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父ちゃんの小部屋

自称「仕事と子育てに忙しいオトーサン」のオフタイム充実ブログ

徒然雑感_38

2025-05-04 22:47:14 | ブログ

新型車が発売後すぐに受注停止となる例が多い様だ。メーカーの見込みを大幅に上回る需要があったと言うことなのだろうか。欲しい人の手元に届きにくいことから、市場価値が高まるため買取価格が上昇し、すぐに売却することで利鞘が稼げるらしい。これがいわゆる転売で、需要と供給のバランスで市価が決まる仕組みをうまく活用している訳だけれども、それも度を過ぎれば市場を歪なものとする。結果としてメーカーなど売り手の都合がまかり通る市場環境の形成を促し、消費者自らが己の立場を損ねることの片棒を担いでしまうのだから。

実際にこの頃は自動車のみならず、人気にかこつけたモデル整理と生産調整、ならびに値上げが様々な製品で当たり前となっている様に見受けられる。納期遅れを嫌う客が発売前から予約の長蛇の列を成すことが常態化していることと併せて、これを売り手市場と言わずしてなんと言おうか。COVID-19の異常事態時からもう随分と時間が立つけれども、その間にメーカーは上手い商売を覚えてしまった様だ。しかもそうした状況が、”何かにつけて投機目的の売買の対象にしたがる人たち”を煽ることにもつながり、最近はコメですらそうなっているというのだから穏やかではない。

しかし、米に関して言えば、現状値上がりした分の差額が生産者の側まで届いているとは言い難く、おおよそ”流通のところで消えてしまっている”ことを残念に思う。後継者不足による離農問題が取り沙汰されて久しいけれども、農地や農機具の維持、肥料や燃料の購入コストなど、生産にかかる費用と労力に充分に見合う対価が期待できない状況が続く限り、その仕事に明るい未来(継続性)を見ることは難しい。主食である米の安定供給と価格維持を目的にこれまで行われてきたはずの施策(生産調整)と組織(流通販売の仕組み)が、巡り巡って米を投機の対象に仕向けている一因となってしまっているのだとしたら、それは本当に皮肉なことだと思う。

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