次期FRB(アメリカ連邦準備委員会、中央銀行に相当)議長となる予定、あれ、もうなったのかな? アバウトですみません。ま、あのグリーンスパンに代わって就任するバーナンキは、1929年大恐慌の研究が専門らしいんですね。
彼によると、大恐慌の一番の現況はFRBであると。株式バブルに対して安易に利上げを行い「バブル潰し」をしたことで、経済はブロークンしてしまったと、いうわけなんですね。
彼の論文を読んだわけではないのでわからないところは多いですが、いずれにせよ世界恐慌と70年代不況についての研究はまだ足りないところが多いわけで。……で、彼は日本のバブル崩壊も同じく、日銀のミステイクであると論じているようです。
彼は、バブル経済は自然に崩壊するのを待ち、そこでしかるべき治療をするものだ、と考えているようで、彼が議長になったら、FRBの動きはおとなしくなるのかもしれません。
さて、ともかくアメリカの大恐慌は世界中を巻き込みました。世界一の資本輸出国アメリカが、第一次大戦で荒廃し復興途上のヨーロッパから資本を引き揚げたわけで、特に大戦の賠償金を抱えるドイツはえらいことになって、その後のナチス政権誕生の背景が生まれるわけです。
一方、日本も大変でした。戦後恐慌、震災恐慌、金融恐慌ときて青色吐息のときにこれですから。しかも日本の場合「金解禁」つまり金本位制の復帰が直前にあったことが痛かったわけで。
浜口内閣の井上蔵相は高い平価で解禁を行いました。つまり円高ですね。金本位制ですから、金に対して円いくら、とやるわけですが、これが高かった。石橋湛山とかは反対したけど、国の威信とやつかどうかしりませんが、やっちゃった。
なので、大恐慌でアメリカが日本からの資本も引き揚げる。金がどんどん流出。円高だしアメリカの市場はそれどころでもなく輸出産業は不振。
これを何とかしたのが高橋是清でした。彼は金輸出再禁止、つまり金本位制の廃止を断行したんですね。これで日本は割りに少ない痛手ですみました。だから世界恐慌→経済混乱→軍部ファシズム、というのは安直です。
軍部ファシズムの背景は大陸進出です。満州事変を起こして資源や市場を獲得しようとしました。国際的孤立がここから始まるわけですが、日本の工業生産は、1929年を100としたら140まで成長していたんですね。
戦争したら経済が良くなる。こうした連中から日本経済の健全さを守ろうとしたのもまた高橋でした。彼はいったん蔵相をやめていましたが、結局もどって、軍部の予算を抑えようと努力します。
これが結局36年の2・26で高橋が殺害された元凶となったわけで。
……さて、バブル経済の研究はまだ浅い。これがそうだ、という特効薬はなかなかなさそうで、予防も、ま人間って欲がありますから……中国当局はその辺どうなんでしょう。どこまで研究ができているのでしょうか。アメリカの5倍もの人口を抱える国ですからね。ちょっと怖いものがあります。
彼によると、大恐慌の一番の現況はFRBであると。株式バブルに対して安易に利上げを行い「バブル潰し」をしたことで、経済はブロークンしてしまったと、いうわけなんですね。
彼の論文を読んだわけではないのでわからないところは多いですが、いずれにせよ世界恐慌と70年代不況についての研究はまだ足りないところが多いわけで。……で、彼は日本のバブル崩壊も同じく、日銀のミステイクであると論じているようです。
彼は、バブル経済は自然に崩壊するのを待ち、そこでしかるべき治療をするものだ、と考えているようで、彼が議長になったら、FRBの動きはおとなしくなるのかもしれません。
さて、ともかくアメリカの大恐慌は世界中を巻き込みました。世界一の資本輸出国アメリカが、第一次大戦で荒廃し復興途上のヨーロッパから資本を引き揚げたわけで、特に大戦の賠償金を抱えるドイツはえらいことになって、その後のナチス政権誕生の背景が生まれるわけです。
一方、日本も大変でした。戦後恐慌、震災恐慌、金融恐慌ときて青色吐息のときにこれですから。しかも日本の場合「金解禁」つまり金本位制の復帰が直前にあったことが痛かったわけで。
浜口内閣の井上蔵相は高い平価で解禁を行いました。つまり円高ですね。金本位制ですから、金に対して円いくら、とやるわけですが、これが高かった。石橋湛山とかは反対したけど、国の威信とやつかどうかしりませんが、やっちゃった。
なので、大恐慌でアメリカが日本からの資本も引き揚げる。金がどんどん流出。円高だしアメリカの市場はそれどころでもなく輸出産業は不振。
これを何とかしたのが高橋是清でした。彼は金輸出再禁止、つまり金本位制の廃止を断行したんですね。これで日本は割りに少ない痛手ですみました。だから世界恐慌→経済混乱→軍部ファシズム、というのは安直です。
軍部ファシズムの背景は大陸進出です。満州事変を起こして資源や市場を獲得しようとしました。国際的孤立がここから始まるわけですが、日本の工業生産は、1929年を100としたら140まで成長していたんですね。
戦争したら経済が良くなる。こうした連中から日本経済の健全さを守ろうとしたのもまた高橋でした。彼はいったん蔵相をやめていましたが、結局もどって、軍部の予算を抑えようと努力します。
これが結局36年の2・26で高橋が殺害された元凶となったわけで。
……さて、バブル経済の研究はまだ浅い。これがそうだ、という特効薬はなかなかなさそうで、予防も、ま人間って欲がありますから……中国当局はその辺どうなんでしょう。どこまで研究ができているのでしょうか。アメリカの5倍もの人口を抱える国ですからね。ちょっと怖いものがあります。