TRPGはじめて物語

TRPGのプレイレポートやゲーム、アニメなど気になったことや感想などを独断と偏見でのたれ書いたもの

偽典・ロードス島戦記

2019年08月31日 20時49分20秒 | 妄想TRPGリプレイ

「備えるって言ってもなぁ」

「やっぱり、回復アイテムとか?」

「松明とか?」

「どっちも要らないかな?」

「ええ!?」

「ウィルオーウィスプが使えるでしょ?

あれは、光源になるから松明は必ず使うわけじゃない。

光源は複数あるのに越したことがないから、炎の精霊の魔法がないから、ランプとろうそくで大丈夫だろ」

「なるほど!」

「ねえ、回復アイテムがないんだけど?」

「TRPGにお金で買える回復アイテムってほとんどないよ」

「そうなの?」

「現実問題として、手をかざして呪文を唱えれば、大体の体の不具合が無くなる世界に飲み薬や塗り薬が必要だと思うか?

特に冒険者に」

「ああ、確かに……」

「まあ、最近ではそんなこともないんだけどね。

魔晶石とかあってかな?」

「あるけど、時価になってるな……GM、いくらで売る?」

「そうですね。

一応、ソードワールドに準拠しましょうか……

封じられているMPの2乗×100GPかな?」

「確か、資金は10000GPよね?

MP10かぁ……」


「そこそこ、いい魔法が使えるな」

「消費MPが違うからね」

「癒しの飲み薬とかは?」

「1本5000GPで」

「あのさーヒーリングがMP1で唱えられるんだが?」

「時価だって言ったろ?

アラニアの南ではカノンに侵攻したマーモに対応するために軍が派遣されているんだ。

回復アイテムとかは、全部そっちに行っているよ!」

「……くそ、理屈は通ってやがるな」

「ええっと、あまりお金は使わなかったわね」

「ん?

そうか?

ロープ10m、フック5本、チェイン……は、今回は良しとするか……」

「とりあえず、チェインは買って馬車に置いとこうぜ」

「それもそうだな。

ガラスの手鏡、羊皮紙と羽ペン、チョーク」

「ほくち箱と聖水10本。

ろうそくと油を10時間分。

非常食を3日分」

「急に物々しくなりましたね。

そんなに必要なんですか?」

「廃墟に入ったことってある?

鍾乳洞でもいいや……

……わかりやすく言うと、ビックサンダーマウンテンに乗り物なしで登るとしたら?」

「乗り物なし!?

すごく大変だと思います」

「ダンジョンにはどんな罠があるかわからない。

今のアイテムだって、うまく使わないと助からないような罠があるかもしれない。

一応、罠の内容はわかっているけど、それを回避するためにロープや……

鉄杭は買ったっけ?」

「OK。

追加だ!」

「ダンジョンに潜る準備は、別にコンディション回復だけが必要じゃないんだよ」

「ほえー」

「……しかし、こんな大荷物、だれが持つんだ?」

「当然、みんなで持つよな?」

「女の子に重いもの持たせるんですか!?」

「それは、関係ないがもしもの時に逃げれないと困るから、君が持たなくてもいいだろう」

「か弱いエルフです」

「大剣担いだエルフはか弱いとは言えないが……両手剣持ちに荷物は持たせられん」

「そうなると、俺とランスロットで持つ羽目になりそうだな」

「一応、俺はこの部隊の隊長だぞ?」

「パワハラで訴えるぞ?」

「いや、まあ普通に管理する人間としては、一括所有は危ないと思うから、みんなで分けよう。

手鏡とか油とかランタンは小さいものだから持てるだろ?」

「理路整然と決める男だな」

「いや、ダンジョン突入するなら、このくらいはするよ?

コンシューマや最近のTRPGが緩いだけだよ」

「ホールデングバックが欲しいかな?」

「あれは、マジックアイテム扱いで1万GPで売ってあげるよ」

「鷹の羽のマント売らない?」

「まだ、持っていたことは褒めてあげるけど、一応私の村の財宝よ?」

「そーいえば、俺はこのマントと微妙に関りがあったんだっけな……

すっかり、忘れていたな」

「割と重要だから、そこは忘れないで!」

ーー続く



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