ダムの奏でる

西浦ダム(西浦堰堤)

西浦ダム(西浦堰堤)

 重力式コンクリートダム(堰堤)

 信濃川水系千曲川 長野県小諸市

 

小諸なる古城のほとりを歩きます…

 堤高が15m未満ですので堰となります。以前の堤高は14.2mあり、ローラーゲート10門が並ぶ堤体でしたが、2017年11月から2019年3月のゲート改良工事により、鋼製起伏ゲート(SRゲート)3門、堤長長95m、堤高10.5mの堤体となっています(株式会社新津組HPによる)。貯められた水は島川原発電所へ送水されます。
 まず、堤体の左岸に到着して見学。下流面が北東を向いているので、太陽が低い冬は逆光になりがちで、撮影が厳しい。次に、『懐古園』にある『水の手展望台』から下流面正面を眺めることができるようですので行ってみました(散策券代300円也)。しかし堤体は見えるものの木の枝が伸びてしまってすっきりとは見えません。お隣の鹿島神社を含め、園内を歩き回りましたが、残念ながら堤体がきれいに見えるところはありませんでした。
 散策路となっている崖を下りると西浦ダム右岸側に行くことができます。河原に下りて堤体正面を見ることもできました。上流へと歩き、『戻り橋』を渡り左岸へ。川が曲がっているため上流面は左岸の半分くらいが見えただけ。
 そんな風に3時間、散策を楽しみました。

 


右岸からの下流面  右岸側に魚道

 


河原から下流面正面

 


右岸脇からの下流面  左岸に島川原発電所への取水口が見える

 


島川原発電所への取水口

 


ゲートの左岸側

 


鋼製起伏ゲート(SRゲート)  ゴム製の袋体を膨張、収縮させることで扉体の角度を変える

 


左岸からの堤体

 


左岸脇からの上流面  手前は取水ゲート

 


左岸堤体脇から上流を望む  この川の色はなんと形容すればよいのか

 


左岸上流から

 


懐古園、水の手展望台からの眺望

 

堤体をズームアップ  枝が…
 

右岸の管理所  門扉には『西浦調整池』
 

堤体銘板
 

水利使用標識
 

千曲川水系の水力発電に関する説明板  薄くてほとんど見えません
 

ポツンとある水車の展示  南佐久郡小海町の土村第一発電所で、1919年から1995年まで使用されたものとのこと
 

注意看板

コメント一覧

match1128
千曲川や高瀬川はもともと東京電力の前身となる東京電燈やその系列会社によって電源開発されました。
戦後の電気事業再編政令により全国で9電力会社が設立されますが、その際既設の発電施設の事業継承についてはそれぞれの発電施設の送電線がどこに向かっているか?が基準となりました。
これを潮流主義といいます。
結果、長野県は中部電力の営業区域でありながら千曲川や犀川、梓川の発電施設は東京電力が引き継ぐことになりました。
関西電力が引き継いだ木曽川も然りです。
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