ノア家のお家事情

バルダー鯖のノア一家の平凡な毎日を綴った日記ですよ~♪
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Uのいない夏 2

2005年08月13日 02時48分38秒 | 珍しくマヂ話
部活の後輩「トコロン先輩!ごちそうさまです!」
トコロン「おぅ、いいってことよw先輩は後輩におごるものだ、と昔から決まってるんだw」

それはかつてU先輩が自分にやってくれたことをそのまま自分の後輩にしているだけである…


U先輩「おう、トコロン。お腹空いたか?」

昼時に自分の所属している部活の部室にU先輩はやってきた。
自分「あ、まだご飯食べてないからペコペコですよーw」
U先輩「よし、じゃあどっか食いに行くか」

こんなカンジでU先輩とお昼を食べに出かけることがしばしばあった。
その会計は割り勘のこともあったが、その大体がU先輩のおごりであった
U先輩「いいかトコロン。先輩は後輩におごるもんなんだよ。
    だからオマエも先輩になったときは忘れるなよ」


自分「ハイ!ごちそうさまです!」

U先輩「おいトコロン。そんな生っちょろいことでどうする?もっと大きな声で
    ごちそーさまです! って言わなきゃダメだろー」

自分「はい!ごちそーさまです!

U先輩「うむ、いい掛け声だw」


そして、その帰りにはゲーセンによく寄ったものである

近くの一回50円のゲーセン
自分「Uせんぱーい、ザンギのスクリューは決められるようになりましたけど、2回転のFABなんてできませんよーw」
U先輩「ぉー…ちょっと貸してみろ」

「…今だ!」ド派手なエフェクトとともに決まるスーパーコンボ・FAB

;゜Д゜)ポカーン、す、すげぇ…

U先輩「いいかぁトコロン、FABは起き上がり、ダブルラリアット、バーニングフラットのあとに入れるといいんだぞ」

そのあとに練習して自分もついにザンギエフのFABを決めることができた。
あまりに嬉しくて飛び跳ねて、そして急いでU先輩に報告をしたもんである。

U先輩はストⅡだけではなく、コナミの音ゲーの一つ・DDRもするのである。
それがもうウマイうまい。シングルのマニアックはもちろんダブルのマニアックも余裕でこなすのある。
とてもそんな体格ではないのに;(ちょっと太めのお方であった

まだビーマニ2DXもやっているということで自分の持っている2DXのサントラを全部焼いてU先輩に渡したこともあった。
大学内で唯一音ゲーをやっていた人であったので、こうして音ゲーの話が出来ることがとても嬉しかった…

自分にとってU先輩は実の兄よりもよっぽど頼ることのできる兄貴分であった…


それが1年半くらい前の冬のお話…

Uのいない夏 1

2005年08月13日 02時24分29秒 | 珍しくマヂ話
自分「お盆の時期だね…U先輩も帰ってくるかなぁ…」
兄「あぁ…そう…かもなぁ…」
自分「きっと…帰ってくるさ…」

お盆…今年はU先輩の初盆…亡くなった人があの世から帰ってくると言われてる時期である…


話はさかのぼること2003年の春、指定校推薦でいまの大学に入学したころである…

趣味もキャラも合うような同級生もロクに見つからず、自動車学校に行ってた自分にとって、大学生活は鬱と隣り合わせであった。

あの人と出会うまでは…

「おぉ、オマエがあの弟のトコロンか。噂には聞いていたぞ」 そうやってやってきたのがU先輩であった。
自分と兄は同じ大学に通っていたので一部で噂になっていたらしい

「なんとも変な、でもなんともエネルギッシュな人だなぁ…そして…なんだか自分と同じニオイ(ここでは雰囲気と同意)がする人だなぁ…」と思った。

自分はどちらかと言えば常軌を逸した方面の人なので、U先輩にはとても親しみを持てた。


U先輩は学校内では有名になるほど破天荒な人であった。
学校の中でペットボトルに入れてお茶に偽装したウィスキーをもって飲んでいたり、
酔っ払った状態で講義や実習にでたり、麻雀を広げて遊びつくす。
忙しい実習期間でもバイトに精を出し、浪人・留年を重ねて「アホのU」とか言われているくらいだったが

その破天荒さがますますU先輩への親しみを助長させた

一応同級生の友達もできて、その同級生の所属する部活の部室でスーファミのストⅡターボで遊んでいる時にU先輩がやってきた。
U先輩は在学年数が長いため、非常に顔が広く、このようにいろいろな部室に顔を出していた。

自分「あ、U先輩!一緒にストⅡやりませんか?w」
U先輩「ん?ストⅡターボか。ぉーやったるわ」
自分はMバイソン、仮にもゲーマー、ちょっとゲームには自信があった。
相手のU先輩はザンギエフをセレクト。自分はあんな一回転というコマンドの投げ技のキャラなんて使えるわけない、などと思っていた。

結果、
通常攻撃で体力を削られ、そしてコマンド投げのスクリューパイルドライバーをしっかり決められ
完膚なきまでにやられた。それは「蝶のように舞い、蜂のように刺す」と言った具合だった


U先輩「トコロンよ、まだまだだなw」
自分「ザンギにここまでやられるなんて…;U、U先輩!スクリューのコツみたいなのがあるんですか!?」
U先輩「おぉ…あるぞあるぞw教えてやろうか?w」

そして自分はこういう格ゲーのいわゆる投げキャラの魅力にひかれるようになった。

それがちょうど2年前の夏くらいのお話…