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昭和43年盛夏、初めて出会った人生の師匠は云った。
未来に羽ばたく使命を自覚するとき、才能の芽は急速に伸びる。

2021年 春季東京都高校野球大会 三回戦

2021年04月11日 | 誓球の空2021

コロナ禍のなか、東京都高校野球連盟の大英断により、一定数の制限はあったものの観客を入れて行われて春季大会
期待された創価は、夏のシード権は獲得したものの、残念ながら・・・ 三回戦の壁を破ることはできなかった。

対戦相手は2年前の夏、西東京大会の決勝で惜敗を喫した國學院久我山
昨秋は初戦で乱打戦の末敗れてしまい、今大会はノーシードながらも、初戦でシード校の早稲田実業を破り勢いがあり、
大黒柱の高橋投手の評判も高く、接戦は必至だった。

初回、4番・高沢の長打で、まずは創価が主導権を取ったかに見えたが、2回表にツーランを浴び逆にリードを許してしまう。
3回の表裏に1点ずつ取り合ったまでは、ノーガードの乱打戦かと思いきや、4回以降は両校のエースが立ち直り投手戦
結局、あと1点が遠く・・・ 3対2で惜敗

創価にとって残念だったのは・・・ 4回裏だった。
二死12塁から1番宮内のヒットで阿部が本塁を突いたが惜しくもアウト、以後両校ともに打線が沈黙するんだから、
前半と後半では全く違ったゲーム展開となった。

昨夏は中止となった選手権大会、一昨年は西東京の準優勝だけに、
春季大会では、リベンジの夏に向けて、まずはシード権、そして強豪校との対戦で課題を見つける
シミュレーションの春であれば良いのではと思っていた。

コロナ禍ということもあり、今大会は残念ながら観戦を断念したが、
夏にはワクチン接種も終わっており、思う存分創価ナインを追っかけて見たい。
結果は残念だったが、本当の勝負は3か月後、成長の夏にもう一度輝く雄姿を見せてほしい。

ガンバレ! 創価
夏に輝け!

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春季関東地区高校野球大会(山梨県開催)出場校決定戦
春季東京都高校野球大会


三回戦   4月11日(日)12時50分~14時39分 ダイワハウススタジアム八王子 
國學院久我山(杉並区) 021 000 000 = 3
創価    (小平市) 101 000 000 = 2
[投 手]杉江
[本塁打]          [三塁打]高沢        [二塁打]阿部

1番(遊)宮内
2番(二)竹内
3番(捕)小松
4番(中)高沢
5番(三)佐藤
6番(一)小原
7番(右)小川 (9裏・打)今井
8番(左)阿部
9番(投)杉江

以下、孔明さんの観戦録(インスタグラム)を紹介させていただきます。

今日の舞台はダイワハウススタジアム八王子。
神宮第二球場がその長い役目を終え、今後はメイン球場として使用されていくことになる。
東京に数ある市民球場や都営球場の中で、ダントツの収容能力を有し、新たな東京の高校野球の聖地になっていくことだろう。

西八王子駅から15分ほど歩いて球場に着くと、
通常使用しているバックネット裏の入場口はコロナ対策で使用できず、センター後方からの入場になるとのこと、
聞いてはいたのだが、アップダウンのある外周をセンターまで歩き、また内野席まで戻ってくるのは中々大変だ。

それでも少しでも感染リスクを避けるための策であれば、喜んで従う他に選択肢はない。
ちょっと気になったのは、球場の外周からフェンス越しに観戦している人が多くいたこと。
コロナで運営も火の車なのだから、きちんと入場料を払うべきだと私は思うのだが、どうやら違う考えの人達もいるようだ。

ゆっくりと球場をほぼ一周して席に着くと、予想外の暑さに驚く。
今日の八王子は肌寒い予報だったので着込んできたが、上着を2枚脱ぐ羽目になってしまった。
更にズボンも靴も冬仕様で来てしまったので、中々辛い。
しかし、今日の試合はそんなことがすぐに気にならなくなるほどの好ゲームとなった。

相手は國學院久我山。
二年前の夏の西東京大会決勝で敗れたのは記憶に新しい。
当時の一年生が三年生となって戦うリベンジマッチ。春の大会とは言え、負けられない相手だ。

