連休を使って日本の神々が一堂に集う国に来ています。先日の学会では、日本のハードル指導・研究の遅れについて発表しました。今回は、私なりの日本のハードル指導改善策を中心として指導しています。今回の学会は、私にしては珍しく、実験的な自然科学の手法ではなく、書に記述されている内容を中心とした発表でした。皆さんは日本の陸上競技短距離ハードル種目が、何故、世界記録に比べて低い水準でしかないとお考えですか?それでは、アメリカが男女の短距離ハードル種目で強いのは何故だとお考えですか?
理由としてすぐ考えつくのは、次の三つではないでしょうか?
①優れた人種 ②スプリント能力 ③体格・体力
今回の私の発表では、アメリカのプロコーチの中でも”GURU(導師)”とまで言われた人物が書き残した内容を基に、発表しました。日本の選手はかなりのハードリング技術を保有しているのだけれども、上記の理由により弱いと考えていませんか?大きな間違えです。
私の指導を批判する人が存在します。理由は「日本国内で一般に行なわれている指導内容とは異なるから」ということが多いようです。それでは日本で行なわれているハードル指導内容は、果たして正しいのでしょうか?こんなに世界レベルから離れているというのに。もともと日本人は、このような器用さを求められる種目は、強くて当たり前ではないでしょうか?
私が以前指導して良い成績を挙げた選手が、次のステージに進学したときに、以前の記録さえも出すことができなくなっているという現象に出会います。理由はいくつか考えられます。よく言われる理由は「その選手は早熟であったので、そこまでの選手であったのだ」といったものです。しかしそのような状態にあった選手を再び私が指導したら、以前の記録を更新するといった現象が、数例起こっています。
日本国内で指導力の高い指導者と考えられているのは、日本代表となった選手を出した指導者、選手として強かった指導者、指導者資格を保有している指導者、が多いようです。しかしそのような人たちは、初心者を毎年のように県大会入賞レベルまで持って行っている指導者ではないように感じています。大体において、そのような人たちが指導した場合、選手の記録の停滞が起こっているように感じてなりません。選手が記録の停滞を起こしているのに、平気で選手の責任にして、私の指導を批判している人たち。あなた方の指導内容・方法が間違っているのではないですか?アメリカで”GURU”とまで言われた人は、「複製を作れていますか」といった内容を記述しています。