けったいなタイトルですが他に思い浮かばないので、ご勘弁を。映画館に行くのは何年ぶりでしょうか。近ごろ「映画」はテレビやビデオ、DVDで見るものになっていましたが、この作品はおそらくテレビ放映がまず無いだろうと思うので、我が身体を映画館へ運びました。中島らもさん原作、マキノ雅彦さん監督の『寝ずの番』、R15指定です。
この映画、物語の舞台は大半がお通夜の場です。上方落語界の重鎮といわれる笑満亭 . . . 本文を読む
「何か飼うてんの?」
「うん、いや別に何ちゅうことないけど、まああの、飼うてないことはないけど」
「どんなもん飼うてんのん?」
「今、うちにおるのん?あのね、一匹、“いたりきたり”とね。もう一匹は“でたりはいったり”」
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11月8日、桂吉朝さんが逝かれました。51歳にあと10日ほどだったといいます。上方落語の正道を歩む本格派であっただけにたいへん悔やまれます。彼には五代目桂米団治襲名の話もあったということです。(四代目米団治は現三代目米朝の師で『代書』の原作者として有名)
上方落語の大名跡の復活を楽しみにしていたので、ほんとうに残念です。
今年は上方落語界にとっては大きな損失の年でした。桂文紅さん、桂文枝さん . . . 本文を読む
今年は各界で襲名ラッシュとなりました。歌舞伎界では十八代目勘三郎さん、また暮れには鴈治郎はんが四代目坂田藤十郎を襲名されるとか。落語界でも今年、九代目林家正蔵が誕生しました。上方では先日、露の五郎さんが二代目露の五郎兵衛を襲名されました。古典芸能の世界にとっては活気あふれる年になりそうです。
五郎さんは二代目春団治さんに入門され桂春坊、桂小春団治を経て「露の」亭号を名乗られたと記憶しています . . . 本文を読む