北見富士(留辺蘂)(1291m)

沢山のテープと立派な標識が、意外に多い登山者を物語る

車出発 10:43 頂上12:41 下山13:12 忘れ物頂上に戻る13:24引き返した地点に戻る13:49 車着14:40

登り1時間58分 下り1時間03分(ロスタイムを除く)

北海道百名山に名を連ねているがトンと人気のない山で、いまだに確定した登山道がないというちょっとかわいそうな山であるが、その第一の要因は「山頂からの展望がない」と言うことだろうと思う。
だが、それでも物好きな同好の志が「登りました」の記録をネットなどに公表している。
では・・・と
地元のメッツもあるので登ってみようと(実際はもう一つの北見富士[丸瀬布]に登れないのでその代りと言った感が強いのだが)初雪も消えかかったこの時期に登ってみることにした。
この時期に登る理由は簡単、ヤブコギ覚悟の山なのでダニが居ない時期に登る
ということなのだ。
アプローチの情報はあちらこちらのHPから採取して、北見富士の北側に回りこむ林道を利用することにした。
林道入り口からの距離がHPで紹介されて居たのでそれに従い車を進めるが、市街地ではすっかり消えていた初雪もさすがに山沿いには10cmを越える積雪となって残っている。
夏靴しか用意していなかった甘ちゃんのコンビは「どうしようかな」と、不安に思いながら車を進めることとなった。
取り合えず、取り合えずとビビリながらも林道を詰めると、なるほどその距離でそれらしい地点にたどり着いた。
かなり迷ったが、「せっかくだからいけるところまで」と、夏靴のままで、雪の被った笹こぎ対策に雨具を着込んで重いハートを抱えながら出発となった。(こんなとき相棒は妙に燃えて普段になく先頭を切って行くのだ)
「頂上直下までピンクのテープがある」と言うことなのでそれを頼りに登り始めたが、踏み跡があるのかないのかは良く分からない。
確かに目印のテープはあるのだが、人間の心理で見つけたテープに向かって直進しようとするので「普段ならここは巻いていくよなぁ」と思う場所も木につかまったり、ブッシュを掻き分けたりで乗り越えてゆく。
これがかなり体力を消耗する。
さらに次第に傾斜がきつくなるといよいよ夏靴では滑り出し、そこらの木の枝や草までも手がかりにして登らなくてならなくなり、おいらの心中はますますブルーになるのだが、
何故か相棒はこういう「逆境に燃えるタイプ」でさらに元気良くなってゆくのだ(やれやれ)
そうこうしているうちなんとなく頂上が近いかも・・・と感じ出した尾根っぽい針葉樹林の中であわれおいらは3m30cmほど斜面を滑り落ちてしまった(俗に言う滑落です)なにせ林の中なのですぐ松の木に引っ掛かり止ったのだけれどますます気分は・・・

艱難辛苦なんとか頂上に着いたけれど何やらおいらたち以外の足跡が相当数残っていて、しかもそのうちの一つはかなり最近で、昨日あたりかと思われるような足跡・・・
どうやらおいら達よりもかなり東側を上がったようだった。

頂上でおいらはお決まりのインナーの着替えをして、軽食をとり、さほど眺めるところもなく早々に帰路に就いた。

が・・・12分ほど下ってから頂上にサングラスを忘れたことに気が付きザックをそこにデポして戻る破目になった。

笹に雪の被った斜面は衣服を濡らし、足もとも不安定になる。
ましてトレースが見えないので時には雪に隠れたギャップや倒木に足を取られる。
正直なかなかハードな「藪漕ぎ」だった。
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