タダの感想文です

感動したこと、考えさせられたことについて思い立ったら書きます。

カンフー・パンダ -- 師匠と弟子

2016-09-21 01:37:02 | 日記
「モブサイコ100」の霊幻新隆。
大人のあり方を身を持って子供に示すことをこんなにストレートに見せたマンガは、これまで見たことがない。
子供である弟子を守ることは、師匠の、大人である自分のなすこと。言葉が無くなる。エポックメイキングなキャラだと思う。

それに触発されて、カンフーパンダの続きの感想を書くのだが、
カンフーパンダの主人公ポーの師匠、シーフーに感動したことが3つある。

一つ目は、知らないことは知らないと言うこと。
カンフーパンダの劇中、かつてのシーフーの弟子であるタイランが刑務所を脱獄したとき、
パンダのポーへ、伝説の龍の戦士はお前だ、タイランを倒すのはお前だ、お前は逃げられない、
と言うシーフーに対して、ポーが詰め寄る。
ただのデブッチョで何もできない自分が、目の前まで来ているタイランにどうやって勝つの? どうやって?どうやって!!!
シーフーの返事は、わからん!!!わからん....

ここは師匠と弟子が生の言葉をぶつけあうシーンで、そういう意味でもこの師弟に感動を覚えるのだけれども、
立場に関係なく、知らないは知らない、と正直に弟子へ言ったシーフーは素晴らしい。
得てして人間、見栄を張って嘘をつくものです。

二つ目は、謝ること。
対峙したタイランに対して、シーフーは謝罪する。
お前がかわいくて、狂暴になったお前に何もできなかった、
すまなかった。
自分が間違っていても、謝ることはなかなか難しい。でもそれをしないと人間関係は崩れてしまう。
子供のとき親に謝ることをしつけられ、単純なことではあるが難しい。
これも勇気の要ることではあるが、大切なこと。

三つ目は、お礼を言うこと。
タイランを倒し自分のもとへ駆け寄ったポーへ、シーフーが言った言葉。
ありがとう、ポー。
これも単純な言葉だけれども、言うべきときに言うべき言葉。
いつでも言えるかというと、これも難しい。

知りません、すみません、ありがとうございます。
これを師匠という上の立場でシーフーは言っているのだけれども、現実になかなかできるものではない。
それを劇中で示してくれたシーフーには素直に感動を覚える。
日常生活で円滑な人間関係を保つためには必要なことと思う。自分も心がけたい。

大人はこうあるべきだ、と子供に示している霊幻新隆は、その点で、別の意味で素晴らしい。
「大人がカッコ良かったら子供はグレないんだよ」という、「チルドレン」の大森南朋のセリフを思い出す。

以上
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