「傾聴」による気づきと学びのセミナー

対人援助と自己援助を考えるセミナー、から「傾聴」による気づきと学びのセミナー、と改名いたしました。

傾聴セミナー

2022年03月01日 12時04分44秒 | 傾聴セミナー
 今回の傾聴セミナー、ベイシックス・アドバンスともに内容が大きく前進したように感じます。ベイシックスは約半数の方が初めてのご参加でした。聴き手が寄り添いながら話し手の話を聴いていても生じてしまう「ずれ」は、実のところ次の展開のチャンスになりうることや、深めるための手立てになる可能性についてスポットを当てみました。聴き手が(ずれないようにしなくては)と頑張りすぎてしまうことはかえって自分軸で話を聴いてしまうことになることを確認できたように思います。
 アドバンスでは、話し手が話す内容の分析・整理・まとめをあえてしないでどこまで留まれるかという練習になりました。それぞれの方が、丁寧で深い深傾聴姿勢の力量を高めておられました。また、話し手としてじっくりと聴いてもらえる体験を通じて自己理解が進み、それは他者理解へと還元されるものであること、自己理解と他者理解は表裏一体の関係にあることを体験を通じて確認できました。
 以下、参加者の皆様の「ふり返りシート」のなかかで、掲載を了承されている方の文面です。

〈ベイシックスコース〉

 ベイシックコースに参加しました。ありがとうございました。目から鱗だよと紹介され参加しました。その方の普段の何気ない一言にいつも励まされていただけに、これはと思い参加しました。まさしく目から鱗でした。デモの最初のパターンはこれまでの自分。聞き役の時も、そうそう、わかる、私もねと言いそうになるのを止めるのに必死になって、結果真っ白の沈黙。気持ちに寄り添うことの難しさを痛感しました。目から鱗の体験は話を聞いてもらっているとき、少しずつ視界がひらけあかるくなり、自分が立ち上がって動かなければという気持ちになったことでした。自分がいる映像を上から見下ろしているような感じ、さながら幽体離脱のようでした。そうすると不思議なことに、見えていなかった情景だけでなく、蓋をしていた気持ちも見えてきました。まだまだ普段にいかすところまではいきませんが、この体験は貴重でした。一緒に参加してくださったかた、事務局、そして堅田先生に感謝いたします。


 久しぶりの参加でしたが、とても気持ちの入った充実した時間をすごせました。長時間であるにもかかわらず、その時間があっという間に過ぎていく感覚というのを体験させていただけて、参加できた喜びに今は浸っています。
 2020.12月以来の傾聴セミナーで、また初心者の気持ちで臨みましたが、まずは今回の参加にあたり、前回の振り返りで送らせて頂いた感想文を読み返し、書いてある反省点について今回はそこに課題をおいて臨めれば・・・という気持ちで参加しました。参考資料を見ながら、忘れかけていたことを思い出しながらではありましたが、自分の中で以前よりも傾聴への理解を深めていけたのではないかと思っています。傾聴というものの奥深さに今回またしっかり向き合えて、とても貴重な時間であったことに感謝いたします。
 傾聴において本当に大切にしなければならないこと、それはいくつもあり、それを念頭に置きながら、話し手、聞き手の二者を体験しながら学ぶこのセミナーの意義はとても大きいことだなあと思います。それらを演習を通じて身に沁みて感じました。


 今までは相手の発することばで答えを出そうと、分析したり、まとめたりする癖があったのですが、今回のセミナーを受講することで全く違った観点を知ることができました。傾聴のルールにある「相手に軸足をおく」「光景を思い浮かべる」という部分で相手の感情を感じることの大切さを学びました。自身のネガティブな経験を伝える機会がないので、今回話すことができて同じような立場で聞くには、自分自身の感情も大切に伝えることで、相手の立場に立つことも出来るのかなと感じました。
 その他、「Zoomならではのフレーミングのお話」「難しいと思うと思考停止」ということはとても腑に落ちる内容でした。