後攻めの創価のマウンドには、今大会リリーフで未だ無失点のエース杉江が、初めて先発として上がる。
キャッチャーは今や不動のキャプテン小松、内野はファーストに初戦でホームランを放っている二年生スラッガーの小原、
セカンドに攻守でいぶし銀の活躍を見せる竹内、サードは試合を経るごとに逞しさを増す佐藤、
ショートには、この春初めて背番号6を着ける三年生の宮内が入った。

外野は左からフルスイングが持ち味の阿部、走攻守が高いレベルで揃う主砲高沢、
秋に続いて背番号9を勝ち取った二年生の小川と強打の選手が並ぶ。


[1回表・國學院久我山]

1番・中飛、2番・遊安、3番・遊ゴ、4番・右飛

杉江の投球練習の初球が、ダイレクトでフェンスに当たる大暴投
珍しくないことなので特に気にしないが・・・ スタンドがざわつく。

一番は二球で簡単に追い込んだ後に、ストライクが入らずフルカウントとなるが、センターフライに打ち取る。
二番は高いバウンドでピッチャー右を抜けるゴロ
セカンドが取っては間に合わないタイミングでダッシュ良くショート宮内がベース寄り右でつかみかけるが、
これを弾いてしまい内野安打

三番は初球を打ってショート正面のやや強いゴロ
完全なゲッツーコースだったが宮内が握り直し、セカンドでアウト一つだけ。
嫌なランナーが残ったが、四番をライトへのハーフライナーに打ち取って、杉江がまずは上々の立ち上がりを見せる。

[1回裏・創価]
(先発投手は背番号1の140キロ右腕・髙橋)1番/宮内・三振、2番/竹内・中安、3番/小松・(盗塁・一死2塁)三振、
4番/高沢・左三(1点)、5番/佐藤・三振

一番宮内は、低めの変化球に空振り三振。
二番竹内は、初球をピッチャー返し、強いゴロが二遊間を抜けるヒット。
三番小松の打席で、竹内が見事なディレードスチールを決める。

近年創価はディレードスチールを多用しており、成功率はかなり高い。
相手バッテリーの癖をしっかり盗んでいる証拠だろう。

小松は宮内と同じような変化球に空振り三振
右打者と左打者の違いはあるが、非常に良い高さに決まっており、これには注意が必要だ。

先制のチャンスに主砲高沢が応える。
追い込まれてから左中間へ大きな当たり、レフトが下がりながら捕球したかに見えたがグラウ部からこぼれ落ち、
先制のタイムリースリーベースとなった。

続く佐藤にも期待がかかるが、高目のストレートに空振り三振
宮内、小松を打ち取ったボールになる変化球が頭にあったか。少し振り遅れてしまった。

[2回表・國學院久我山]

5番・中安、6番・右本(2点)、7番・三振、8番・三直、9番・三振

五番は、初球を叩いてセンターへのクリーンヒット
六番はバントの構えから初球を見逃し、二球目をバントファールで簡単に追い込むが、
ヒッティングに切り替えて、ライトへ逆転ツーランを打たれてしまう。

ホームランは仕方のないことで、相手を褒めるしかないのだが、
ここで普通にバントが決まっていれば、全く違う展開になっていたのだから野球は面白い。

七番は低目への切れ味鋭いカーブで空振り三振
八番はどん詰まりのハーフライナー、ナックルのように不規則な軌道で処理しづらい打球だったが、佐藤が難なくキャッチ
九番はストレートで空振り三振を奪い、一発の後は切り替えて完璧に抑える。

[2回裏・創価]

6番/小原・左飛、7番/小川・中飛、8番/阿部・左二、9番/杉江・三ゴ

六番小原は追い込まれてからうまく合わせたが、レフトフライ。
七番小川は詰まったセンターフライ。
簡単に二死を取られたが、続く阿部がレフトの頭上を越えるツーベースでチャンスを作る。
九番杉江はサードゴロに倒れて同点ならず。

[3回表・國學院久我山]

1番・四球、2番・右安(無死13塁)、3番・二ゴ(1点)、4番・遊ゴ、5番・遊安(二死12塁)、6番・中飛

一番はフルカウントから僅かに低めに外れて四球
二番はエンドランを仕掛けると一塁線際への当たり
これもやや不規則な回転がかかったか、ファースト小原が触れず。無死一三塁のピンチを招いてしまう。

