2001年11月10日(土)午前8時半、Msiは東京駅八重洲口にひとり立っていた。
今日から2泊3日、念願の「みちのくぶらり一人旅」が始まるのだ!!
感動に胸ふくらませながらも新幹線切符を購入し、ついでに改札口の写真を撮っておくコトにする。よし、いよいよ出発だっ!!
……が。
あなどりがたし、東北新幹線ホームっ!!
当時Msiは自宅のある静岡県から東京まで新幹線通学をしていたコトもあって、東京駅は庭のような感覚だった。だから初めて使う東北新幹線についても大して不安を感じていなかったのだが……。
あの~、どこに並べばいいんでしょうか(ToT)??
そう、東海道新幹線ならば線路は博多まで1本なのだが、東北新幹線ホームは山形・秋田新幹線ともホームを共有しているのだ。
目的地によっておのずと車種・車両数は異なり、それによって乗車位置も異なってくる。。
盲点だった。
Msi、いきなりこの旅行に不安を感じまくる。
……大丈夫でしょうか??
何はともあれ、9時8分、Msiを乗せた新幹線やまびこ81号は一路北へ向かう。途中、大宮(現さいたま市)ではMsiが1年間暮らしていたコトのあるマンションを遠くに眺めつつ。
新幹線は小山、宇都宮、那須塩原と次々に通過していく。
小学校の頃、仙台と福島へは家族で旅行に行ったコトはあるが、電車で東北へ旅するのは初めて。稲刈りの済んだ田んぼや街々など、初めての景色をしばらくご満悦。(※ 当時の旅メモによればMsi、このあたりでTMNetworkファンならば知っている人もいるかも知れない名曲「やまびこ2号」を口ずさんでいたらしい。)
「次は新白河~」
のんびりモードに入っていたMsi、次は新白河との車内放送で内心居住まいを正す。
白河といえば「白河の関」だ。白河は朝廷と蝦夷の勢力の境界線ともいえる地であり、この関も対蝦夷用の防御線として大化の改新(645)の頃にはすで存在していたらしい。10世紀以降はその砦としての役割を終えて人々の記憶の中の存在となっていったが、『炎立つ』では奥州藤原氏と源氏にとって因縁浅からぬ地として描かれている。
(源頼朝も藤原氏を討つために20万もの大軍を率いて、この関を越えたんだなぁ)などと、Msiも自然と往時を思い浮かべる。
その後、郡山、福島と過ぎ11時前には仙台到着。
ここまでは来たコトはあるが、仙台以北は正真正銘未踏の地。いわゆるワクドキな気分(^^;が高まり続ける。
そして
11時29分、水沢江刺駅到着。
今回の旅、拠点となるのは盛岡だが、本日のメインはここ水沢にあるのです。
Msiを置いて一足先に終着地へと向かうやまびこ81号。
さて。なぜにわざわざ途中下車したのかというと……。
そう。あるのです。ここには…歴史好きな人間ならば一度は訪れてみたいテーマパークが。
まってろ、いま行くぞ!『えさし藤原の郷』~~っ!!
そんなワケで次回へ続く(笑)
PS 水沢江刺駅のバスターミナルにはこんなものがありました。
でっかい薬缶(^^;。場所的にもやっぱり南部焼きなんだろうなぁ。。