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~徒然日記~

気分が乗ったときや打ちたい事があるときにだけ更新

パソに向かいてよしなしごとをそこはかとなく。

2006-06-10 22:43:45 | 徒然日記
…書きつくろうと思います。


近所にでっかいジャスコがあるというのに暇だったからわざっわざ自宅から大体40㎞位に位置する時津町のジャスコに行ってみました。(確かにガソリン代喰うだけで得るものは何も無いが、好きな音楽聴きながら運転するのがストレス解消になるんだもん。)


どこのジャスコも売ってある商品どころかトイレやら施設設備の配置までが殆ど一緒だから(でも近所のジャスコは店舗が多分多目)ほんっと、改めて言うと失ってばっかで(主にやる気とお金)得るものは何もなかったが(つうかジャスコから得る物とは一体何ぞや)、本屋さんにふらりと立ち寄ったらまぁ別に何処の本屋でも置いてあるだろうが、ダヴィンチコードのちっちゃい版(??)をめっけたので、上巻だけ買ってみた。

しかしながら、去年から芥川龍之介全集・1995年度版~。(全23巻。一冊3200円。分厚い。)を読破するぞ!!と意気込んで早半年以上……。未だ、五巻までしか読破出来ていない……。

しかしながら、なぜ最近そうも読むスピードが落ちてきたかというと、余りにも面白いっちゅうかすご過ぎるので読めば読むほど自信を失いそうになるから、というのも理由のひとつである。最大の理由は文字ばっかりの小説を読解するのは苦手って方だけど。あとそれと、最後に注釈で詳しく説明が載っているからそっちも一作ずつ読むたびに読むので時間かかる。


ある程度面白い作品とかを読んだり見たりしたら私も負けずに描くわよ。
……と思ったりするはずなのに、飛びぬけてすご過ぎるから、大正時代に既にあれだけ書ける人がいたわけですから、自分所か世の中の作家さん全員が作品を作る意味無くないかぇ!!??・・・・・・・と、ちょっと思い始めてきている。知りたくなかった~~。最初から興味を持たなきゃ良かったよホント。(……って、ここまで書いたらまるでワザと宣伝しようとしてる回し者みたいな人みたいだが。しかしこのブログ自体そんなアクセス数無いから無意味ですが)


現在六巻の最初ら辺に差し掛かった所ですが、ここまで読んでのお気に入り順位は以下の通りです。しかしながら、本当に短いストーリーが物凄い量(質もすごけりゃ話の量もハンパねぇ。)なので、忘れちゃったりとか(…。)、あと創作物語の他に、それ以上に友人・知人についての事だとか、同人誌の批評だとか、自分自身の事とかについて書いたことの方が量が沢山あるので、ここでは創作物語だけで順位をつけますよ。ちなみに六巻に入ってる映画化された南京のなんちゃらが早く読みてぇ。ちなみに我鬼窟日録という日記で知って感動したのは(ってその時代の有名人同士だから当然っちゃ当然だろうが)、室生犀星、与謝野晶子夫妻、北原白秋に会ったりした事が記してあったので一人興奮した。



一位→地獄変。
二位→メンスラゾイリ。
三位……父。虱。葱。雛。鼻。秋。白。路上。とししゅん。トロッコ。青年と死。好色。ひょっとこ。枯野抄。煙草と悪魔。煙管。疑惑。首が落ちた話。桃太郎。毛利先生。鼠小僧次郎吉。(アンドソーオン)


……と順位を付けようと思ったけれど、それぞれちゃんとストーリーにヤマがあって殆どがおちが付けてある…というか、いい感じの終わり方をしているから、順位を付ける事が出来ません。出来ませんといいながら書いてるけど。

超魅力的なキャラ(どう魅力的かっていうと心理描写がリアル)を通して、これでもか!!ってなくらい大概理想論でなく現実的な人間の汚らしい所なのか何なのかは解りませんが、私もいずれ小規模ながらホムペでも立ち上げてやろうかな位の勢いです。いずれ世界一のファンの座を縦(ほしいまま)に出来たらいいんだけどなぁ。


地獄変は、全体のバランスが丁度良くって、現代の若い人たち好みの内容だから一位にしてみました。あらすじをネタばれ暴露しますと……


~百均(ダイソー)に売ってあるから試しに買って読んでみてちょ・地獄変あらすじ~

猿に似た才能のある画家のじじい(良秀)がいて、堀川の大殿様(偉い人)に地獄変(地獄の模様を描いた図。地獄絵巻の事。多分)を描いてちょんまげよ。と頼まれる。

しかし、良秀は目で見たモンじゃないと描けない!!と言い張り(←どこが才能があるんだ;)、絵の途中までは、変な仕掛けで夢で見て描いたりとか出来るけれど、最後の最後完成間際、焼けながら落っこちる(だったっけ)牛車(ぎっしゃ)に乗った女の絵だけ描けないよ!!と殿様に言い張る。

