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TURNER COLOUR WORKS

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ポスターカラーの歴史

2007-04-18 | Weblog

ポスターカラーの歴史をたどる時、先史時代のラスコー壁画なども水彩画の一種だといえば、随分と長いものになりますが、絵具や技法としてある程度確立されたものとして考えれば、ヨーロッパ中世の写本彩色あたりが源泉ではないかと考えられます。 その当時は、テンペラ技法の一種である植物性ゴム(ガム)の水溶液と不透明な天然顔料を使用したガム・テンペラでした。

ガム・テンペラはその後、透明技法の水彩と、不透明技法のガッシュ(グワッシュ)に展開しますが、ガッシュはさらに20世紀のコマーシャリズムの台頭によって、デザイン等に適した絵具として改良され、デサイナーズガッシュ、ショウカードカラー、ポスターカラーなどとよばれる製品が出回るようになりました。

日本では、大正時代に始めてポスターカラーの名称で国産化されたといわれ、そのためか、国内ではデザイン用絵具といえばポスターカラーという名前が定着しています。


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