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特別支援に対応した音読指導
TOSS 芳賀野 田崎 輝雄 (teruo@tj8.so-net.ne.jp)
特別支援を要する多動の子も目立たず活躍できる音読指導 |
「おがわの はる」(新編 新しい国語 2年 上 東京書籍)を扱う。
教科書14ページ。 |
教科書を全員が確実に開かせるために、一時に一事で指示を出し、その都度確認する。
開いたら開きましたと言います。 |
こまめに褒める。しかし、何でも褒めるのではなく、努力したことに対して褒める。開けていない子どもの教科書は開けてやる。
題名を指さしなさい。「おがわのはる」の「お」に指を置きます。 その右側に「お」と同じぐらいの○を10個書きなさい。 |
黒板に書き、やることが分かるようにする。丁寧に書けている子を褒める。
書けたら書けましたと言います。 |
確認するのは、誰ががんばっているのかを見つけるためである。
先生が読みます。 みんなは、先生が読んでいるところを指で押さえながら聞きます。 |
正しい読み方を示す。視覚情報が入りにくい子どもがいるので、自分で読む前に聴覚情報も入れる。
先生の後に続けて読みます。 |
子どもの様子を観察する。教科書をしっかり見て読んでいるか、口がはっきり動いているかを確認する。
今度は先生と1行ずつ交代で読みます。 |
教科書から目が離れてしまう子には、時々、読んでいるところを指で押さえてやる。
読むのが苦手な子がいたら、近くに行って一緒に読む。少しでもがんばって読もうとしている場面があったら、力強く褒める。
今度はみんなだけで交代読みをします。 |
教室を真ん中で分ける。右半分と左半分、交代で読ませる。
1回読んだら座ります。全員起立。 |
読み終わった子は、座ったまま読ませる。
たけのこ読みをします。 自分の読みたい行を一つ選びます。その行の最初の文字の上に○をつけなさい。 自分の番になったら、その場で立って読みます。 |
どの子のがんばりも何度か取り上げ褒めるようにする。
最後に題名の横に書いてある○を塗らせる。教師が読んだ回数を言ってやる。
1回読むごとに色を塗らせると、子どもの視点の移動が多くなり、ぐちゃぐちゃになる。
〈参考文献・参考資料〉
・ADHD症状を抑える授業力 平山諭・甲本卓司編著(明治図書)
・新教育課程の授業づくりQA事典 向山洋一著(明治図書)
・向山型国語入門QA小事典 松藤司編著(明治図書)
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