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畦ヶ丸避難小屋ーモロクボ沢ノ頭ー月夜野(19 km くらい)【神奈川県一周踏破 #19】

このGWに企画した甲相国境尾根踏破 2 泊 3 日の山行も今日が最終日となりました。今日は畦ヶ丸避難小屋を出てモロクボ沢ノ頭から尾根に復帰、最後は月夜野でゴールという計画です。
実は大室山までは東海自然歩道のしっかりした山道なので道迷いの心配は無いのですが、そこから先の鐘憧山方面の尾根上の登山道は多少わかりにくい、という情報もあり、通常よりも重装備のリュックを背負ってそのような道をうまく行けるのか、一番の最難関の日となっております。

日付が変わるまではむしろ小屋の中も暖かく、暑くて寝苦しいくらいだったのですが、明け方はシュラフの使い方も良くなかったのかさすがに少し寒く朝が待ち遠しい感じでした。朝 5:00 に先着の方が起き出したのと同時に起床。

食事を同時にとり、一足早く先着の方は出立されました。いろいろ面白いお話をお伺いして楽しかったです。ありがとうございます。
避難小屋の入口と中。

避難小屋泊装備のリュックを背負う前に、100m 先の畦ヶ丸山頂に行ってきました。リュックが無いと超余裕です。
山頂。あまり展望は無い。
避難小屋に戻って出発です。
今日も快晴。富士山もよく見える。
モロクボ沢ノ頭に到着。ここから神奈川県一周踏破再開。
バン木の頭。
古い木橋が崩れている。
シャガクチ丸。相変わらずアップダウンが多く、「丸」とか「頭」が多い。どこがどこだか。。。
痩せ尾根もあれば。。
随分平坦なところもある。
ナメクジ沢ノ頭。ナメクジと言っているが山ヒルじゃあないだろうな。。。月夜野に下りる辺りで山ヒルがいるかもという情報があるので、ゲイターを着用し、「昼下がりのジョニー」を持参しています。
水晶沢ノ頭。
こういう木の階段が多い。
白石峠着。ここから加入道山に登る。大室山はさらにその先。
加入道山の山名標はどうも撮り忘れてしまったようですが、替わりに近くの加入道避難小屋を撮影。ここもキレイなのですが、菰釣避難小屋と同様トイレ無しです。
辛い上り下りだけでなく、気持ちのいいルートもある。
下界は道志の集落か。
木製の階段。下り。
少し植生が変わってきたか。緑のじゅたんのような雰囲気。
登り。しんどい。
前大室。「前」といいつつ、まだ 大室山までは 2km もあるのか。。。
しかしながらこの辺りからも非常によく富士山が見える。
丹沢方面は相変わらず深い。
なんとなく箱庭的な登り。
木道と富士山。
似たような風景ですみませんが、つい撮ってしまう。
木道に刻まれた富士山。
木道をひたすら上る。
尾瀬の湿原のような木道になってきた。
あの先が大室山か。
こちらは道志やその先の大月や上野原あたりか。
あと 0.3 km で大室山。
ここで今回の富士山は見納め。
大室山に向かうルートはそこまで高低差が無く、桜を愛でながら進む。
ようやく今回の山行の最高到達点、大室山に到着。1587 m。
あれ、このお地蔵さんは初日の鉄砲木ノ頭にもいらしたね。
さてここからが今回の山行最大の難関です。
引き続き県境を辿りたいので、まずは鐘憧山に向かいたいのですが、道標の類が全く整備されておりません。山頂にあるのは別な方面に下りる道標のみ。
写真では見にくいですが、実は神奈川県側には入れないように保護柵が張り巡らされているので、こちらに沿って下れば良さそう、ということはネット情報にも記載がありましたので、その通りにしてみます。
下り始めは一応こんな感じで明瞭な踏み跡とピンクリボンもありました。
暫くすると踏み跡が薄くなり、まだずいぶんな急降下を強いられ、なかなかしんどいルートです。降りてきたところを下から見上げる。
一応こうしたピンクリボンを辿って降りると、地理院地図のルートに沿って下りていることが GPS 上も確認出来ました。
ここで今回の決断をしました。ネット情報ではこのピンクリボンは神ノ川ヒュッテに向かう日陰沢新道に向かっているようでした。正直ここまで下りてくる中で、このリボン無しに鐘憧山に下山できる自信が無くなってきたので、鐘憧山は止め、リボンの助けを得ながら神ノ川ヒュッテに下山することとしました。
しかしそのピンクリボンを暫くすると見失ってしまいます。
地理院地図上にGPSで所在地を表示してくれるアプリを使いながらなるべく点線に沿って下山。途中木が伐採されたエリアを通過。こういうところはリボンも何もないのでわかりづらい。
伐採エリアを下りきると薄暗い杉林になり。関係あるのか無いのかわからないリボンが点在している状況。降りてみるととても人が歩けないほどフワフワな地面。これはどう見ても違うだろう、と思いつつ、次のリボンが見つかったので、ソリの要領でお尻から滑り降りてみた。ただこのリボンが正しい保証はない。滑り降りた跡。

