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海外子育て 日本語どこまで教えますか?

2008-11-12 05:16:27 | Weblog
こんにちは。ハワイの幼児教室TLC for Kidsです。

子どもにどの程度の日本語力をつけてあげるのか?

日本で子育てをしていれば考えもしないことですが、
海外でバイリンガル子育てをしている家族にとっては深刻な問題です。

もちろん理想は日本の同年代の子どもたちと同じレベルの日本語力ですよね。

でも現実的には、子どもを取り巻く環境、家族の将来設計、
子どものためにかけられる時間、経済的理由などさまざまな要因によって
目標とするレベルは異なってきます。

しかし、子どもの日本語問題は
海外で子育てをしている日本人家庭にとっては避けては通れないものです。

ぜひ子どもが小さいうちに一度家族で話し合う機会を持っていただきたいと思います。

今回はハワイで育つ子どもたちの日本語教育について、
幼児教室で多くのバイリンガルの子どもたちを育ててきた経験から
皆様の参考になると思われるお話をさせていただきます。

将来日本に帰国予定の家庭であれば
迷うことなく日本語中心に育てればよいのですが、
アメリカに永住予定となると目標が少し違ってきます。

永住予定の親御さんが目標とすべきは
小学校に上がるまでに読み書きの基礎力をつけてあげることです。
(ここで言う読み書きの基礎力とは日本の小学校2、3年レベルの日本語力です)

つまり。日本の同年代の子どもたちよりも2、3年高いレベルの日本語力を
小学校までにつけることを目標としていただきたいのです。

えっ、もう遅いですって!
分かりました。子どもがすでに小学校に入っている場合は
「できるだけ早く読み書きの力をつけてあげてください」あるいは
「子どもが日本語に対するモチベーションを失わないように工夫してください」です。

何故子どもの日本語の読み書きを急ぐのか?

それは、子どもが現地の小学校に通い始めると学校の勉強や宿題、
さらにスポーツや音楽などの習い事に忙しくなり、
日本語学習に割ける時間がそれまでに比べて極端に少なくなります。

もちろん日本語を習い事の一つとして考えることもできますが、
長い目で子どもの将来のことを考えますと
現地の子どもたちと同じようにスポーツや音楽などの課外活動に力を入れることも大切です。

また、小学校に上がり子どもの日常生活が英語中心になるにつれ
「なぜ日本語を勉強しなければいけないのか?」という疑問を
子どもが持ち始める時期でもあります。

自我が芽生えてくると日本語を生活の中で使う機会が少ないアメリカでは
モチベーションの維持が難しくなってくるのです。

本人が日本語学習に熱心であれば問題ないのですが、
そうでない場合は親が半ば強制する形になり、
結果として継続が難しくなるという道をたどります。

小学校までに基本的な読み書きを身につけた子どもが
将来日本語力を失うことは絶対にありません。

また、何らかの事情で一時的に日本語学習を中断した場合でも、
再開したときにさほど苦労する事なく学習を進めていくことができます。

まったく読み書きを知らないまま中学生になった子どもが
一念発起して日本語を勉強し直してもそう簡単に習得できるものではありません。

以上のような理由から、幸運にもまだ子どもが小さいというご家庭では、
お子さんが小学校に上がるまでに読み書きの基礎力をつけてあげるのが、
親子ともに最も負担が少なく、現実的な方法だと思います。

子どもにとって文字を学ぶことは、音と文字の関係を覚えること。
パズルやゲームのルールを学ぶのと同じ遊びの延長です。

毎日ほんの少しの時間、お遊びのような働きかけで
子どもの読み書き能力を育てる事は十分可能です。

お父さんやお母さんは仕事や家事に忙しいとは思いますが、
ぜひお子さんと一緒にお勉強をする時間を作ってください。
毎日少しの積み重ねが将来子どもにかけがえのない宝物を与えることにつながります。

また小さな子どもに読み書きを教えることは
日本語の維持だけでなく、将来、子どもの学習能力向上にもつながっていきます。

日本であれアメリカであれ
しっかりと読み書きの基礎を身につけて
小学校に上がった子どもたちが勉強でつまずくことはありません。

もちろんアメリカの学校に通えば読み書きは全て英語になりますが心配はいりません。

日本語の読み書きの基礎がついている子であれば
ほとんど苦労することなく英語の読み書きも習得していきます。

日本語で読み書きのコツを掴んでいる子どもたちは
次の言語の習得が非常に早くスムーズなのです。

子どもに読み書きを覚えさせ、将来、優れた学習者に育てる第一歩は
子どもを「本好きに育てる」ことです。

まずは絵本の読み聞かせから始めましょう。

子どもはお話が大好きですから毎日欠かさず読んであげてください。

また、ひらがな、カタカナ表を子どもの目に入る場所にはっておきましょう。
時間がある時は文字を指差しながら子どもに読んであげましょう。

日本のおもちゃ屋さんで売っている
文字ブロックや文字カードを使った文字遊びも楽しみながら読みの力を育てるよい方法です。

日本語の読み書きを教えるためのCD、DVD教材は、TLC for Kidsの各教室
そしてウェブサイトでも入手できます。ぜひこちらもご活用ください。


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