TOSS芳賀野 田崎輝雄

TOSS芳賀野の田崎輝雄の実践を発信していきます。

音読指導

2007-09-02 12:19:29 | Weblog

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特別支援に対応した音読指導

TOSS 芳賀野  田崎 輝雄  (teruo@tj8.so-net.ne.jp)

特別支援を要する多動の子も目立たず活躍できる音読指導

「おがわの はる」(新編 新しい国語 2年 上 東京書籍)を扱う。

 教科書14ページ。

 教科書を全員が確実に開かせるために、一時に一事で指示を出し、その都度確認する。

 開いたら開きましたと言います。

こまめに褒める。しかし、何でも褒めるのではなく、努力したことに対して褒める。開けていない子どもの教科書は開けてやる。

 題名を指さしなさい。「おがわのはる」の「お」に指を置きます。

  その右側に「お」と同じぐらいの○を10個書きなさい。

黒板に書き、やることが分かるようにする。丁寧に書けている子を褒める。

 書けたら書けましたと言います。

確認するのは、誰ががんばっているのかを見つけるためである。

 先生が読みます。

  みんなは、先生が読んでいるところを指で押さえながら聞きます。

正しい読み方を示す。視覚情報が入りにくい子どもがいるので、自分で読む前に聴覚情報も入れる。

 先生の後に続けて読みます。

子どもの様子を観察する。教科書をしっかり見て読んでいるか、口がはっきり動いているかを確認する。

 今度は先生と1行ずつ交代で読みます。

教科書から目が離れてしまう子には、時々、読んでいるところを指で押さえてやる。

読むのが苦手な子がいたら、近くに行って一緒に読む。少しでもがんばって読もうとしている場面があったら、力強く褒める。

 今度はみんなだけで交代読みをします。

教室を真ん中で分ける。右半分と左半分、交代で読ませる。

 1回読んだら座ります。全員起立。

読み終わった子は、座ったまま読ませる。

 たけのこ読みをします。

 自分の読みたい行を一つ選びます。その行の最初の文字の上に○をつけなさい。

 自分の番になったら、その場で立って読みます。

 どの子のがんばりも何度か取り上げ褒めるようにする。 

 最後に題名の横に書いてある○を塗らせる。教師が読んだ回数を言ってやる。

 1回読むごとに色を塗らせると、子どもの視点の移動が多くなり、ぐちゃぐちゃになる。

 

〈参考文献・参考資料〉

・ADHD症状を抑える授業力  平山諭・甲本卓司編著(明治図書)

・新教育課程の授業づくりQA事典  向山洋一著(明治図書)

・向山型国語入門QA小事典  松藤司編著(明治図書)

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