馬球1964

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★下関国際準優勝記念企画①(宇部商準優勝)

2022-08-27 15:45:24 | 野球
第104回全国高校野球選手権大会で下関国際が県勢37年ぶりの準優勝となりました。いや~、正直近年の県勢はベスト8進出がやっと(第100回大会での下関国際)でしたので「生きているうちに決勝に行く事はないだろ~。」と勝手に考えていました。
今年の下関国際は昨年のセンバツ大会に出場したメンバーが多く残り、早くから県内では優勝候補、中国地区でね有力校の一校で昨秋の中国大会ではダントツだと思っていました。現実初戦では、今春中国大会、今夏甲子園出場しました岡山県の創志学園にコールド勝ちしていますので、それが2回戦の広陵戦ではまさかの1安打完封負け、ノーヒットノーランを逃れるのがやっとという状況で、課題は「打力向上」という事がハッキリしました。今春の県大会は主戦を温存したとは言え準優勝。得点力も上がったとは言えず、県内では断然の優勝候補も全国レベルで見た時は正直厳しいというのが自分の評価でした。
ところが甲子園で戦ううちに選手たちは成長してくれました。1,2戦目は順当勝ちだったのですが、圧巻は大阪桐蔭、近江戦でした。この2戦がピークだったのですが、素晴らしい打撃力、勝負力になっていました。決勝の仙台育英戦では残念な結果だったのですが、あの試合は5回の攻撃が全てだったと思います。たらればの話は厳禁ですが、バントが成功していたら展開は間違いなく変わったと思っています。4年前との戦力を比較した時に、この小技力(機動力含む)は落ちていたと思っていますので今後はこのあたりの充実を図り総合力の高いチームになって欲しいです。期待が高いだけに要求するものも高いものになってしましいます。
これで全国区となりましたので、相乗効果もあり選手が集まってくると思います。そして切磋琢磨する事で県全体のレベルが上がる事を願っています。近年は山口県だけではなく中国地区のレベル沈下が顕著なだけにぜひ頑張ってもらいたいと思っています。

今回の企画はその準優勝を記念しまして、過去のブログ記事を再録しましていろいろな事を思い出してみたいと思います。

以前(2005年~)「山口県高校野球30年を振り返って」という企画していました。その復刻版を掲載致します。

↓↓↓↓↓↓↓以下再録です。

第九回は昭和59年秋~昭和60年夏です。ここは何と言っても宇部商ですね。県民が燃えた年代です。

◎昭和59年秋~60年夏
☆秋季大会
もちろん宇部商の前評判が高くセンバツ当確の雰囲気がありました。他では湊の多々良、宇部工、南陽工辺りも評判が良かったですね。この秋の大会は全県区での地区大会を行っており下関、萩宇、防徳、岩柳の枠を取っ払って行ったという非常に珍しい大会でした。その為、宇部商は岩国市民球場で地区大会を戦っています。ベスト8は、宇部工、宇部、徳佐、南陽工、宇部商、岩国工、多々良、桜ヶ丘でした。
★準決勝
宇部商9-2多々良、南陽工4-2桜ヶ丘
事実上の決勝戦と思われたが、宇部商が投打に圧倒。田処はこの試合2本塁打で秋の大会3本目。南陽工1年生投手内山の好投で強打の桜ヶ丘を2点に抑えた。
★決勝
南陽工00100000000=1浅田-中川
宇部商00010000001=2古谷-田処
両チーム、控え投手の投げあいとなったが宇部商が2-1と延長を制した。宇部商はどんな展開になっても勝てるという安心感があった。

中国大会
宇部商2-0倉敷商、宇部商8-2大田、宇部商6-3広島商
広島商8⑧1南陽工
予想通り宇部商が圧倒的な力を見せて優勝した。
この大会でも2本塁打しているように宇部商の魅力は長打力、投げても田上が安定しており、甲子園でも楽しみが広がった。
山口県勢は2年連続秋の中国大会、優勝。

センバツ大会。
何と言っても目玉はKKのPL学園、もちろんダントツの優勝候補、どこが倒すのか注目された。
1回戦の相手は埼玉・熊谷商、昭和56年に下関商が甲子園で対戦した相手である。このチームの背番号14はTIMのゴルゴ松本氏である。試合は9-1で圧勝。続く2回戦、ダントツ候補のPL学園。7回までは2-3と善戦したが8.9回で3点を取られ結局2-6で負けてしまったが、大健闘であった。

