誓球の空 - since 2001 -

昭和43年盛夏、初めて出会った人生の師匠は云った。
未来に羽ばたく使命を自覚するとき、才能の芽は急速に伸びる。

第96回 箱根駅伝

2020年01月03日 | 誓願の絆2012-2021

[写真] 品川沖から上った新春の朝日を浴び、JR東京駅を背景に都心のビル群を疾走する1区のランナーたち
     真ん中辺りに創価大の米満選手が走っています。

2019年12月10日(火) 第96回 箱根駅伝 エントリー選手(16名)発表

明年の正月2日の本番まで、残すところ24日に迫った・・・ 令和元年の師走10日
新春の陽光を背に受け、湘南を吹く風に向かって、令和最初の箱根路を疾走する精鋭16名が発表された。

早いもので・・・ 10月26日の予選会から、一か月半の月日が過ぎ、
誓願の箱根路を目指すランナーたちは、予選会突破の余韻に浸ることなく、自らの限界に果敢にチャレンジし続け、
様々な記録会や競技会で、驚くほどの好タイム(自己ベスト)を刻んで来ている。

いよいよ、創立者の誕生日を寿ぐ正月2日に向け・・・ 誓願のカウントダウンが始まろうとしている。
日を追うごとに気持ちが昂り、否が応でも期待が膨らむのは私だけではあるまい。
くれぐれも、くれぐれも体調には細心の注意を払い、万全の心と体で挑んでほしいと願う。

2019年12月29日(日) 第96回 箱根駅伝 区間エントリー選手(10名)発表
区間エントリー選手10名が発表された、素人目に見ても・・・ 相当に練られた区間配置だと思う。
予選会に出てない選手から4名が選ばれ、予選会では大学内上位に入った選手が漏れている。
当日朝のコンディションを見て、誰とエントリー変更があっても不思議ではないメンバーが控えに配置されている。

恐らく控えの選手は、2区間ぐらいを監督から指示され、イメージトレーニングしながら万全の状態で待機しているだろう。
今の創価大の実力では、優勝を狙って、他大学と駆け引きできるようなレベルではないと思うが、
シード権(10位以内)の争いとなると、かなりの確率で可能性があるはず。

素人がつべこべ言うことじゃないが、監督の頭の中には、最強メンバーでの区間配置が既に描かれており、
直前のコンディションを考慮したうえで、Aプラン、Bプラン、Cプランのどのプランを選択するのか・・・ ?
当日の朝まで、悩みが尽きないんじゃなかろうか?

残すところあと4日、万全の準備でシード権の獲得に臨んで欲しい。
ガンバレ! 創価大学駅伝部
爽やかに、軽やかに、笑顔を絶やさず、
誓願の襷を胸に・・・ 天下の嶮を極めろ! 東海道の風となれ!

2020年 1月 2日(木) 第96回 箱根駅伝 往路(東京・大手町~箱根・芦ノ湖)
アッパレ! 創価大学 目標としていた往路6位には惜しくも届かなかったが、
大学史上最高の順位(7位)で往路を終え、明日に向けて大きな期待を抱かせてくれた。

 1区 米満怜    (区間  1位)
 スタートの号砲がなると、ゆっくり時計をセットして最後尾から出た米満は、大外を回って徐々に先頭集団に取りつくと、
 20キロ過ぎにスパートした國學院大を、残り500メートルで並ぶ間もなく差し切ると創価大学初の区間賞を獲得
 あっぱれだろう・・・ 必ず勝つと決めて挑んだ、米満の覚悟を見せてもらった。

 2区 ムソニムイル (区間 11位  総合  6位)
 エースが集まった花の2区、ハイペースでレースが流れるなか、ペースが合わなかったのか、15㎞辺りで遅れ始めが、
 ここからがムイルの真骨頂で、なんとか粘りきり36秒差で3区原富に襷を繋ぐ。
 ムイルに誤算があったとすれば、想定していた追う展開から、追われる展開になったことで、ペース配分を誤ったかも・・・

 3区 原富慶季   (区間 11位  総合  9位)
 駒沢大のスーパールーキーに交わされるなど、ペース配分が厳しいなか、
 自分のペースを守りきり明治大、早稲田大、東洋大とデットヒートを繰り広げ、結果的に順位こそ三つ下げて9位となったが、
 各大学が繰り出すエース級ランナーに執念で食らいつく。

・ 4区 福田悠一   (区間  4位  総合  7位)
 当日朝のエントリー変更で横山から福田に交代したが準備は万全だったようだ。
 テレビ中継に映る機会が少なく心配したが、予選会で見せてくれた好調ぶりを如何なく発揮して区間4位の快走
 シード権ギリギリの9位から二つ上げて、往路最終の5区へ襷を繋ぐ。

