今日の勉強会のメインはやっぱり「胸郭入口部」。
「胸郭入口部」というのはおそらくオステオパシー独特の表現で、それ以外にも「胸郭上口」というような言い方もされます。
場所は図にあるように、胸の上の方で、前を鎖骨、胸骨、横を第一肋骨、後ろを胸椎で囲まれた部分です。
この場所は、首と体を繋ぐ部分で頭の血液が必ず通る部分。
それ以外に重要なのが、全身のリンパが通る部分なんですね。
詳しく言うと、右の鎖骨の内側は右手と頭の右半分、左の鎖骨の内側はそれ以外の体のリンパが通って心臓に戻る部分。
左右で綺麗に半分に分かれずに、体のほとんどのリンパが左側を通るっていうのも面白いです。
この胸郭入口部は首の筋肉や肩の筋肉がたくさん付着して、案外簡単に捻れてしまうところです。
その捻れがリンパの流れを悪くしてしまい、これが免疫力を下げる結果になると考えています。
症状としては、肩こりや首のこりだけでなく、呼吸がしにくくなったり、喘息みたいな咳が出たり風邪をひきやすいなどの呼吸器系の症状。
それ以外にも、顎関節症や耳の障害、また横隔神経や迷走神経、副交感神経が通りますから、内臓の不調、自律神経の不調などが出てきます。
ですから、オステオパシーではどんな症状であってもここは必ず解放しないといけない場所です。
整える方法は専門的でややこしいですが、軽い歪みぐらいなら自分でも簡単にとることができます。
上向きで寝て、両手の中指の先を鎖骨の内側の出っ張りの内側に当てて、そのまま手のひらを胸に置いてください。
そのまま3~5分ぐらい置くと、呼吸による自動運動で勝手に矯正されていきます。
思い当たる人はいちどやってみてください。
子供の風邪、咳、肩こり、顎の痛み、首のこりなどにいいですよ。
それで無理なら背骨の捻じれや肋骨の固着などがありますから、ちゃんとしたところで矯正を受けたほうがいいです。
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奈良 王寺の骨盤矯正専門院
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