ラヴェンナの第13弾では、アリアーニ洗礼堂をご紹介します。
ラヴェンナの駅前から延びるファリーニ通りをローマ通り迄進み、右折して直ぐのパオロ・コスタ通りに入るとすぐ現れる
小路アリアーニ通りに入るとすぐ現れる小さな広場に、スピリトサント教会に向かい合って一段低いところに建つ
アリアーニ洗礼堂は、5世紀末から6世紀初頭にかけて東ゴート王国のテオドリック王により建設されています。
このアリアーニ洗礼堂は初期キリスト教建築物の貴重なものですが、特に紀元325年にコンスタンティヌス帝により開催された
ニカイア公会議(キリスト教教義を決定する最高会議)で異端とされたアリウス派(三位一体説を否定)の洗礼堂であるため、現存する
アリウス派の数少ない遺構となっています。
天井にはヨルダン川で洗礼を受けるイエスキリストを中心に、周囲には十二使徒がモザイクで描かれています。図柄は大聖堂に付属するネオン礼拝堂の
ものと似ていますが、ネオン礼拝堂のほうは壁面も装飾されているのに比べてアリアーニ洗礼堂のほうはかつて置かれていた
洗礼盤の跡だけが残り、壁面はとてもシンプルなものとなっています。
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