 5区 築舘陽介   (区間 12位  総合  7位)
 3年前に予定されていた幻の山上りランナー・築舘が、満を持して最初で最後の箱根に挑んだ。
 他大学の山の神たちに競り負けることなく、跳ねるような軽快な走りで、シード権内の7位を守りきって、
 往路のフィニィッシュテープを切った。

2020年 1月 3日(金) 第96回 箱根駅伝 復路(箱根・芦ノ湖~東京・大手町)
誓願のシード権獲得に向けて3名の当日変更で挑む創価大
ドラマは6分18秒差を追いかけて、6区に当日エントリー変更された葛西の山下りから始まった。
最後の最後まで大接戦のデットヒートを繰り広げ、最後の最後でアンカーが大仕事をやってくれた。
初め(1区・米満が区間賞)良ければ、終わり(10区・島津が区間新記録)良し、やるじゃん創価は本物だった。

 6区 葛西潤    (区間 16位  総合 10位)
 次代を担うエース候補に与えられた箱根の試練
 山下りが得意の他大学ランナーに抜かれながらも、なんとか、なんとか・・・ 粘り切り、シード権内の10位で襷を繋ぐ。

 7区 右田綺羅   (区間 18位  総合 11位)
 9位の中央学院大に追いつき粘っていたが、驚異的なスピードで追い上げてきた早稲田大に抜かれると差が広がり11位
 シード権外に下がるが地元・茅ヶ崎市出身の鈴木に襷を繋ぐ。その差は37秒、さぁここからが本当の勝負だ。

 8区 鈴木大海   (区間  9位  総合 11位)
 13キロ地点で前を行く中央学院大を捉え抜きつ抜かれつのデットヒート、最後は7秒遅れて11位のままだが、
 30秒詰めてラスト2区間にシード権の希望をつなぐ。

 9区 石津佳晃   (区間  6位  総合 11位)
 もの凄く頑張って区間6位で走ったが、前を行く中央学院大が区間2位の快走で、その差は逆に54秒差に広がる。
 まだ諦めるわけにはいかない。懸命の走りでアンカー嶋津に襷を託す。

10区 嶋津雄大   (区間  1位  総合  9位)
 やるじゃん創価、まさに、まさにそのとおり・・・ アンカー嶋津が区間新記録の快走で大逆転
 いやぁぁ凄いね。品川駅手前の新八ツ山橋で両腿を叩いたときは、一瞬ドキッとしたが、
 最後まで力みのない軽やかなフォームで、10位どころか9位まで上がり、8位に肉薄だから・・・ 本当に凄い!

 しかも・・・ 間違ってたら申し訳ないが、白いシューズ(今流行りのナイキ社の厚底ピンクじゃない)だった。
 それでもって、区間新記録出したんだから、大大大アッパレじゃなかろうか?

戦い終えて
箱根駅伝には二つの大きな戦いがある。
その一つは、もちろん往路復路を通しての総合優勝争う栄誉の戦い。
もう一つは・・・ 来年度の大会に向けて、予選会が免除される10位以内を争う意地の戦い。

現時点での創価大の総合力は、予選会で5位だったとはいえ、予選会の上位チームと差があることは否めず、
贔屓目で見たとしても、優勝争いができるほど、戦力が揃っているとは思えない。
ならば・・・ 次なる争い(シード権確保)はどうだろう?
こちらの方は、厳しい戦いとなるとは思うが、けっして手が届かない位置にいるわけじゃない。
いや、むしろ良い勝負になるんじゃなかろうか。

10位と11位の間には、天と地との差があるという。
来年度の大会に向け、選手のピークを予選会と本大会の二度仕上げるか、それとも本大会の一本に絞って仕上げるか。
その解は、誰が見ても間違えることはなく後者の方だろう。

そういった意味でも、悔し涙を嬉し涙に変えたランナーたちの頑張りは凄い。
そして・・・ 支援スタッフに回ったメンバー、支え続けた指導者、ご家族、大学関係者の方々、
さらには、沿道で、テレビで、ネットで声を嗄らし続け、大声援を送った応援団にも大拍手じゃなかろうか。

初出場を果たした5年前は、可愛そうなになるぐらいの・・・ 断トツ最下位だった。
二度目の出場となった3年前は、ランナーの汗が沁み込んだ襷を、大手町のゴールまで繋いだものの、
シード権獲得の10位には3分37秒届かず・・・ 12位だった。
しかし、三度目の出場となった今回は、区間賞を二つ取って見事な9位、来年行われる大会へのシード権を獲得した。

