ミラノの3日目は今回のイタリア旅行の中で一番期待していたヴァラッロへ行ってきました。
16世紀後半から17世紀にかけてオスマントルコの脅威でエルサレムに巡礼に行けないキリスト教信者のために、
山に数多くの礼拝堂や聖堂が建てられましたが、現在ピエモンテ州とロンバルディア州にある9つのサクロモンテ(複数なのでサクロモンティ)が
世界遺産に登録されています。ヴァラッロのサクロモンテはその中でも最も古いものになります。
最寄りの鉄道の駅が廃駅となってしまったためにバス(プルマン)でしか辿りつけませんが、いろいろ調べて時刻表は見つけたものの、
出発駅となるノヴァラでのバス乗り場の情報が全く無くて非常に心細い状況でした。朝早くの電車でノヴァラに移動して、
バールに入ってエスプレッソを一杯注文しながらバス停と切符の買い方を聞くことが出来ました。1時間40分ほどバスに乗って漸くヴァラッロ到着です。
こちらのサクロモンテは聖堂(バジリカ)を中心に44個の礼拝堂が山の上に点在しています。山の上まではロープウェイで登ることが出来ました。
■聖堂(バジリカ)
・聖堂のファザード
・後陣の主祭壇
・聖母被昇天
主祭壇の上部には聖母被昇天が彫刻(木彫り?)で飾られています。
■礼拝堂
44カ所ある礼拝堂ですが、比較的馴染のあるテーマの物を並べてみます。
・第1礼拝堂…アダムとイブ
・第2礼拝堂…受胎告知
・第5礼拝堂…マギの礼拝(東方3博士の来訪)
・第10礼拝堂…エジプトへの脱出
・第12礼拝堂…キリストの洗礼(洗礼者ヨハネ)
・第19礼拝堂…エルサレムへの凱旋
・第20礼拝堂…最後の晩餐
・第36礼拝堂…ゴルゴダへの道
・第38礼拝堂…十字架での死
・第40礼拝堂…ピエタ
■サンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会
サクロモンテからロープウェイで下りてきてすぐの所に建っている教会です。
・教会外観
特に特徴もない素朴な外観です。
・フレスコ画と祭壇
教会のほぼ中央部分を仕切っている壁には一面にフレスコ画が描かれています。
この壁の中央の扉を抜けると教会後部の主祭壇へと行けるようになっていますが、立ち入りが禁止されていました。
・左側祭壇
・右側祭壇
・主祭壇
ガラス越しに撮影したので、窓の光が反射しています。
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