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おもちゃ病院さど Doctor_Rの治療カルテです。

まんまる いたずらあそびDX が来院しました。

【申告】

 中央のボールを入れると音が鳴るのですが、鳴りません。

 いないいないばあ が時々顔が変わりません。

【初診】

 2015年4月に発売されたおもちゃです。5つの面にベビーの成長に合わせた頭を育む遊びがたっぷり20種類。赤ちゃんに安心なまんまる形状で安定感よく、腹ばいから3歳頃まで長く遊ぶことが出来ます。

 開けるたびに表情が変わるいないいないばぁ遊びや、いろいろな遊びがいっぱい。(メーカHPより一部引用)

 

  

 ボール入れスイッチの構造的には問題はなく、テスタにて電気的機能を確認すると導通がありません。スイッチを開けて接点を磨くと導通は復活しました。

 

 

 

 

このおもちゃの花形遊びの”いないいないばあ”の動作を観察します。扉を開閉するたびにアンパンマンの顔が変わる仕組みようですが、変わらないときがあります。

  

 

 顔が変わらない時をみると、扉を閉めても顔回転レバーを押し切れずに顔回転レバーが戻ってしまっています。

 

 さらにどうすれば押し切れない状態になるか試行をすると、扉の蝶番の片側にガタがありました。蝶番をあけてみると、ガタのある側のバネが外れていることがわかりました。

 

 回転軸の受け側にもこすれた痕跡が有ります。

 このバネが外れたのが製造工程にあったのか、遊んでいる間に外れたのかはわかりません。バネを戻して組み直しましたが、ガタが無くなったわけではありません。

 このガタをなくす方法を考えるか、別の方法を検討するか。

 子どもが遊ぶことも考える必要があります。

 そこで、扉の顔回転レバーを押しつける部分を加熱して形を修正して確実に押せるようにしました。これでアンパンマンの顔は確実に切り替わります。

 

 ところが扉を開けたときに、”ばー ふふふふ うれしいな” など発音するのですが、本来扉を閉めようとするときに発音される ”いないいない” と発音されたりと発音スイッチの動作が不安定です。

 発音スイッチを分解して接点を、ボール入れスイッチと同じように磨くと安定して動作をするようになりました。

 

 これで ”いないいないばあ” 遊びの動作とおしゃべりとが正常に戻りました。

 最後に”いないいないばあ”のアンパンマンの4つの顔とおしゃべり内容です。

 

 

【治療後記】

 この手のおもちゃは、いろいろな手遊びが出来る工夫がされていて楽しいものです。反面機構的な要素が多く設計は大変だと思います。今回は詳しく調べませんでしたが、いないいないばあ の構造は複雑なものでした。これで元気に退院です。

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