星空Cafe

//satoshi.y

山木康世さんと

2006年09月25日 | ●あれこれ話

 


以前、山木康世さんと2度ほど共演させていただいた。
(写真は東京・吉祥寺にあるライブハウス「曼荼羅Ⅱ」での時のもの。
写真右下が山木さん))
ふきのとうは僕が中学生の頃からあこがれの存在だった。
北海道出身では初めて全国的な人気フオークデユオとして「白い冬」
「春雷」「思えば遠くへ来たもんだ」「風来坊」などなど、数多くのヒット
曲を生んだ。(中でも「思えば遠くへ来たもんだ」は武田鉄矢主演で映画
化もされた。)ふきのとうの曲のほとんどは山木さんの手がけたもので、
数多くのアルバムを残し結成20年目に解散してしまったけれど、その
後も「山木康世」として精力的に全国展開のライブ活動を続け、多くの
名曲を生み続けている。
本当に、良い歌が多い。ライブには昔からの根強いフアンがかけつけ
現在も常に満員だ。山木康世という人の歌には、何とも言えず暖かな
ものがあって、いつまでも心に深く残るものが多い。ひと月に一度は、
あの素朴でほのぼのとしたステージに帰りたくなるという方も多いので
はないだろうか。
(フアンクラブも全国各地に数多く設立されている)

山木さんと初めて話をしたのは、神戸の六甲山頂で行われた「ROKKO
野外サマーコンサート」でだった。関西の野外イベントとして行われた
コンサートにはふきのとうをはじめ、杉田二郎さん、高田渡さん(昨年
亡くなってしまった)、中川イサトさんなど大御所と言われるミュージシャ
ンが多く出演したが、その中で何故か、デビューもしていない若輩の僕も
呼ばれ、ギター一本携えて東京から参加した。

会場に着いて気付いたのは、ふきのとうも出演するという事だった。
驚いて楽屋がわりのテント内に座っていた山木さんに真っ先に挨拶に
行った。(最初は山木さんも、どこの誰だか分からないような僕に
戸惑っていたようだった。そりゃそうだよね。)「はじめまして。今日出演させていただく時之介といいます。まだデビューもしてませんが何故か呼ばれて来ました。所属事務所はキテイです。北海道出身です」。すると山木さんはあの人なつっこい笑顔を浮かべて、「そうかあ、一人で来たの?」と。それが始まりだった。

コンサートは3時頃から始まり、終わったのは9時をとっくに過ぎていた。
アンコールでは、この日のために中川イサトさんが書いてきた曲を出演者全員で歌った。その時、一本のマイクに二人並んで歌うという演出がされて、ステージ上でオロオロしてる僕に山木さんが「時之介、横に来いよ!」と声をかけてくれた。コンサートは大いに盛り上がり5000人程の観客も一緒に合唱していた。僕もステージ上で歌いながら心から楽しめた。素晴らしい夜だった。その日の模様は大阪の毎日放送でTV放送されたらしい。

その日は出演者皆、山頂のロッジのような所でそのまま一泊した。
(そうだ、ビールを飲みながらバーベキューなどもしたっけ)
東京に戻って来てからも、山木さんの事務所や自宅に招いてくれて
色々な話をしたり、僕のライブにわざわざゲスト出演してくれたり、
山木さんのライブに僕がゲストとして出演させていただいたり、忘れられ
ない大切な思い出となっている。
めまぐるしく展開する音楽シーンだけれど、山木康世という人は、
今日も明日もあさっても、「山木康世」という世界を歌い続けているであろう
日本でも数少ない「吟遊詩人」だと、心からそう思う。
機会があれば是非一度、ライブに行ってみて欲しい。
ああ、またふらっと聴きに来たいなあと、きっと思うはずだから。

 


 




 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
山木さん (スター南)
2006-09-26 01:23:10
そうですね、山木さん、いいですよね~



私も2度ほど、直接、お目にかかりました



あの味のある声と共に
返信する
RE: (Toki)
2006-09-28 13:08:42
そうでした!僕のライブのSTAFFリーダーとして、てきぱきと動き回ってくれたスター南さんは、



ゲストの山木さんが会場に到着するとすかさず、ビデオカメラで単独独占長時間インタビューを



突撃敢行したのでしたね。全国の山木康世フアンの方々にとっては、あのインタビュービデオは



プレミア物ですよ!いやはや、横で見ていても素晴らしいインタビューぶりでした。



そうだ、2度目のこのライブもスター南さんの撮影でしたね。ご苦労様です。
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