昆虫として体が大きいカブトムシはエネルギー消費が激しいらしく、食にありつけないとすぐに動けなくなってしまう様だ。一見、死にかけている様に見えても、一晩昆虫ゼリーの上に置いておけば何事も無かったかの様に復活する事がほとんどで、子供達が拾ってきた個体もその例に漏れず、翌日にはブンブン飛び回るほどに回復した。
それから既に一ヶ月半以上が経ち、我が家のおてんば娘(カブトムシとしては小柄なメスだった)は10月になった今も元気で、さすがに夏場ほどの活力は見られないものの、旺盛な食欲を支えとして毎晩モソモソと動き回っている。そのお世話は次男坊の役目だが、最近、直径数ミリの何やら白い丸い粒があると言い出した。メス一匹だし、まさかとは思ったけれど、一緒に見てみたら卵だった。他にあるかも知れないと昆虫マットをひっくり返して調べて見ると、他にもいくつかの卵と、小さな幼虫を見つける事ができた。そのうちのどれだけが無事に成長するかは分からないけれど、来夏に向けて次男に世話と観察を続けてもらおうかと思っている。