昨日で、二学期を終えました。
コロナに振り回された一年で、様々な学校教育活動が中止、変更、縮小となりました。
子どもたちには、不自由な思いをさせました。
何よりも、閉塞感というか、先の見えないトンネルの中というか、なんとも言えない空気が漂う日々でした。
そんな中でも、限られた環境の中で、子どもたちはおおいに楽しんで学び、成長しました。
昨日の終業式ひとつとっても、随所に子どもたちの伸びが見えました。
5.6年生は、早くから体育館で静かに整列し、下級生が整然と並べる手本を見せていました。これは、この一年、ずっと続けてきたことでした。
目を見て直立し、丁寧な返礼ができる子が増えました。これは、最近目立って伸びてきたことです。
ある子などは、私が前で立っている間、指先まで神経を行き渡らせて、真っ直ぐに目を見ていました。
また、質問をしたときに、それに反応してくる子が多くなりました。問いかけられたら、自分の考えや思いを返すことは、礼儀です。これから、どんどん増えていくといいなあと期待しています。
何より嬉しいのは、私の話を興味をもって聴いてくれる子が沢山いることです。1年生から6年生まで、小学校は発達段階の範囲が広いので、全校児童に話をするのは難しいのですが、それぞれの発達段階なりに、懸命に理解しようとしている姿が感じられました。
「すなお」
であることは、ひとが伸びていくための絶対条件だと私は思います。
「なんだろう？」
と、興味をもつこと、とりあえず聴いてみることが大切なのだと思うのです。
こんな素敵な子どもたちに、私は何を渡せるのかなあと、時々怖くなります。私もまた、本校の合言葉である「鍛える」を胸に、未熟ながら自分を鍛えていきたいと思いました。
保護者の皆様、地域の皆様、今年も本当にお世話になりました。いつも月並なことしかお伝えできませんが、心よりお礼を申し上げます。
来る年も、変わりませずどうかよろしくお願い申し上げます。
皆様、よいお年をお迎えください。
