手持ちの時間は90分。ネットで申し込むためには30分前に領事館に戻る必要があります。
地図を頼りに、フォトショップを探しますが、タイムリミットのことが頭から離れず、通行人に聞く得策を使うことにしました。
ところが、この地図がくせもので、すぐ近くのようですが、遠いのなんのってありません。二つ目の信号を超えて・・・と説明してくれる親切な老人の言葉をさえぎり、礼を言って、銀行に行く道を引き返しました。
そうして飛び込んだ銀行には長蛇の列ができているではありませんか!まさか、と思い、尋ねてみると、やはりその列に並ばなくてはなりません。もちろん、私にそんな時間はないのです。他の銀行へ!と、また走ります。次の銀行は人が少なく、すぐに窓口へ案内されました。あーっ良かったあ、間に合うって、その時の私が思ったとしても、だれが疑うでしょうか?
ところが、マネーオーダーくださいって、金額を書いてもらった紙を見せても、いくら欲しいのかって聞いてくるではありませんか。はて、と思ってその紙を確かめると、どこにコンマが打ってあるのか、定かではないのです。3145 3,145 31,45 314,5???
聞き逃していました。英語での数字は聞き取りにくく、紙に書いてあるのだからと確かめもせず、高をくくったのでした。多分31ドル45セントだと思うとはいえ、多分では許されません。領事館に電話してもらいますが、いくらやってもかかりません。
またまたピンチ!どうしようと冷や汗をかいていたら、ネットで探しましょうと、奥から中国系の日本語が聞こえてきました。おお、救いの神よってなもんです。この女性も日本に住んでいたとかで、日本が大好きだと言っていました。私も日本が大好き!お門違いの感情かもしれませんが、日本に対する愛着が湧きあがってきました。
ついに、31,45ということがはっきりわかりました。円をカナダドルに替え、さて、もう一つの課題のフォトショップへ。領事館の女性が勧めてくれたのは、きっとブラジリアンの経営する店だったのでしょう。銀行の案内所で聞くと、道を挟んですぐのとことに安くて早い店があると紹介してくれました。なんてラッキー!神はまだ私を見離してはいらっしゃらなかった!こんな時は、なんの神でもOKですよね?ここはお国に合わせて、キリストに感謝。
こうして、無事にマネーオーダーと写真を持って領事館に戻れたのは、ちょうど30分を残した余裕のあるものでした。
悠々と窓口に並んで、稼いだ金をボスに貢ぐように、写真とマネーオーダーを窓口に差し出しました。
しかし、ここでまたまた問題。インターネットで申し込む方法以外は受け付けられないっていうのです。方法を聞いても、教えられないの一点張り、自分でしなければならないというのです。こうした問答でも英語でのやりとりなのですから、時間がかかっていることは理解していただけますよね?
ひやひやしながら、思い切ってパソコンに向かうことにしたものの、どこをどういじればビザの申請ページにいくものやら?ただでさえパソコンには疎いというのに!?
これまでか・・・!?体から血の気が引いてゆくのが分かりました。
・・・・・・・写真は、カイピリーニャ!ピンガというお酒にレモンと砂糖、ソーダで割れば自分でも作れます。大好き!ほぼ毎日いただいていました。