、
もう見ないような気もします。気が向いたら続き見ます。
とか思いながら公式見てたら、保志出るのか…それまで見ようかな…。
でも保志さんの声はどっちかっていうとカズマとか九太郎みたいな役の方があってると思う。
キラ系はそれでまた萌えなんでしょうがないんですが…萌えを外せば。

薔薇の容貌 / 伊藤誠之助(編)

2005年04月09日 | その他本
「少女革命ウテナ」というアニメ作品の解説&スタッフへのインタビュー本。
アニメやコミックの解説本というのはまさしく玉石混合の世界ですが、
この本は「ウテナ」という作品に対して真摯に取り組んだ、編者の愛が感じられる作品です。
ちなみに今は絶版となっていて、定価以上の値段がついたりしている。
(ちなみに定価は1238円+税)

内容は伊藤氏による各話のあらすじと感想、
脚本を手がけた榎戸洋司氏、監督の幾原邦彦氏、
キャラデザのさいとうちほ先生などへのロングインタビュー、
LDやビデオに付属していたスタッフインタビュー、
アニメ雑誌の記事などいろいろ掲載されていて読み応えばっちり。
ウテナの世界が好きで、それを作ったスタッフに興味がある人には是非読んで貰いたいです。
多分古本屋を頑張って探せば見つかるレベルの稀少本。
探すためのデータとして、ジャンルはC0074(演劇・映画)で、
出版社はKKベストセラーズ。表紙は白基調でタイトルが黄緑の白抜き文字です。

私も中古で購入したんですが、
インタビューなんかの文章の隣に線が引っ張ってあって笑った。
かなり真面目にウテナを解明しようとしたのか、
それとも何かの授業でウテナを題材にしたのか…うーん。
でも使えそうな作品ではあると思います。

ちなみにアニメの解説本で一番種類が出てるのはいわずと知れたエヴァ。
あの作品が「解説本」「謎本」ブームを巻き起こしたといっても過言ではありません。
この前バイト先にエヴァ謎本が100冊くらい入ってきたから本当です。

gooブログって

2005年04月09日 | 雑記
他のgooブログをはてなアンテナに登録してから気付いたんですが、
gooのブログって自分が更新してなくてもテーマが変わると更新されるんですね…。
なんかそれで間違ってきてる人がいたらちょっと申し訳ないと思ってしまう。
要はそれ以上にちゃんと更新すればいいんですけどね。
難しいですよね。うは。

緑野原幻想(文庫版) / 星野架名

2005年04月07日 | コミック感想
80年代テイストにあふれるSF少女漫画「緑野原」シリーズの文庫版。
白泉社の文庫版は書下ろしが入ってることが多くて、なんか得した感じです。
今回の解説はいまいちでしたが…漫画「文庫」だからっていちいち解説入れなくてもいいと思う。
あ、でもこの前「BASARA」の解説を須賀しのぶが書いていて、それだけ買おうと思ってしまいました。
(基本的には解説までちゃんと読む人間です)

この本に入ってる作品は最古のもので20年近く前の作品になるんですが、
この頃ってそういえばファンタジーよりもSFテイストが強かったなぁと思い出しました。
そもそも白泉社っていうのがそういう系に強い。
主人公はいつでも前向きな弘樹、親友の彼方はミステリアスな美少年。美味しい。
この二人を中心とした6人組の高校生におこる、不思議な出来事の連作です。

その時代だから作れる作品というのがあると思うんですが、これもその1つだと思います。
思うに近年は漫画がサブカルチャーとしての土台を確立して、さらにカルチャーになりつつある。
その中で各作品の位置づけが細分化されすぎて、住み分けが進みすぎたんじゃないかと。
少女漫画も少年漫画も定義づけがなされすぎて、包容力が弱まってきてしまった。
多分今、こんな作品を描いても少女漫画誌に投稿しようかどうか迷うと思います。
ファンタジー系を強く扱ってる雑誌なら他にもあるし。

私は雑誌の強みというのは「自分が目当てにしてない作品に目が向く」ことだと思うので、
やはり一つの雑誌でいろんなタイプの作品が見れるのは良いことだと思います。
あんまりごった煮にするとどの層を狙っているのかわからなくなって、
結局どの読者層も獲得じまいになってしまうというのが現実だとは思いますが。
なんかいつものことだけど、全然作品と関係のない話になってしまった。
でも一応遠まわしでは関係している…つもりです、書いてる本人は。

デスノート 6巻 / 小畑健、大場つぐみ

2005年04月07日 | コミック感想
デスノート「ヨツバ編」クライマックスまでを掲載。
キラは誰だ、ということがネット上でいろいろ考察された巻ですね。
今回はミサミサ大活躍。ミサミサは顔がコロコロ変わるなぁ。
個人的には面接のときのきりっとした顔が可愛くて好きです。
というかミサはまだ若いのに「逮捕!」とか知ってるの?
むしろジャンプの想定読者層である中高生がしらなさそうです。ガキデカなんて…。

表紙の月ですが、某所で見た画像のせいで、マツケンを思い出してしょうがない。
この巻では「思います 見えます」 バキッ のシーンが好きです。あんたらアホやで…。
そしてどんどんどんどん父が駄目な人になってきている。
今巻では松田よりも駄目っぽい感じ。ワタリを見習え!
(※今巻のワタリは超絶カッコイイです)