お清めにふさわしい日だ
今年6月
弟さんを亡くされた長老と京子さん御夫婦
百か日を過ぎ
お祓いを受けにお連れした橋本にある
隅田八幡神社
運動会の練習中の校庭を
車窓から眺め
曼珠沙華の鮮やかさに
見とれながら
正面に見える鳥居へ
一直線にゆっくりと車を走らせた
先客は
お宮参りの御一行
京子さんは満面の笑みを浮かべ
傍らで見入る
お祓いを済ませて京子さん
「おとさん、明日からまた毎日
八王神さんに参れるな」
昨日訪ねた京子さん宅
用件を終えると
恵美子さんへのお使いを頼まれた
種から育てた葉ボタンの苗
むらの皆におすそ分けする
今日、恵美子さんからのお使い
見事な花を毎年つける『金のなる樹』
挿し木で増やした鉢を京子さんへ届ける
そして…
採れたてのオクラとおかずの盛り合わせ
小芋を煮たもの
牛蒡蒟蒻人参竹輪を炊いたもの
しし唐ジャコの佃煮
大豆昆布の佃煮
を、お駄賃にいただいた
これにて、三方めでたしめでたし
土曜日の日待ち
先月の区長さんから1軒飛ばし
週末住民のけん坊さん宅へ
宴も終り、野菜などのお下がりと
小学校の頃の貴重な教科書を戴いた
昭和44年7月発行
題字は当時の町長、徳富義孝さん作
挿絵のスケッチや写真
変わらない風景だったり
変わってしまった景色だったり
話に聞いていた風景が垣間見まれたりする
最後の章 『新しい町づくりのゆめ』には
19の大字を思い切って統合し、
いくつかのグループにまとめてはどうか。
そのグループをそれぞれ特色を持った地区にしては。
町づくりには多くの費用のほかに、大きな勇気と強い協力が必要です。
新しい高野町の発展のためにも、こうした大きなゆめを持ちたいものです。
とある
そうして『ふるさとを愛する心』で締めくくる
ふるさとを愛する心とは、人から押し付けられるものでもなく、
こんなものだときまった形のあるものでもありません。
ふるさとの中に生活し、そのよいところも、わるいところもわかったうえで、
わたしたちの心の中にわき出てくる、ふるさとへの愛情が、ふるさとを愛する心です。
石川啄木のうたのなかに啄木のふるさとを愛する心がにじみ出ています。
わたしたちもふるさとの山河や歴史に、かぎりない愛情をもちたいものです。
新しいあすの高野町は、ふるさとを愛する心の中から生まれるのです。
ふるさとの山 ~石川啄木~
ふるさとの山に向かいて言うことなし
ふるさとの山はありがたきかな
開花から一週間はたっただろうか
蕎麦の花は只今、満開に
可憐な白い花が
残暑の中咲いている
我が家の日本みつばちたちは
ほとんど来ていない様子
蝶のような虫たちが蜜を戴きに
実がなるのかちょっと心配である
この次のお見舞いでは
まっちゃんへこの風景を届けよう
5:14 我が家からの今朝の有明月
一昨日の常連さん
作業の前にちょっと寄り道
京子さんへのお届け物を受け取りに
恵美子さん宅へ
スパコン並の記憶力を持つ恵美子さん
わずか数十分の出会いだったにも関らず
「ようお出でてくれたな」「長靴貸したな」
作業が終りお借りした蚊取り線香をお返しに
京子さん宅へ
風呂の焚口前に座っておられたおっちゃん
「まあ、寄ってよ」
すると奥から京子さん
「ようまた来てくれたな、これ持っていぬか」
採れたてのオクラなどをくださる
前回世話をした小芋畑を上から眺め
大きくなったと常連さん
こんな繋がりが未来の希望へと続く