 今日は、とにかく相手軸に立つ練習をしたいと思い、相手の話を映像としてイメージすることに注力しました。でも、それも私の勝手な妄想のような気もしてきて、本当に相手軸にたてたかな・・と思います。そして、それに集中すると、問いや確認がこれでいいのかな・・と心配になりました。まだまだだなと思いました。また、自分の話が一番難しく、自分のことってうまく話せないんだな‥とあらためて思い、相談に来られる人もきっとそうだろうなあと思いました。うまく話せないけれど、それを確認してもらったり、問いかけてもらうことで、言いたかったことや気になっていた漠然としたものが、確かなものになって、安心しました。また、自分では気づかなかった視点ももらって、本当に勇気をもって話してよかったなと思いました。
 傾聴とは別ですが、グループワークの時に一人の人の話の中で「自分の経験を通して何を伝えられるか」という話題があり、それも私にとって学びになりました。


 初めての参加で、初めての経験を通して、気づきや学び、感じることがたくさんありました。
 まずは堅田先生、テッセンソン様、同じグループだった2名の方々に心から感謝いたします。
 気づきや学びという点からは、観察者の体験を通して、自分以外の人たちの思いに深く心を寄せることを意識したり、話し手の体験を通して、意識下にあった思いに気づかされることがありました。
 イメージを膨らませる体験はとても楽しいものです。色や映像は比較的浮かぶ方なのですが(観察者として、話し手と聞き手の方の様子を拝聴し、例えばブランコを揺らすイメージや、階段を上がるイメージが浮かびました)、音をイメージすることは普段あまりないように思います。ですが今日は、「音、音」と思いながら聞いていますと、色々な音が聞こえてきました。
他者の声をじっくり聴き、イメージを膨らませることを通して、自分自身の声を聴く方法を学べたと思います。印象的だったことは、聞き手の方に「20分の中でお話されたことは、いわば前半戦で、これから後半戦が始まるような印象でした」といわれたことです。確かにそうだと思いましたので、後半戦は、ひとりで自分の内を見つめてみようと思います。
 本日は、有難うございました。


 大変貴重な学びをどうもありがとうございました。
 「聴く」という日常生活の中で行われる行為ですが、「傾聴」と言う視点で、大変奥が深く、あらためて感じ入ることが多くありました。基本を学びたいと参加させていただいた私には、とても有意義な時間でした。
 堅田先生からのご講義で、「傾聴」のルールにおいて、私自身がこれまで至らなかった点に気づくことができました。特に、「間を大切にすること」、そして「アドバイス志向を止めること」は、今の私にとても必要なことだと痛感しました。(相談を受けていると、どうしても、「沈黙をしてはいけないのではないか」「何か答えを導かさなければいけないのではないか」と思ってしまい、自分のペースで話を進めていたことに気づきました。)堅田先生がおっしゃった、相談において、相手が自分で考えることを奪ってはいけない(依存性を作り出さない)ということは、私も大切に思ってきました。しかし、実際、私の「聴き方」では、真逆だったのではないかと、深く反省しました。
 今回、一番心に刻まれたことは「相手軸において話を聴く」ことでした。演習を通して、相手の軸足に置くことの難しさを痛感しました。今後の課題にしたいと思います。また、とても印象に残ったことがあります。それは、「傾聴」ということが、相手を一生懸命知ろうとすることに原点があるのだと気づかされたことです。もちろん「傾聴」の技術も必要ですが、目の前にいる人を「いっぱい知りたいな」と思って寄り添うことができれば、どんなに素敵なことでしょう。私はそう在りたいと思います。このところ、悩みや困り事の相談を受けていると、まるで私自身の心の内を話してくれているような感覚を覚えることがあります。この方がおっしゃっていることは、私のこれまでの苦しさや悲しさだ・・・、といような感じなのです。セミナーの最後に「他者理解」は「自己理解」とのお話をいただき、はっとしました。このようなご教示をいただきましたこと、とても嬉しく思います。どうもありがとうございました。
 最後になりましたが、事務局の皆様、堅田先生、そして同じグループであたたかい「傾聴」をいただきました方々に、心からお礼申し上げます。今後も「傾聴」について学んでいきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。



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