「その話はもう前に聞いたことがある」と思われる率が高くなる。
酔っ払いは何度も同じ話をすることがある。
酔っ払いは、しかし、まだ許されるかもしれない。
酔っ払っていないのに、
同じ話をまるで初めて話すように話すのは、
話者が「初めて話している」と思っているからだ。
年を取れば、この錯覚が頻繁に生じる。
この錯覚を回避する手はあるだろうか。
古い思い出話をしないこと、
これが一つの策だろう。
最近自分が初めて知ったこと、
経験したことしか話さないようにすれば、
多少は回避できるだろう。
もう一つ、(回避策ではないが)、
安全策としては、次のようなものがある。
念のため、「これは前にも話したことがあるとは思いますが」という前置きを使う、これだ。
人生も半ばを過ぎると、
よほど積極的に立ち向かって行かないと、
古びた見聞録に新しいページを付け加えることは困難になる。
しかし、
たとえ自分の口にとっては新しい経験でも、
聞く者の耳にとって新鮮味がなければ、
あまり興味をもってもらえない。
しかし、
何度も聞いて知っている落語を飽きもせず何度も聞くのはなぜ?
今夜は、しかし、
これくらいで筆を置こう。
何かまとまった話に到底辿り着けそうもないから。
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