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spacevision

外の世界を抜けて

今日は転院日。

初めて一階ロビーへ降りると、
入り口にスタッフが2名が仁王立ちして
来訪者を迎えていた。

来訪者はスタッフに従い
手をアルコール洗浄して、
サーモグラフィーで検温している。

そうだ世間は新型コロナと戦っているんだ
入院中、毎日ニュースで目にしたけれど
いざ自分の目で見るそれは
異世界に来たような不思議な光景だった。

会計を済ませ、
お世話になった宇都宮記念病院を後に
妻とタクシーに乗り込み、
宇都宮大通りを駅に向かって走る。

車窓の風景も歩道で歩く人がほとんど居ない
道路を走る車もまばらで
バスに乗車する人も少ない
飲食店はシャッターが閉まっている

1ヶ月前には他人事のように思っていたが
今の日本は自粛に本気を感じた。

「もう、お客さんが減って大変だよ」

キョロキョロする私を見て
タクシーの運転手はため息をつくように話す。

「休業手当貰える人が羨ましいよ。私らタクシーは休めないし歩合制だからね…」

理由は違うものの
私は脳梗塞で倒れ会社から休業手当を貰っている
とても耳が痛かった。


約1ヶ月ぶりの外の世界を抜けてリハビリ病院へ。

入院の手続きの後、医師との面談があった

医師は面談の中で
これまでの急性期とこれからの回復期について
火事の対応を例えに説明してくれた。

火事が起こると消防士は救命と消化活動をする
無事鎮火すれば業者を呼び家の修繕工事をする

病気が発症した急性期は病院で救命と治療を行い
容態が安定した回復期はリハビリ病院で訓練する

リハビリ病院では家の修繕工事のように
治す箇所を見極め、時間を掛けて進める
慌てず一歩一歩着実に復帰を信じて。

先は長いかもしれないけれど諦めずに訓練しよう


その後、担当に付いたリハビリ士から簡単なテストを行い、今日は終了。
動いていないようで動いた日だった。

ようやく病室へと移動。

…なんだ、この部屋は??


リハビリに集中するため個室を希望していたが
私のイメージしている個室とは違う。

ますます早く退院しなければと思った。



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