創価の内野はセカンドゲッツー体制
狙い通りにセカンドゴロを打たせるが、エンドランがかかっており、竹内は一塁送球
この間に三塁ランナーが還ってビハインドが2点に広がる。

四番はショートやや右へのゴロ。宮内が軽快にさばいて二死二塁
五番はフルカウントからスライダーをうまく拾って三遊間深いところへの当たり
宮内がうまく処理して一塁へ送るがセーフ

二死一三塁のピンチで先程ホームランを打たれた六番を迎える。
フルカウントからヒヤリとする当たりだったが、センターライナーに打ち取り、何とか最少失点で凌ぎ切る。

[3回裏・創価]

1番/宮内・遊ゴ失、2番/竹内・犠打(一死2塁)、3番/小松・中安(1点)、4番/高沢・一ゴ、5番/佐藤・左飛

一番宮内はショート左への強い当たり、これを弾いて記録はエラー
二番竹内は初球を確実に送り、一死二塁
このチャンスに三番小松が痛烈なセンター前タイムリーを放ち1点差に詰め寄る。
四番高沢はどん詰まりのサードゴロ。小松が二塁へ進むが、五番佐藤はレフトフライに倒れ1点止まり。

[4回表・國學院久我山]
7番・二ゴ、8番・四球、9番・三ゴ(二死1塁)、1番・三安(二死12塁)、2番・三ゴ

七番はスライダー2つで追い込んだ後、ストレートを打たせてセカンドゴロ
八番はフルカウントからストレートが僅かに外れて四球
九番は三遊間へ弱いゴロ。サード佐藤がカットして正確に二塁でアウトを取る。

再三大きな声で杉江を鼓舞するサード佐藤の元へ痛烈なライナーが飛ぶ。
正に打球を呼び込んだ形だった。ジャンプしてギリギリで捕球したかに見えたが、
着地と同時にボールがこぼれ落ちて、惜しくも内野安打の判定
二番は平凡なサードゴロ、佐藤がベースを踏んで無失点で切り抜ける。

[4回裏・創価]

6番/小原・左飛、7番/小川・投ゴ、8番/阿部・四球、9番/杉江・四球、1番/宮内・左安(本塁死)

六番小原は、初球をこすった当たりでレフトフライ
七番小川は詰まったピッチャーゴロ
二死後に相手エースが突然制球を乱し、八番阿部はスリーボールから一球ストライクのあと四球
九番杉江もストレートの四球で歩いてチャンスをもらう。

一番宮内へも2球ボールが続き、3球目を狙いすましたレフトへの痛烈なヒット
当たりが良過ぎて外野も浅かったため当然ストップだろうと思ったら、阿部が三塁を蹴った。
タイミングは完全にアウトだったが、一度球審の手が広がる。

直後にキャッチャーが阿部にタッチし直してアウトの判定
最初のスライディングは空タッチだったものの、ホームにも触れなかったらしい。
何とも残念な形でチャンスを逃してしまう。

[5回表・國學院久我山]

3番・二飛、4番・死球、5番・左飛、6番・左飛

三番を平凡なセカンドゴロに打ち取るが、四番の足に当ててしまいこの回もランナーを背負う。
五番レフト阿部が少し下がってつかむフライ
六番も今度は阿部が少し右に動いてキャッチ
杉江が何とか耐える展開が続く。

[5回裏・創価]

2番/竹内・三邪飛、3番/小松・遊飛、4番/高沢・一邪飛

二番竹内はサードファールフライ
三番小松はショートフライ
四番高沢はファーストファールフライで、内野フライ3つ、両チーム通じて初めての三者凡退
流れがどうも良くない。

[6回表・國學院久我山]

7番・三ゴ、8番・遊ゴ、9番・遊ゴ

グラウンド整備空けのこの回は要注意だが、杉江がギアを上げる。
七番はサード左へ高いバウンドのゴロ、佐藤がうまくさばく。

佐藤は大柄だが、フィールディングもスローイングも安定している。
八番、九番は共に平凡なショートゴロに打ち取り、こちらも初めての三者凡退
試合が膠着してきた。

[6回裏・創価]