その後、殿様は、良秀の娘に冷たくされちゃったもんだから腹いせに良秀の娘を牛車に乗っけて火を付け、良秀にそれを見せる。「さぁ、用意したよ。描きんしゃい!!」と。残酷。


ヨッシー(良秀)は、牛車に愛娘が乗ってるのに気付いた時、一瞬めっちゃうろたえるものの(彼は娘だけに心を開き信頼し可愛がっていた。)、燃上がる牛車を見つめるうち、父親よりも芸術家としての血が騒ぎ出すのであった。

なので、もの凄い勢いで恍惚の表情で地獄絵図を完成させた後、自室で首をくくって自殺、というオチでした。寂。(ちなみに邪宗門というストーリーにも堀川の大殿様が出て来る。あとその息子の堀川の若殿様も。父の方が豪快な男なら、息子は冷静な感じのキャラですが、邪宗門は芋粥と一緒でオチが意味解らん。;)


・・・・・という、家族という大切なモンを犠牲にしてまでも絵を完成させる事を選んだっちゅう、ものすんごい『芸術至上主義』っていうのを書きたかったそうです。この小説で。って国語の資料集に書いてありました。あの頃はそのページなんて少しも興味なかったのに・・・・・・・・。勉強になる。



ここでこの地獄変という話(いや芥川龍之介)の何が凄いっつうか上手いのかと言ったら、最終的に娘が焼け死んでしまう、という事実をワタス達読み手にとって、寄り一層ショッキングな事実にする為に、娘が“どれだけ良い奴だったか”、というのを前置きとして書き尽くすだけ書き倒し、表現しきっている部分にあるのだと思ひます。


娘の父である良秀が、才能はあるものの猿に似ていて偏屈で変人で、なんでこの親父からあんな良い娘が育つのか??と思わせたり、あと皆にいじめられたりしていた本物のペットであるお猿さんを持ってきたりと、見習わなければならない手法がこのストーリーにはギャッチリ!!(??)と、詰まっているのでありますよ多分。ついでに良秀がどんだけ変人だったのか、という事も、弟子や殿様の周りの人?などを介して表現され尽くされてますが。


今週(じゃねぇよ)初登場で二位に浮上しましたメンスラゾイリ(本当はローマ字ですけどつづり覚えてない)ですが、おおまかに説明すっと、批評家に対してのもの凄く回りくどい皮肉を込めた作品。多分、芥川龍之介自身が、自分の作品を好き勝手言われて腹たって書いたんだろうな~~とワタシはよんでいますが。(ゴメンネ好き勝手打って)

メンスラゾイリというのは、絵画とか小説とか、兎に角点数では評価出来ない芸術品の価値を、数値で表すゾイリア国という妖しげな国の発明品の名前。

にも関わらず、ゾイリア国自体の芸術品は、一度もこの計器で測定した事は無いとかなんとか。

大きな船に乗って、その船室で会話が交わされ(芥川と菊池寛久米正雄(だった)に似ていたっぽかった人)結局夢でした、という夢オチのお話。これもまたイチイチ奥が深い。


葱はごく最近読んで、言いたい事はわからなかったがオチが笑った。東京の慎ましやかで苦しい生活の中、中途半端に会得した芸術で荒んだ心を癒したりする、恋愛中の夢のような一時?というか美しかった描写の女性が、いや女性の描写が??、瞬時にデート中、道端の八百屋で安い葱を発見し、彼氏の目をはばからず突然買いに走り、葱のはみ出た袋を持った姿を見せ、彼氏を引かせ??る。そんで偶像が台無しに……という今でも充分通用する話。確か実話。

↑勿論内容もジャンルも違うけれど、何となく惜しまれつつ?最終回を迎えた作品、武士沢レシーブ(←覚えてますか。;)の最終回っぽく、何となく作者のあわてぶりもまた話の中に加えられていてそれも笑えたのではありますが。;



兎に角オチにパンチを効かす為には、前置きに時間を掛けないといけないという事を学んだっぽい気がします。;(←何か………・・・なんだ。;;)



そんなわけで今日ジャスコ時津店で買ったダヴィンチコードの上は、いつ読めるのか解らないのである。最初の五ページだけ読んでみたけどむつかしいながらも美術館の所で結構ワクワクしたからいつの日か()ぜひ読破したいけれども。





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