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思い出せない珈琲の良い香り

2021年01月27日 | Weblog

嗅覚が衰えていることを自覚するようになってもう2年くらいになります。

まだ治療を受けていないので当然かも知れませんが残念ながら改善の兆しは

ありません。

 

幸い味覚に異常は無いようなのですが、それでも食べたり飲んだりすること

にはどんなに香りが大きな役割を果たしているかを思い知らされているこの

頃です。

 

嗅覚の刺激はとても記憶に残るものなのだとか聴いたことがあります。

『この匂いは以前にも嗅いだことがあるぞ』とか、カレーとかうなぎなど

『この匂いを嗅ぐと食欲が刺激されて無性に食べたくなる』などということ

もあったりしますよね。

 

視覚や聴覚、触覚などの記憶は、例え今、現実にそれが無くても、視覚で言え

目を閉じても過去のいろいろな光景や姿、明るさや色を思い描くことができるし、

聴覚なら今聞こえなくても聞いたことのある知っている音楽なら頭の中でそれを

思い出すことができるでしょう。

人との会話だって相手の顔や姿とともに、その声や口調までも思い出すことができ

ますよね。

 

触覚は実際に今触れていなくても過去に触れたことのある暖かさや柔らかさ、硬さ

や冷たさ、ザラザラやスベスベ、ふわふわといった感触も思い出すことができます。

 

ところが、嗅覚はそれができません(少なくとも私の場合)

珈琲がどんな香りだったのか? カレーがどんなに美味しそうな匂いがしていた

のか?

視覚的にはいくらでも思い描けるのに、香りは思い出したり楽しんだりできない

のがなんとも寂しく悲しいことです。

 

生活する上で致命的な障害とは思っていませんが、それでも日常生活の中の苦楽

の刺激(スパイス)の一部を失った失望感は拭えません。

 


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