さて、前にKATO HOのカニ24 北斗星へ、永末システム事務所の「DF20sx4Den」を組み込んだのだけど、今度はTOMIX HOのスハネフ14へ組み込んで見ることにする。カニと違って、スハネフは窓の部分が多いので、出来るだけ見えないことを目標にする。
なお、これはあくまで私の組み込み例で、他のやり方もあると思います。真似する方は自己責任でお願いします。
まずはバラバラにする。鉄道模型のセオリーで、裾を広げると床下と車体がバラせるし、屋根は室内側から指で押してやると簡単に外れる。
テールライトの基板が着いた車掌室パーツは、前がテールライトのレンズ、横は車掌室窓の下側あたりに爪があって、この2つで止まっているので、車体を広げつつ、車掌室パーツを引っ張るしかない。
まず車体。車体への穴あけとかは余りやりたくないけど、天井裏にデコーダを置くので、線を下す隙間が必要。隙間を確保するために、側面方向幕・ドア上等級表示への導光パーツを外す。等級表示は、側面向かって右側にドアが来る側だけ外せばOK。
外すのにはちょっとコツがいる。トイレ側は写真右方向に水平に引き抜くけど、等級表示は横じゃなくて縦に捻る感じ。いずれにしろ、導光パーツを止めるボッチを折ってしまうので、元へ戻すときにはGクリアが何かで止めるしかない。
次に椅子パーツの加工。スピーカーは秋葉原で買ってきた直径23ミリのもの。いくつかのWEBページで、バッフル代わりに薄め液の蓋を使っている人がいたので、真似をしてみる。
置き場所は、窓が小さくて目立たない便所・洗面所。便所の仕切りをニッパーでガシガシ切り取り、撤去後は平らにする。廊下との仕切りの壁(実車だとドアが付いているところ)も若干面取りする必要がある。
室内灯の集電板も邪魔なので下から引き抜いてしまうけど、これは再利用するので丁寧に。
集電板はこんな感じで再利用。無理なく入る程度の大きさの穴を開けて、下の錘に接するように調整する。椅子と錘の間に隙間ができるのでスペーサーを貼った。ちなみに撤去した便所の壁の再利用。
集電板はデコーダへの給電線(赤と黒)を半田付けして、壁にゴム系接着剤で貼ってしまう。
室内灯はこれで床からの集電経路が無くなってしまっているので、赤黒2組を半田付けして、先ほどの錘への集電板へ1組、デコーダのRail-A、Rail-Bへ1組、それぞれ接続した。集電板側の1組はメンテしやすくするために、コネクタ接続にした。ちなみに、長すぎてコードを下から出す隙間がなくなってしまうので、この後導光板を短縮加工した。(ニッパーで折り取るだけの雑な加工です)
次はテールライトユニットの加工。
ライトユニットを外すのは固いんだけど、これはLEDが車掌室のパーツに前向きに刺さってるから。なので、LEDを後ろへ引っこ抜きつつライトユニットを下へ抜くイメージ(?)で、後ろ側を持ち上げて、後ろ側真ん中のライトユニットを抑える爪を上手く外すとテールライトユニットが外せる。
この時、爪がついている部分を折らないように注意。
ハンダ吸い取り線を使って集電板を外したら、基板上のパターンを切ってテールライトとテールサインの回路を分ける。ブリッジダイオード手前の写真の位置でパターンを切ってみた。
で、青・白・黄色を配線。青は本来共用で良いのだけど、上記のようにパターンを切ったので、黄色と組みにある青は緑の線を繋いだ。青と緑はファ白はンクションの+へ、白はFX3へ、黄色はFX1へそれぞれ配線。
基板上に680Ωのチップ抵抗がついているので、そのまま配線しても良いのだけど、もともとテールサインの白が眩しすぎで、テールライトの赤が暗い感じだったので、黄色はデコーダへ直接配線(ライト基板上の680Ωだけ、永末システムの説明書きには1kΩを入れてと書いてあるのですが…)、テールマークへの白線には1kΩを挟むという荒業(直列に2つの抵抗がついてるので、都合1680Ω?)。
でもこれで実際のイメージに近い明るさにはなった。
以下、続く。