浅野総一郎は、2011年に制作されたイ・ソンギュンとパク・チュンフンによる「逮捕王」という映画が好きです。そんな私は韓国映画だけではなく、最近では韓国の政治事情にも興味が出てきています。最近調べていて気になったことが、韓国で大統領を務めていた人物のほとんどが逮捕されているという点です。
なぜ、韓国の大統領は逮捕されてしまうのでしょうか。今回、浅野総一郎なりに韓国の大統領が逮捕されてしまう理由について調べたので、解説していきたいと思います。
大統領経験者の逮捕は4人目
記憶にもまだ新しい朴槿恵前大統領の逮捕の後、2018年3月22日に李明博元大統領が逮捕されました。元大統領の場合は内乱罪以外となると拘束されないと言われていますが、重大な犯罪であること、そして証拠隠滅の可能性が高いとして拘束されたようです。この逮捕によって歴代の韓国大統領経験者で逮捕された人物は計4人となりました。なお、逮捕ではありませんが、検察の調べを受けたことがある盧武鉉元大統領を含めると、5人となります。
今回、李明博氏にかけられた容疑は全部で12件にも及ぶと言われています。様々な容疑がある中で、特に注目されているのが自動車部品会社ダースを巡る横領・背任容疑です。この容疑では、当時現代建設の代表理事を務めていた李明博氏は鄭世永氏(元現代自動車会長)より自動車部品会社ダースの設立を勧められました。その時、資本金3億9600万ウォンを李明博氏自らが用意し、経営に関しては実兄や夫人兄弟、自身の長男が行っていたと言われています。ただ、実際の会社所有者は李明博氏のままとなっており、自身の身内を経営陣に据えることで1994年から2006年までの間に339億ウォンもの大金を裏金として会社に蓄えていたとされています。
韓国の大統領が逮捕されてしまう理由
韓国の大統領が逮捕されてしまう理由として、昔から根付いている権威主義が関連していると考えられます。大統領はいわば国のトップであるため、巨大な権力を持つことになります。それが徳につながれば良いのですが、周りに群がる人の中には権威を富と考え近づくものも多いです。そんな中で、韓国の大統領は権威を振りかざして人を動かしていきます。それを良しとする人物もいれば、恨みが積もる者もいるため最終的には逮捕されてしまうということだと言えるでしょう。
浅野総一郎的には大統領自身が犯罪に手を染めなければ問題ないと感じていましたが、どうやら話はそれほど簡単ではないような気がします。韓国の歴史、周りの人間含めて全てが変わらないと、また大統領経験者の中で逮捕者が出てきてしまうかもしれません。