(FF4のオーディンとの戦闘シーンを見ている)
「これ、刀が振り下ろされたらどうなるの?」
「容赦なく斬鉄剣が飛んできて……確か、ダメージ5000とかじゃなかったかな?」
「HPが一番高くて2500くらいなのに」
「うん」
「FF4はねー容赦ないよねー」
「バハムートのカウントダウンとか、アーリマンの死の宣告とか……死の宣告かぁ」
「何を考えているんですか?」
「ガーランドとどういう関係があるの?」
「ガーランドがこれくらい強いっていう可能性」
「一番弱いモンスターにひいこら言って勝ったのに……これ?」
「やりかねない」
「……たしかにこんなのとやり合うなら、情報は欲しいかも……ガーランドのことをしっかり調べましょう」
「で、フィリオネル殿下が蘇生の間にいるはずなんだが……」
「そうだったね。
でも、口が聞けない人にあってどうするの?」
「シャーロック・ホームズの真似事でもやろうと思ってさ」
「なるほど、王子の体についたものや持っていたものから、敵を推理をしようというのね」
「絶望しか出てこなかったりしてな」
「この場にいないやつは発言しなくて良いよ」
「場所はすぐわかるよ……では、場面変更だ」
ーー⚁
ボウイ「う〜ん……一応、普通に振っておくか……
よっとーー⚂⚅……あぶね」
PKP残り8ポイント
「王子は蘇生の間の隣になる施療院のベッドの上で休んでいるよ。
しばらく前まで目を覚ましていたんだけど、さきほど寝てしまったらしい。
あと、本物の城付き白魔術士がいます」
「それじゃ、私が偽物みたいじゃない」
「だって、城魔術師でしょう?」
「冗談じゃなかったんだね……」
「先生、司法解剖を」
「君はブレないな。司法も解剖もしないからね?」
「え?あのタリシエンの森の解剖王と呼ばれたのに?」
「呼ばれてないし、そんなことやったことないからな!
なんか、黙っていると変な二つ名をつけられそうだから……
持ち物から調べてみるか……」
「いや、フロウのやり方が正しいよ?
ちょっと露骨だけど……」
「え?」
「有利な判定をつけるためのロールプレイだよ……
アイテムが買えなかったから、君に属性をつけて有利な条件を付与しようとしてるんだ」
「私としては、そのことを全くやらずに調べようとしたのが不思議だったのだけど?」
「あ、そうか……
バッタモン『Aの魔法陣』みたいなシステムだな〜
と思ってたら、本当にバッタモンだったのか……」
「いや、気がついてたらロールプレイしようぜ」
「すまんね」
「……」
「……だからといってサイコパスにはならないよ」

「ち」
「確信犯かよ!城魔術師として、昔の好で他の白魔術士にも手伝ってもらうよ」
「そうだな、持ち物を調べるなら【精神】[難易度:難]です」
「のっけから来たなぁ……でも出ない数字じゃないか……+2もらっていい?」
「どぞ」
「先生、私も手伝います。+1で良くって?」
「良くってよ」
「私達も手伝う?」
「持ち物を調べるくらいはできそうだな……」
「そうですね。死体漁りは遠慮してもらいますが……」
「王子生きてますよね」
「しまったぁ〜うっかりうっかり」
「いい笑顔」
「他の仲間の修正で判定値[10]か……数字だけはしっかり作ってあるなぁ」
「恐縮です。伊達に10年温めていません」
「10年!?」
「確か、コアルール思想に取り憑かれて作ってたんだよな」
「まあ、その辺で……長くなるんで」
「じゃ、まーー⚀⚅……成功だな」
「持ち物はしっかりと残ってる。
と言っても持ってたものはハンカチくらいだけど……
これは、セーラ姫からのプレゼントらしい。
鎧はスーツメイルで胴部がきれいに『バリ』もなくに切られている。
もはや、鋭いっていうよりかは、そうなっていたかのような美しい切れ口です」
「剣の傷じゃないな」
「斬鉄剣の信憑性が高まってきたなぁ」
「……荷物ってこれだけ?」
「それだけですが?」
「どうしたの?あ、剣が無いとか」
「ううん、これだけしか無いの?
従者を連れてたんじゃないの?」
「あ」
「おう」
「そういえば……たしかに偉い人一人で行くわけ無いわな……」
「(さすが……聖乙女。時代的に常識か……)」
彼女のプレイヤーはジャンヌ・ダルク[オルタ]
英霊ジャンヌ・ダルクのあるはずのない怨念の英霊。
なので、知識として15世紀の常識を持っています。
「他の人たちは?」
「聞かれなかったから言わなかったけど、従者は一人として見つかっていない」
「一人で討伐に出かけたわけじゃないのに?サスペンスの匂いがする」
「でも、犯人というわけじゃないだろう……
犯人の共犯者か、誘拐されたか……従者って王子の国の人だよね」
「まあ、当然だよね」
「……よくわからないけど、収穫はあった。
次は、王子を調べます」
「当然、女性は外だよな?」
「君が調べられるの?」
「お前は残れよ、白魔術士!」
「はいはい」
「じゃ、さっきと同じ【精神】で難易度:至難」
「同じじゃないじゃん。難易度違うじゃん」
「死体じゃないからね」
「これは、恥も外聞もかなぐり捨てて、調べろってことか……」
「追い出されたのに、また呼び出されたわ」
「なんたる理不尽」
「くっ」
「GM」
「……なんですか?」
「ここが分水嶺ですか?」
「微妙です」
「じゃ、おとなしくしています」
「なに?」
「秘密です」
「ええっと判定値[2]からスタートで、修正+2と仲間からの支援が+3か……
くそ、ほんとよくできてんな。数字だけは!
判定値[7]……
【FF】使い切ってんだよなぁ」
「【FF】の譲渡ってできないの?」
「自分の可能性を売り買いはできないですよね」
「待った!この判定は僕がやる」
「え?」
「あなたじゃ[不可能]でしょう?」
「普通にやれば不可能だけど、僕は【FF】を6点持ってる。
たぶん、この中で一番持っているんだ!」
「あ」
「これなら、さっきの補正を合わせたら、判定値は[11]!
メルフィよりも高い!」
「ギルが頭いい……だと?」
「あなたにしては、よくやったと褒めてあげるわ」
「(うん、たしかに彼女たちは似てるな)
おkです」
「よっし」
「ここでロクゾロ出すのが、アララギクオリティ」
「それを言うなよ……引き寄せられるじゃないか」
マーフィーの法則です。
「よっと、あ落ちた。机の上の数字は⚂だけど」
gm「振り直せ」
「……よっとーー⚅⚄
っくお!」
「ギャー」




「あらら」
「お見事です」
「危なかったー」
「ファンブルのルール作ればよかったな」
「その場合は、クリティカルも作らないとダメダゼ?」
「はいはい……
そうだね、目の前の王子の体には魔力の残滓が残っているよ。かすかだけど強力な『カオス』クラスのね」
「カオス!?」
「なにそれ?」
(溢れたのでちょっとだけ続く)
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