出場する度に一つずつ成長し、答えを出し続けてきた創価大
来年行われる大会での目標は、いったいどこに設定されるのだろうか?
来年のことを言ったら、鬼が笑うというが・・・ 鬼を笑わせてみたいと思うのは、私だけではあるまい。

なにはともあれ、お疲れさまでした。
たくさんの感動をありがとう。
ハラハラドキドキで過ごした2020年の正月
本当に、本当に・・・ 楽しかった。
本当に、本当に・・・ 嬉しかった。

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2020年 1月 2日(木)~ 3日(金) 東京・大手町 ~ 箱根・芦ノ湖 往復10区間・217.1
第96回 東京箱根間往復大学駅伝競走
 
[ 大会エントリー選手 (16名)]

[ 学年 ] [ 氏名 ]   [ 出身校 ]    [ 区間エントリー(当日変更)]
 4年 経済  築舘陽介     長野 ・佐久長聖    往路・ 5区
    文   米満怜      福岡 ・大牟田     往路・ 1区
    経済  ムソニムイル   ケニア(留学生)    往路・ 2区

 3年 文   石津佳晃     静岡 ・浜松日体    控え → ( 9区)
    経済  鈴木渓太     山形 ・東海大山形   復路・ 6区 → (葛西潤に変更)
    経営  鈴木大海     神奈川・藤沢翔陵    復路・ 8区
    文   原富慶季     福岡 ・福岡大大濠   往路・ 3区
    法   福田悠一     鳥取 ・米子東     控え → ( 4区)
    経営  右田綺羅     熊本 ・熊本工     控え → ( 7区)

 2年 文   嶋津雄大     東京 ・若葉総合    復路・10区
    文   永井大育     鹿児島・樟南      復路・ 9区 → (石津佳晃に変更)
    文   三上雄太     石川 ・遊学館     復路・ 7区 → (右田綺羅に変更)

 1年 文   葛西潤      大阪 ・関西創価    控え → ( 6区)
    経営  新家裕太郎    大阪 ・大阪      控え
    経済  フィリップムルワ ケニア(留学生)    控え
    経済  横山魁哉     静岡 ・島田      往路・ 4区 → (福田悠一に変更)

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[ 総合順位 ]

  優勝 青山学院大学 10時間45分23秒     11位 中央学院大学 11時間 1分10秒
  2位 東海大学   10時間48分25秒     12位 中央大学   11時間 3分39秒
  3位 國學院大学  10時間54分20秒     13位 拓殖大学   11時間 4分27秒
  4位 帝京大学   10時間54分23秒     14位 順天堂大学  11時間 6分45秒
  5位 東京国際大学 10時間54分27秒     15位 法政大学   11時間 7分23秒

  6位 明治大学   10時間54分46秒     16位 神奈川大学  11時間 7分26秒
  7位 早稲田大学  10時間57分43秒     17位 日本体育大学 11時間10分32秒
  8位 駒澤大学   10時間57分44秒     18位 日本大学   11時間10分37秒
  9位 創価大学   10時間58分17秒     19位 国士舘大学  11時間13分33秒
 10位 東洋大学   10時間59分10秒     20位 筑波大学   11時間16分13秒

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[ 個人記録 ]
 
[ 区間・距離・コース ]    [ 選手名 ]   [ 総合記録 ]       [ 区間記録 ]
 1区 21.3㎞ 大手町~鶴見  米満怜    4年                 1位 1時間 1分13秒
 2区 23.1㎞ 鶴見 ~戸塚  ムソニムイル 4年  6位  2時間 9分11秒 11位 1時間 7分58秒
 3区 21.4㎞ 戸塚 ~平塚  原富慶季   3年  9位  3時間12分27秒 11位 1時間 3分16秒
 4区 20.9㎞ 平塚 ~小田原 福田悠一   3年  7位  4時間14分22秒  4位 1時間 1分55秒
 5区 20.8㎞ 小田原~芦ノ湖 築舘陽介   4年  7位  5時間27分34秒 12位 1時間13分12秒

 6区 20.8㎞ 芦ノ湖~小田原 葛西潤    1年 10位  6時間27分59秒 16位 1時間 0分25秒
 7区 21.3㎞ 小田原~平塚  右田綺羅   3年 11位  7時間33分14秒 18位 1時間 5分15秒
 8区 21.4㎞ 平塚 ~戸塚  鈴木大海   3 11位  8時間39分52秒  9位 1時間 6分38秒
 9区 23.1㎞ 戸塚 ~鶴見  石津佳晃   3年 11位  9時間49分36秒  6位 1時間 9分43秒
10区 23.0㎞ 鶴見 ~大手町 嶋津雄大   2年  9位 10時間58分17秒  1位 1時間 8分40秒
 ※ 赤文字表記は、区間10位以内のタイムで走った選手

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