けん爺さんのつぶやき

日々の出来事を徒然に。

いよいよ秋祭り

2019-10-10 02:47:32 | 日記
いよいよ自分の中では1年で一番忙しい週に入った。
地元の秋祭りじゃ。

わが町では古来、秋祭りには青年団が俵みこしと喧嘩神輿を担いで
地域住民と共に秋祭りを楽しんどったし、近郊からも見物人を集めていた。
特に喧嘩神輿は親戚なども呼ぶほどの人気で、もの凄い賑わいじゃった。
どこの家もちらし寿司などご馳走を作って親戚の人をもてなした。

その喧嘩神輿がワシが高校3年生の時で終わってしもうた。
それは前年の喧嘩神輿で亡くなった人がおられ、警察からは厳しく規制され
『もう喧嘩をしたら神輿は出させない、青年団も解散じゃ』と言われていた。

しかし、いざ神輿を担いだら、そんな事情を知らない観客や青年団OBは
喧嘩のない喧嘩神輿なんて面白くないと周囲から押され、
禁止されとった神輿同士のぶつけ合いをやってしもうたのよ。

もう、こうなったら止まらない。
血気だった担ぎ手や青年団OB連中が神輿を押すだけでなく神輿を乗り越え
相手の担ぎ手に殴りかかる、神輿を離れたところでも個人的な喧嘩が・・・
他人の喧嘩はおもしろいんで、それをけしかける見物客。
拍子木で頭を割られ血だらけの人。

警戒に当たっとった警官も手に負えない状態が続いたが、
少し喧嘩が下火になった時に元気のエエ警官が大声でどなった。
「解散! 青年団も解散じゃ! このまま神輿を戻して解散じゃ!」
その時、ワシは前棒を担当しとったが力が抜けた。

以来35年間中止されとった喧嘩神輿を大勢の人の協力を得て復活させたのよ。
昔を知る爺ちゃんたちは、昔の青年団員は、涙を流して喜んでくれた。
そんな秋祭りなんで、まだまだ手を抜く訳にはいかんのよ。

コメント
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