☆春季大会
ベスト8は、宇部商、萩、防府商、防府、高水、柳井商、豊浦、下関商。南陽工は2回戦で多々良に3-5、その多々良は3回戦で防府に2-5で敗れてしまった。桜ヶ丘は初戦で下松工に0⑧8の大敗。宇部商は田上を温存して古谷中心で試合を進めた。
★準決勝
柳井商6⑩4防府、萩13-3高水
準々決勝で宇部商に4-2で競り勝った柳井商がこの日も粘りを見せ9回裏に追いつき延長10回、再び1点リードされるも東の逆転サヨナラスリーランで決勝に駒を進めた。萩は投打に圧倒、16安打13得点を奪い圧勝した。
★決勝
萩高校001000100=2松岡-渡辺
柳井商00002010X=3国重-森本
柳井商が効率の良い攻めで11安打の萩に競り勝った。

中国大会
柳井商7-3水島工、倉敷商5-1柳井商
ベスト4で敗退。

☆会長旗大会
普通に4地区での地区大会。ベスト8は、柳井、岩陽、宇部商、宇部工、南陽工、防府、早鞆、下関工。柳井商は2回戦で柳井に3-5、萩は3回戦で宇部工に1-2、高水は初戦で柳井に3-7で敗れてしまった。
★準決勝
宇部商11-10南陽工、宇部工7-5柳井
宇部商の投手は田上・古谷、南陽工も内山・浅田と主力投手の登板だったが思わぬ乱戦となった。宇部商は6-0とリードして中盤を迎えたが、2点を返され8回裏には6点を奪われ何と逆転を許してしまった。9回表に5点を挙げ再び逆転、裏の攻撃を何とか2点に凌ぎ、決勝へ進出。不安が残った。宇部工は大林のサヨナラ本塁打で柳井を下した。
★決勝
宇部工300000100=4岡田-木河
宇部商41000100X=6笹貫、石川、古谷-田処、山水
宇部ダービーとなったが宇部商が6-4と競り勝った。夏の大会に向けては不安が残ったと言えよう。

☆第67回全国大会山口大会
この年からシード制を導入。現在と違い4チームだった。そのシード校は柳井商、防府、宇部商、萩だった。有力校の戦いぶりは、多々良が3回戦で柳井商に1⑪2で敗れ湊の夢は終わった。柳井は初戦で下松工に2⑦10と大敗、宇部工は2回戦で宇部商に2-4、豊浦は3回戦で宇部商に0⑥12で大敗し夢は潰えた。
★準々決勝
宇部7⑦0山口、萩工2-1南陽工、宇部商7⑦0柳井商、防府7-2萩
宇部は3県大会、全て宇部商に敗れていたが、初戦を除いて接戦しており地力はあった。新チーム以来調子の上がらない萩工だったが、強豪・南陽工に勝った。前回でも書いたが、この時期は萩勢・柳井勢が強かったと記憶している。宇部商は初回に6点を奪い圧勝、防府は地味ながら実力の持ち主で宇部商に次ぐ存在と目されていた。
★準決勝
萩工8-2宇部、宇部商5-4防府
萩工が2点差を先制されるも後半で加点し8-2と勝ち決勝へ。事実上の決勝となった宇部商-防府は大熱戦。田上の立ち上がりを攻め防府が4点先制、7回表まで4-2で防府がリード。7回裏に3点を挙げついに5-4と逆転。リリーフした古谷が抑え決勝へ。
★決勝
宇部商310300501=13田上-田処
萩工高100000100= 2大田、阿部-田原
宇部商が投打に圧倒。甲子園でも期待のできる戦いぶりだった。接戦でも強く、打力も強いという事で近年の山口県勢にはない実力の持ち主。

甲子園
★宇部商8-3銚子商
初戦は優勝候補の銚子商、下馬評では不利が伝えられたが猛打爆発、佐藤、福島の本塁打もあり、圧倒。快調な滑り出し。
★宇部商8-0鳥取西
8回まで3-0だったが最終回に打線が爆発、8-0で大勝。田上が完封、田処に本塁打。
★宇部商8-5東農大二
7-1と6点差を付けていたが田上が後半つかまり、結局8-5だった。藤井が2本塁打。田上はこの試合から不調となった。
★宇部商5-3鹿児島商工
初回に3点先制される苦しいスタート、じわじわ追い上げ最終回に2点を挙げ突き放した。古谷が好救援。藤井に今大会3本目の本塁打。
★宇部商7-6東海大甲府
この試合は敗戦を覚悟しました。どうも田上の調子が良くない。これで3試合連続のKO。7回表まで2-6の劣勢。しかし、7回に追いつくと9回サヨナラ勝ち、2試合連続の逆転勝ちは神ががりだった。藤井が4本目となる大会新記録の本塁打を放った。(清原が決勝で2本打ち抜かれてしまう。)

宇部商010002000=3古谷-田処
PL学園000111001=4桑田-杉本
春の雪辱を期す絶好のチャンス。1点を争う好ゲーム、2度リードしたが逆転の本家のPL学園がすぐに追いつき、9回サヨナラ勝ちとなった。この夏初先発の古谷だが敗れたとはいえナイスピッチング、貴方がいたからこそ宇部商はここまでこれました!!


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