木枯らしに吹かれて帰宅すると、
東側の壁に黒っぽい籠が置いてある。
誰かの手製か。
たまたまその手前に座っていた古女房に、
「誰が作ったんだ?買ったのか?」と尋ねると、
なぜか素直に返答しない。
幾度か尋ねると、知人が作ったという。
材料費程度は払ったと白状した。
いつから置いてあったのか。
まったく記憶にない。
また、古女房に尋ねると、
去年の夏から夏だけ使っているという。
知らぬは亭主ばかりなりか。
しかし、こんな身近に探していた「混在」があったとは驚きだ。
きょう、この籠からひらめいたことは、
「菱形は楕円を引き立たせる」ということだ。
菱形と楕円との混在は、
この例のように花模様になるか、
僕が初めの頃試みたように人の姿になりやすい。
こういう段階の混在模様(何かの形を象るもの)では、
しかし、僕の心の中の何かがまだ満足しない。
いよいよ自分自身が創り出さねばならないか。
何かの形を心地よく象るだけではなく、・・・、
いや、
この先の道を自らの手で切り開く前には何も言葉では語るまい。
予見できない模様を創り出すのだ。
言葉よりも感覚と偶然に身を委ねたほうが良さそうだ。
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