GPSの画面を見ると自分の位置と登山道の点線が微妙にずれているので、高度を落とさず西方向に移動。そうすると何とか道標を見つけられた。GPSもぴったり点線に乗った。助かった。自分にはこの道は難易度が高すぎた。ネット情報でも手持ちの地図でもそこまで難解な道ということではなかったはずだが。。。
ここから先は(写真上はそうは見えないが)高速道路のような明瞭な道筋だった。ただ登山道上に枝が大量に落ちているので、非常に歩きづらい。さらにはかなりの九十九折りかつ急勾配で、きちんと整備されていたとしてもなかなか厄介な道ではあった。
砂防ダムが見えてきた。
古いんだか新しいんだかわからない道標が転がっていた。
久しぶりの水の気配。川が見えた。
枯れた沢を渡る。
藤が咲いている。
神ノ川ヒュッテに架かる橋が見えた。
橋からの景色。
神ノ川ヒュッテに到着。ここで今回の山行は終了。無事下山できたことに感謝。
ここから長い車道歩きが始まります。
山の神大社。
鐘憧山への登山口があった。登ることがあればここからアプローチするのもありかも。
神の川分校跡。国道沿いの青根の集落まで歩いて2~3時間とありました。確かにこれから2時間くらいかけて同じ国道沿いの月夜野まで行こうとしているので、子供の足ではさぞかし大変だったでしょう。またこの辺りは災害の多い所なのですね。関東大震災で地形が変化したとか。今歩いている県道も台風の影響で通行止め区間があるみたいだし。

大瀬戸トンネル。
川の色がきれい。
折花神社。
祠の中は何やら賑やか。
うらたんざわ渓流釣場。
小瀬戸トンネル。
エビラ沢の滝。
神之川キャンプ場。本当だったら対岸の鐘憧山から下山しこの橋を渡る予定でした。
音久和の集落に差し掛かる。ようやく里に戻ってきた。
バァバァ宮。
なんとも純和風な田園風景が広がっている。
安産の神様だそう。
国道 413 号に出た。終点の月夜野まではあと少し。
ようやく今回の3日間の終点の月夜野に到着。少し感極まりました。
月夜野到着。長く厳しかった甲相国境尾根を(バリルート除き)踏破しました。
月夜野バス停そばの売店で一杯!一瞬でなくなりました。
3日間で 47 km の山行、とにかくしんどかったですが、神奈川県一周踏破の最難関エリアであった甲相国境尾根を何とか通過できました。

これで神奈川県一周のコンプリートが見えてきたかと思います。ただこの先ももう少しバリルート的なコースが残っていますので、改めて作戦を考えないといけませんね。今日は遭遇しませんでしたが月夜野周辺もヒルが出るらしいので、季節を変えて秋頃に取り組むかといったことも検討したいと思います。

このGWは山を(おなか一杯)満喫できました。


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