5番/佐藤・二安、6番/小原・犠打(一死2塁)、7番/小川・左飛、8番/阿部・左飛

そろそろ追いつきたい創価の攻撃は五番佐藤から、
痛烈な打球がセカンド前でワンバウンド、胸に当てて二塁方向へ弾き内野安打
六番小原が初球でしっかりとバントを決めて同点のチャンス

七番小川は、力が入ったか初球を打ち上げてレフトフライ
八番阿部へフラフラと面白い当たりが飛ぶが、レフトが前進してキャッチ
追い付けそうで・・・ なかなか追い付けない。

[7回表・國學院久我山]

1番・中飛、2番・左安、3番・一ゴ、4番・一直

一番はセンター後方へのフライ。高沢がすぐに落下点に入るが、太陽が目に入ったか、しゃがみ込んでキャッチ
ヒヤリとしたが事なきを得る。

二番はレフト左へのヒット、ワンバウンド目が高く、阿部が飛び上がって抑える。
重心が後ろに傾きながらも素早く二塁送球して進塁を防いだ。
これは見えないファインプレーだろう。

三番はサード前へセーフティバント、佐藤が前進して一塁へランニングスローでアウト、これはうまい。
四番は追い込んでから弾き返されたが、ファースト小原の真正面へのライナー
抜けていれば当然1点で、まだまだ創価にツキが残っている。

[7回裏・創価]

9番/杉江・三振、1番/宮内・二直、2番/竹内・三振

九番杉江は見逃し三振
一番宮内はセカンドへのハーフライナー
二番竹内は空振り三振で、三者凡退

[8回表・國學院久我山]

5番・左飛、6番・左飛、7番・三振

五番はレフトへの平凡なフライが風で大きく戻されるが、阿部が必死に走ってキャッチ
六番はレフトやや左へのフライ
七番は低目の変化球を振らせて空振り三振

[8回裏・創価]

3番/小松・二ゴ、4番/高沢・二ゴ、5番/佐藤・三振

三番小松はセカンド左への強いゴロ、セカンドがうまく回り込んでアウト、ナイスプレーだ。
四番高沢はセカンドへのボテボテのゴロ、今度は前進して間一髪アウト、これまたナイスプレー
五番佐藤は変化球に空振り三振で、7回に続いて三者凡退

[9回表・國學院久我山]

8番・遊ゴ失、9番・犠打(一死2塁)、1番・中飛、2番・投ゴ

八番への初球カーブが完全にすっぽ抜けて、小松のミットの遥か上を通過、その後ショート正面へのゴロを打たせるが、
シングルハンドキャッチを試みた宮内のグラブの下に当たって止まる・・・ 記録はエラー

九番はピッチャー前への送りバント
一番はセンターに弾き返されるが、高沢が少し左に動いてキャッチ
二番は初球が止めたバットに当たってピッチャーゴロ、ラッキーな形でピンチを切り抜け、最後の攻撃に向かう。

[9回裏・創価]

6番/小原・右直、7番/小川(打/今井)・遊飛、8番/阿部・中飛(試合終了)

六番小原からの攻撃、うまく合わせて右中間へライナーが飛ぶがライトが処理、惜しい当たりだった。
ここで小川に代えて、代打に二年生の今井
秋の日大豊山戦でも、絶体絶命の九回二死に代打で登場して痛烈なヒットを放っており、
期待がかかったが・・・ 初球を打ち上げてショートフライ、力が入り過ぎてしまったか。
二死から八番阿部がセンターフライに倒れて・・・ 試合終了

序盤は両チーム共に痛烈な当たりが出て、得点を重ね打ち合いになるかと思いきや、
中盤以降は両エースが立ち直り、一転して得点が全く入らなかった。
両チームにエラーが出たものの、お互いにミスから崩れるようなことはなく、非常に締まった好ゲームとなった。

もう少し春の大会を見てみたかったのが本音だが、
秋より確実に成長した姿を見せてくれた創価ナインの戦いに拍手を送りたい。
夏は例年になく混戦になりそうだが、当然創価にもチャンスがある。
何より、怪我無く勝負の夏を迎えられることを・・・ 心から祈っている。

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