中国の有名な『金瓶梅』の江戸時代版です。まず、作者が林真理子というのが驚きです。内容は、題名の通り、江戸の大金持ちの若旦那の好色ものですが、彼に翻弄される美人の妾や女郎の争いが滑稽です。内容もさることながら、江戸の街並みや庶民の生活、当時の男女関係がリアルに書かれていて楽しいです。第二巻、第三巻も刊行されているようなので、読んでみようかな。