ああ、これは「ガルバニック腐食」だ。
電位の違う二種類の金属が電解質中で接触すると、卑な金属がアノードとなってイオン化(腐食)が助長され、貴な金属の方はカソードとなってイオン化が抑制される現象。アノード側で助長される腐食のことを「ガルバニック腐食(異種金属接触腐食)」と言い、その時カソード側では腐食が抑制されていて、これを「カソード防食」と言います。
ちなみにガルバニック腐食はカーボン(炭素繊維強化樹脂、CFRP)でも起きることが近年発見されています。そもそも炭素って電気を通すとはいえ、イオン化するんですねぇ。これまでCFRPは軽くて丈夫で、それ単体の耐腐食性にも優れているから、ロードバイクにうってつけの素材。カーボンだから錆びないし!!なんて思ってメンテを怠ると、ベアリング部分が思いっきり腐食して、フォークが固着して外れない!とか、アルミ合金のパーツが腐食して、転んでも居ないのにディレーラーハンガーが突然ポッキリ壊れたりとか・・・サイクリスト仲間から聞いたことがあります。
クランクは鉄(卑な金属)、BBのベアリングはステンレス(貴な金属)なので、クランク側のイオン化(腐食)が促進されています。逆に、BBカップ側のアルミ(卑な金属)とBBのベアリングはステンレス(貴な金属)だから、BBカップ側のイオン化(腐食)があっても変じゃないけど、これはきっとクランクの鉄が最も低電位なので、クランクだけが錆びまくったということかな。BB交換にならなくて良かったと前向きに考えよう。
こうしてメンテするのって、4ヶ月ぶり。ツールドおきなわ前にメンテしたっきりだから、塩害も加わっていたのかな。
しっかりサビを拭き取って、デュラグリス(今はシマノプレミアムグリスでした)をたっぷり塗りました。
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シマノ(SHIMANO) | |
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続いて、チェーンの交換。
新品のチェーンに着いている保護用オイルをチェーンクリーナーにしっかり漬け込んで除去
ペットボトルでシャカシャカしつつ、10分くらいつけ置きます。
黄色みを帯びたオイル。
しっかりウエスで拭き取ったら、お気に入りのチェーンオイルを一コマ一コマ丁寧に塗布。
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スプロケも綺麗サッパリ。
試走して、オイルをスプロケやディレーラーに馴染ませるようにゆっくりとシフトチェンジして完成です。
明日は安全にたっぷり走るぞ!!目指せ20周!!
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