岐阜多治見テニス練習会 Ⅱ

玉葱

手前味噌になるかもしれない。
玉葱の話だ。
約2年前、痩せ地に玉葱の苗を植えた。
(自分としては、しかし、
柿の木の下に植えたから、
その落ち葉が積もり積もって、
ひょっとして、
その場所だけは
地味が肥えているかもという期待が少しあった。)
1年経過しても、
順調に育たず、雑草の中でその存在を探し出すのに苦労するほどだった。
2年経過して、
もうほとんど玉葱のことを忘れていたころだった。
草刈りをしていた時、、
何か雑草とは違う作物らしき存在に気付いた。
小玉だが、明らかに玉葱の形が
畑の表土に露出していた。
数えてみると、
4、5本あった。
肥料もなし、除草剤もなし、
水やりもなし、愛情もなし、
言わば、無い無い尽くしの2年間だった。
それだのに、
よくぞ生きていてくれた。
自分の心にとっては、
文字通り、玉のような玉葱になった。
試しに、1個だけ引き抜き、
高い高速道路料金を支払って自宅に持ち帰り、
早速、スライスし、氷で冷やして、
氷見市の醤油をかけて食べてみた。
その第一印象。
「密度が濃い」だった。
未成熟のはずなのに、
自然な、新鮮な玉葱の味だった。
醤油なしで食べてもおいしかった。
単に、そう思い込みたいだけかもしれない。
しかし、おいしい錯覚ならば、
タマにはいいだろう。

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